[BPL ZERO] レギュラーシーズン 1st stage 第2試合。

はじめに

どうも。BPL ZERO にチームRyu☆で参加したNORIです。

前回の記事が自分が想定していたよりも多くの方にご覧いただけたようで、不慣れながら文章書いてみて良かったです。改めてありがとうございます!

今回はチームRyu☆は出場していないので、舞台裏で話すことはそんなにないのですが、各チームの選曲や、推測される意図、それに対しての感想など書いていければなと思っています。

本編動画

1st stage 第2試合の選曲について

こちらについてですが、チームYASHIROの紅茶さんも感想を述べていらっしゃったので先にこちらをご紹介させていただきます。

ということで、以下はチームRyu☆の自分の感想となります。

■ 先鋒戦 RKS-32 vs. YUNOCY [テーマ: SOF-LAN]
- RKS-32: Voltage(feat. Hidemaru)
- YUNOCY: era (nostalmix)

RKS-32 さんの Voltage、控え室で見ていて "本気" でやりに来たな、、、、、、って思いましたよね。
ご覧いただければ分かる通り、あの停止は知らなければどうしようもないですし、そもそも止まるの知ってても全然できないですし、これは流石すぎる、、と思いました。選曲がエグすぎるし、"獲りに来た"なと思っていました。

って思ったら、YUNOCY さんのあれなんですか?!
完全に "知っている" 人のプレーでしたよね。。。

というのも、MIRIN 監督も仰ってましたが、YUNOCY さんは相当な練習を積んできていたのですね。。。加えて、チーム全体でバックアップされてきた(動画を送ってきてくれるってすごすぎる) んだな、というのがとても伝わってくる 1 曲でした。
というか記事を書いていたら YUNOCY さんがこんなツイートを、、、

YUNOCYさんとチームMIRINに対して、敬服するを通り越して畏敬の念を抱きますね。。

ということで、他選曲なのに刺せたのは、課題曲全体に対して血の滲むような練習をし、それを本番で遺憾なく発揮したYUNOCYさんとチームMIRINの強さによるものだったのでしょう。
実際、結果的には 52 点差で YUNOCY さんが勝利しましたが、これ無対策で停止の度に何点か落としていれば、RKS-32 さんの 1295 (MAX-45) という本番一発にもかかわらずの高いスコアも相まって、結果は違うものになっていたと考えられます。

そして、そんなYUNOCYさんの自選が era(nostalmix) ですよ。
正直、チーム MIRIN になぜこの曲を選択したのか、めちゃめちゃ聞きたいんですよね。

推測ですが、チーム MIRIN でも段位平均等の調査が入念に行われていたのではないかと推測しています。というのも、era で YUNOCY さんに与えられたハンデが 455 点であり、これってスコアの理論値の 28.9% なんですよね。 
(ちなみに、手元のデータの八段平均と全1の差は490点だったので、一般段位平均は大きく差がないですね)

前回の記事でも説明していますが、特別枠 vs プロテスト合格者枠の戦いの場合、特別枠の人は一般段位平均を超えることができればほぼ勝確です。

28.9% のハンデということは、つまり 71.1% 出すことでほぼ勝ちが確定します。IIDX では理論値に対して 66.7% でランクA、77.8% でランクAAなので、71.1% ということはランクAを少し超えられる程度まで練習すれば良いこととなります。
これに加えて、どんな人であれ、正規で完全に対策しているとかでない限り、eraを本番で全1同等のスコアを出すことは厳しいことが想定されるので、実際に勝てるラインは 70% 弱になると読むことはできます。

eraはBPM変化とノーツの降ってくるタイミングが同時なので一般的にはなかなかギアチェンが難しいのですが、なるほど、70% を出せばいい、ということになると、BPM変化のタイミングで皿チョン(=数ノーツ捨てる)しても間に合うと考えられまし、実際にYUNOCYさんはそのようにプレーされていました。

加えて、結果的にはYUNOCYさんは 1207 点(=AA-16)まで本番でスコアを出していらっしゃったので、こちらも確実に勝利を収めた、ということですね。
ちなみに念のためですが、YUNOCYさんは八段です。こわい。

総括すると、先鋒戦ではチームMIRINのチーム力の高さ、ならびにシンプルにYUNOCYさんのスキルの高さをまざまざと見せつけられましたね。本当に恐ろしいチームです。

中堅戦 NUMATA vs. ANSA [テーマ: PEAK]
- NUMATA: THE BLACK KNIGHT
- ANSA: nostos

NUMATA さんの THE BLACK KNIGHT、なるほど☆11のPEAKといえばこれだよね、と膝を打った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、NUMATAさんは公式の自己紹介でもこのように仰っています。

> 得意な譜面は、強いて言えばチャージノーツ系や中速系の曲。

この曲はCNもたくさん含まれているので、なるほどガチガチの得意曲で殴りにきたということでしょう。本気ですね。

それに対して、昨日我がチームRyuのG*さんにGarudaを投げてきたANSAさんですが、またもやってきたな、、、というnostosですよ。
この曲はSOF-LAN枠ではないですが、BPM変化がある上に、ズレと縦連もふんだんにあるいやらしい曲です。Garuda選んで次nostosとは、、、いやらしいですね。

