見出し画像

三浦典正の気になる話!ビールがおいしい夏は通風になりやすいって知ってた?

こんにちは、三浦典正です。

8月になり、もうすぐお盆休みを迎える人も多いのではないでしょうか。
今年は長い人は8月11日~17日までお盆休みの人もいるようで、カレンダー通りの自分としてはうらやましい限りです。

さて、蒸し暑い夏真っ盛りの今の季節は、キンキンに冷えたビールが特別おいしく感じますよね。
まだまだ感染症対策もあり人は戻り切っていないものの、元来この時期はビアガーデンやお祭りなどビールを楽しめる場所はどこへいっても人、人、人の波。

でも、いくらおいしいとはいえ立っているだけでも汗をかくほどの暑い夏、ビールを飲みすぎると「痛風」になると言われています。

そこで今日は、三浦典正が痛風とはどんな病気なのか、なぜ夏のビールで痛風になるといわれているのかを解説します。

ある日突然足に激痛が!痛風ってどんな病気?

痛風は、ある日突然、足の親指などの関節が赤く腫れて激痛が起こる病気で、男性に多いのが特徴。
「痛風」という名前の通り、風が吹くだけで痛みを感じることからそう呼ばれています。

症状は発作的に起こるため「痛風発作」と呼ばれ、発作が起こると2~3日はまともに歩けないほどの激痛が続くのだとか。うう…痛そう(~_~;)

痛風発作を起こしてから24時間程度で痛みは嘘みたいに和らぐので、そのまま放置する人も多いようなのですが、それは危険です。
病院で治療を受けずに放置しておくと繰り返し発作が起こるようになり、発作が起きるたびに症状が悪化していくそうです。怖いですね……。

最悪の場合は合併症で死に至ることも!

痛風の怖いところは痛みが増すだけではありません。
最も怖いのは、死にもつながる怖い合併症の引き金となるケースがあることです。

正確には痛風の原因である尿酸の増加が引き起こすのですが、体内に尿酸が増えると高尿酸血症になり、糖尿病や脂質異常症、高血圧などの生活習慣病を合併しやすいのだとか。
これらの症状は動脈硬化を引き起こすリスクが高いため、日本人の死亡原因となっている狭心症や心筋梗塞、脳出血、脳梗塞などの引き金になってしまうことがあるので注意が必要です。

また、尿酸が体内に増えると関節だけでなく腎臓にも尿酸が結晶化してたまることがあるのだとか。
そうすると腎臓の機能が低下し、さらに尿酸の結晶化が進んで最終的に慢性腎不全が起こることもあるそうです。
また、この尿酸結晶が尿路にたまってしまうと尿路結石という激しい痛みを引き起こす病気にかかってしまう可能性があります。

ちなみに僕は罹患したことはありませんが、友人が尿路結石になり地獄の苦しみを味わったことがあるようです。
数日間ひたすら痛みに耐えながら水分摂取を続けてやっと取れたそうで、今まで経験した中で一番痛かったと言っていました(;´Д`)

痛風を引きおこす危険因子

痛風を引き起こす危険因子としては、以下のものがあります。

  • 食べ過ぎ

  • 高カロリーな物の摂りすぎ

  • 動物性食品の摂りすぎ

  • 多量の飲酒

  • 運動不足

高カロリーな食事に飲酒ですか……痛風は「贅沢病」と言われるだけありますね(^^;)

ちなみに運動不足も痛風の危険因子だと書きましたが、逆に激しい運動だと汗をだらだらかくことで血液中の尿酸値が上昇し痛風リスクが上がるので、過度な運動も×
それよりも水分補給の方が大事です。

痛風とビールには因果関係がある?

痛風のリスクは尿酸が体内に増えることで上がるのですが、尿酸という成分はプリン体を多量に摂取することで体内に生み出されます。

そしてその尿酸のもとになるプリン体を多く含むのが、ビールや紹興酒、日本酒、ワインなどのアルコール類
さらにアルコールには、尿酸が肝臓で作られるのを促進して腎臓からの排泄を制限する働きがあるのだとか。
そのため、プリン体が多く含まれているビールなどのお酒をたくさん飲みがちな夏は、痛風になるリスクが大きいと言えます。

尿酸の元になるプリン体が多いどころか尿酸が体外に出るのを邪魔するなんて、そりゃあビールで痛風リスクが上がるわけですよね……

しかもビールなどに含まれるアルコールには利尿作用があるため脱水状態になりやすく、より尿酸がたまりやすくなるのだとか。
脱水症状にならないよう、糖分を含まない水やお茶などで水分補給をしっかりしましょう。

あなたは大丈夫?痛風セルフチェックリスト

30代以降になると、通風のリスクが20代の時よりも上がります。
もしかしたら皆さんの中にも、気付かないうちに痛風になりかけている人もいるかもしれません。

そこで、痛風のセルフチェックリストを用意したのでチェックしてみましょう。

  1. 30代以上の男性

  2. お酒を飲みすぎることがよくある

  3. 肥満体型である

  4. 健康診断で尿酸値が高いと指摘を受けている

  5. 片足の親指の付け根が腫れたりひどい痛みを感じたりしたことがある

  6. ⑤を何度か繰り返し経験したことがある

  7. 関節の腫れに加え、皮膚の下にコブみたいなものがある

①    ~④にチェックが入った人は痛風予備軍、⑤~⑦にチェックが入った人はすでに痛風になっている可能性があります!

一つでも当てはまった場合はアルコールを控えて水分補給をしっかりおこない、⑤~⑦に当てはまった人は痛風の可能性が高いので病院を早めに受診しましょう。

<万が一痛風になってしまったら

痛風は発作が起きている時は激痛がしばらく続きますが、発作が治まると嘘のように痛みが引くので病院に行かず我慢してしまう人も多いようです。

しかし、痛風をそのまま放置するのはNG。
一度罹患すると何度も繰り返し症状が悪化する恐れがあるので、すぐにでも治療を始める必要があります。

痛風の治療

画像:株式会社三和化学研究所

今現在痛風発作が起きている場合は、痛風発作薬を使用し患部の痛みと腫れを抑えることから始めます。

痛風発作の痛みと腫れが治まったら、画像のように痛風の原因である高尿酸血症の治療のため尿酸降下薬の服用に転換。
これらの薬物治療をおこないながら、同時に生活習慣の改善をおこなうのが通風治療の基本です。

生活習慣を改善して普段から痛風予防を!

先ほども説明したように、30代を超えると通風のリスクが一気に上がります。

アルコールは、ビールなら1日500ml、日本酒なら1合程度に留め、プリン体を多量に含む肉や魚の内臓、干物は食べ過ぎないように注意しましょう。
また、尿酸をたくさん体外へ排出させるため、水やお茶を1日2リットル以上飲むように心がけてください。

ストレス解消や適度な運動も通風予防になるので、積極的におこないましょう。

痛風は単独でも厄介な病気ですが、放っておくと命にかかわる合併症を引き起こすことも。
気心の知れた仲間との飲み会は楽しいですが、後の健康のためにもお酒はほどほどにすることをおすすめします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?