さて、結果ですが、前回に引き続き手に汗握る中堅戦となったのではないでしょうか。

THE BLACK KNIGHTは一桁以内でのシーソーゲームが、あの真ん中のドエライことになっている地帯でも差が一桁のまま推移するという、解説のDOLCE.さんも仰ってましたが、この曲でそんな試合になることある!?という稀代の名勝負ではなかったでしょうか。結果的にはANSAさんが前回の試合同様、僅かなリードを保ちきり勝利となりました。

nostosに関しては、結果的にはANSAさんが入念な練習をし、やはり持ち前の本番の強さをもってして勝利を導いた、という結果ではないでしょうか。

お前の話はいいんだよと言われそうですが、自分もnostos大好きで結構頑張ったはいたのですが、ANSAさんのギアチェン方法は全く思い浮かびませんでした。今度やってみようって思わされています。
加えて、節々にある細かいジャリッとしたものを、どうしてあんなに精度良く拾えるのか、というくらいに光らせていたのが勝負を決める差を産み出していましたね。

他方、NUMATAさんからすれば、おいPEAKでこの曲投げてくんのかい!って感じなはずなのに、対策済みだったのでしょう、2571点というスコアは死ぬほどハイレベルです。
(僕は自信あるとか言っておきながら、今の自己べ2560点でした...)
特にnostosでよく出てくる縦連打で差を詰めたり、曲ラストの難しい減速地帯でANSAさんに食らいつく場面を見せていました。

といったところで、結果的にはANSAさんが2タテということになりましたが、もう一度この試合を行ったら同じ結果になっていたとは思えない、非常に肉薄した試合だったなと感じています。

大将戦 EIKA vs. KENTAN [テーマ: CHORD]
- EIKA: Rave*it!! Rave*it!!
- KENTAN: Boomy and The Boost

いやはや、大将戦に特別枠のEIKAさんを据えてくるチームYASHIRO、これは完全に"やり"に来たなと思わせる采配です。KENTANさんとしては、またもや特別枠との対戦であり、大変な戦いとなってしまいました。

EIKAさんですが、選曲が Rave*it!! Rave*it!! ですよ。
現在のIIDXの☆12の中でも似たような譜面が全く存在しない、まさに大将戦のテーマである CHORD を象徴する曲です。

こちらもチームYASHIROのデータ担当NUMATAさんなどが決めてきたのだと思いますが、EIKAさん本当に8分の譜面に強く、しっかりと中伝の一般段位平均を超えてきて、理論値ぶち抜きを達成されていました。
動画を見ると、途中BADハマりしている場面もありましたが、ハマっていようがそれ以外のところをきちんと光らせて得点を稼ぐ、というストロングさには脱帽せざるを得ません。見事に自選を獲得されました。

さて、Youtubeなどでも、正直特別枠のハンデはやりすぎである、といった意図のコメントが散見されていました。
確かに、これまでの戦いでは特別枠の人の結果は、ハンデを加味すると全て理論値をぶち抜いて理論上相手は勝てない状況が続いていたので、確かにさもありなんと私も思いますし、思っていました。

ただ、KENTANさんがそれを壊してくれました。

結果からになりますが、この試合は 1 点差 でした。
1 点差で、EIKAさんが勝ちました。

この結果は、控え室のチームRyu☆の考えを、いやおそらくチームMIRIN、チームYASHIRO、はたまた、BPL ZEROのスタッフ/関係者、皆様の考えを変える結果になったのではないでしょうか。

特別枠の人には、プロテスト合格者枠の人は勝てない、なんてことはないことをKENTANさんは証明してくれました。
つまり、特に譜面の尖り方が強くなる☆12においては、大きなハンデを背負ったとしても、プロテスト合格者枠の人たちは、戦略を練った上で、自身が高いスコアを出すことで、非現実的ではない確率で勝つ可能性があるのだ、と改めて気づくことができました。
私自身、この試合の結果を見るまでは、このルールにおいては特別枠の人はいわゆるトランプにおけるジョーカーであり、それをどこで使っていくか、という戦略なのだろうと思っていましたが、この結果を見てそんなことはないのだな、、と思わされました。

改めて、相手の得手不得手、自分の得意を読み切って Boomy and The Boost を投げ、勝利には本当にあと1点、というところまで至ったKENTANさんはすごい方であるな、と控え室で静かに思い知らされました。

結果としてはEIKAさんが2連取し、チームYASHIROの窮地を見事に救って引き分けに持ち込んだ、となりましたが、それ以上にたくさんの影響を与えた大将戦だったのではないでしょうか。

チームRyu☆目線での話

vs. チームMIRINを落としてしまったチームRyu☆ですが、実を言うとこの試合はチームMIRINに勝って欲しかった、なんて背景もあります(って個人的には思っていました(チームの総意とは異なる可能性もあります))。

というのも、私がいくらデータや戦略で暗躍するぞがんばるぞ、なんて言ってもMIKAMOさんの代わりが私というのは、BPIとかで散々いろいろデータを見てきた上で、戦力的には厳しいということを自分がよく分かっています。
他方、チームMIRINの誰もが強いことはこれまでの2試合で皆様も認識されていると思いますが、その上でやはり大きいのが誰もが認める絶対王者のU*TAKAさんの存在です。

そのため、レギュラーシーズンを終え、ファイナルに進むことを想定した際には、チームMIRINが1位で抜けることを想定した上で、チームYASHIROに競り勝って2位をもぎ取るというのが勝ち筋かと考えていました。

そのため、今回の試合でチームYASHIROに勝ち点を与えてほしくなかったのですが、今回 MIRIN vs YASHIRO が引き分けとなってしまったので、個人的には苦しくなったか、と考えていました。

とはいえ、先を案じたところでどうしようもないのはどうしようもないので、私は出来る限りのことをして、NU-KOさん、G*さん、WELLOWさんにいかに勝ってもらうかという点で重点的にサポートさせていただき、自分自身も勝ちの可能性が少しでもあるところはなんとかポイントをもぎ取れるよう、頑張っていきたいと思います。

次の試合について

さて、次は 1st stage 第3試合ということで、これをもって総当たり1周目が終了します。

次の試合は我々チームRyu☆ vs チームYASHIRO です。
オーダーは下記のとおりです。

■ 先鋒戦 NU-KO vs. K-CHA* [テーマ: NOTES]
■ 中堅戦 NORI vs. NUMATA [テーマ: CHARGE]
■ 大将戦 WELLOW vs. EIKA [テーマ: PEAK]

そうなんです。また私が出ます。またと言ってもひとり3回出るのでそれはそうなんですが。
相手は今回ANSAさんと壮絶なデットヒートを繰り広げたNUMATAさんです。
しかもテーマがCHARGE。NUMATAさんの得意分野です。。。。。。。。。。。。。。。。。。泣き言言ってもしょうがないので頑張ってこようと思います。

さて、先鋒戦ですがNU-KOさんの相手として、満を持して K-CHA* さんがBPL ZERO初登場となります。課題曲は☆8~10のNOTES。正直全く想定ができません。
K-CHA*さんが一体どんな曲を投げてくるのか、我々はそれをチーム全体で読み切ってNU-KOさんに対策してもらうことが出来るのか、この点がアツい戦いになると想定されます。

そして、なんと言っても一番の注目は大将戦でしょう。
今回に引き続き大将にEIKAさんを据えてきた、"本気"のチームYASHIRO、それを迎え撃つのがチームRyu☆の大黒柱WELLOWさんです。
WELLOWさんもK-CHA*さんと同様にBPL ZERO初出撃となります。
初出撃の相手が特別枠のEIKAさん、その上、課題曲が☆12のPEAK、とんでもない初出撃です。どのような結果になるとしても、絶対に一筋縄では行かない試合となることが必至です。

ぜひ、2020-10-06 (火) はこの第3試合をご覧ください。

おわりに

今 04:34 AM なので完全に深夜テンションで文章を書いてしまっています。。表記揺れなど絶対にあるだろうし、誤字脱字あったら本当にすみません(そっとリプライやDMで教えて下さい)
(選手の皆様のTwitterのリンク貼る余裕がないので起き次第なんとかします...

ただ、今回の試合はチームRyu☆は参加していなかったにもかかわらず、チームRyu☆に大きな影響を与えた試合だったので、居ても立ってもいられずにひたすらに指を動かしてこの文章を書いています。

前回にも増して乱文になっているかもしれませんが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。

それではまた 1st stage 第3試合の後にお会いしましょう。(頑張ってまた書きます)

P.S.

海外の IIDX Guys にも BPL ZERO 知ってもらいたいなぁ、なんてツイートしたところ、BPL ZERO、そもそもルールがわからん!とか英語でお前が考えてること聞いてみたい!とか嬉しいご意見を頂いたので、英作文は苦手ですが頑張ってみようと思います。

音楽ゲームをeSports化して盛り上げていくことを想定した場合に、もちろん主戦場はやはりまず日本なのかななんて思いますが、LoLやAPEXやPUBGやFall Guysなど(割と適当なことを言っています)のように、全世界の人に遊んでもらうことって重要になると思っています。

お前ひとりで何ができんねん!というのは千も承知ですが、一人でも多くの世界中の IIDX のファンにも、この BPL ZERO という大会の楽しさが届くよう、音ゲーが盛り上がるよう、頑張っていこうと思います。

To Oversea IIDX Guys.
I deeply appreciate that some of you have already read my note via translator.
I sincerely want you to tell how this BPL ZERO is fun and how much I enjoy this.
So, please give me some more time to write about BPL ZERO in English.

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