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別の台風が通り過ぎていった【雷鳥沢2021夏3日目】

こちら雷鳥沢。
天気は悪しです。
だけど、天気の悪い日は涼しくて良い。9℃〜11℃くらいで、雨が降ったり止んだり。


1日目は浅く短い睡眠で夜行バスに乗って富山に来て、電車、ケーブルカー、バスを乗り継ぎ、20kg超えたバックパックを背負って雷鳥沢まで来て、肉を食べたりと調子に乗っていた。
2日目も、またもや寝不足のまま、ツルギくんに会いに朝から一日中、山を攻めたせいで、サーロインステーキを食べたとはいえ3日目の翌朝は体が動かなかった。

3日目あたりに台風が来ることは分かっていたので、2日目の晴天のチャンスにかけて、まだ体が高地に慣れていないまま、寝不足のまま走りだしてしまった(と言っても亀のスピードで登ったのだが)ため、そのツケが3日目に回ってきたのである。
天気は予報通り悪いが、昨年の暴風雨と雷雨に比べれば大したことのないただの大雨の日だった。
夜も予想以上に寒くなくて、昨年、鼻が冷たくなって早朝に震えながら起きたことを思えば、なんてことのないただの冬の始まりくらいの朝だった。
昨晩の残りのごはんをおにぎりにしておいたので、それをアイラップで湯煎する。ほかほかの塩昆布おにぎり。ちゃんとシリカゲルとともに味のりを持ってきているので巻いて、いつもお世話になっておりますアマノフーズ様のお味噌汁を合わせる。

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アマノフーズの味噌汁はどれも天才的に美味しいのだが、キャンプでは調子に乗っていいものを食べる主義の私は、ちょっとだけ高い濃旨あさりをチョイス。
旨すぎたので一気飲みしてしまい、味噌汁お代わり。

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贅沢とうふ味噌汁はお湯が足りず少ししょっぱかったが、塩昆布おにぎりにごはんですよもつけて、しょっぱさ最高潮の朝ごはんだった。なぜにこんなに塩分を欲しているのだろうか、この時はよく分からなかったがペロリと食べた。

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雨は降ったり止んだりなので、テントの前室でゆっくり食べていた。
今日はトイレ以外一歩もテントから出ずに映画を見まくると決めていたのだが、そういえば昨夜はトイレにも行っていないことを思い出した。
頭が痛いし寒気がするようなだるいような。
昨日の山を降りてる時から少しそんな気がしていて、高山病の軽いやつか、台風の影響による低気圧からくるいつもの不調だろうと思っていたのだが、トイレに行くと、バヤリースオレンジくらい濃いおしっこがちょっとだけ出た。(食事中の皆様、バヤリースオレンジが好きな方々、すみません。)
最初、血尿かと思いマジマジと便器を見たらオレンジだった。こりゃ脱水症状やな、と気づいた。
まさか、この私が脱水を起こすなんてありえない。
日頃から水分を摂りまくっていて、昨日もポカリやらスポーツドリンクを2リットル、三ツ矢サイダー0.5リットル、水を1リットル、計3.5リットルを山で飲んでいる。カレーヌードルの汁もいつも通り全部飲み干したし。
汗が5リットルくらい出てたのだろうか。
オレンジのおしっこを見たら急にフラフラしてきて、テントに戻って横になった。
寝袋に包まれながら映画を見ようと思ってタブレットでミッドナイトスワンを再生してもすぐにコテンと眠りに落ちた。何度もそれを繰り返し、映画は諦めて水分を摂りまくってから、風邪かも、と思い風邪薬を飲んで眠った。
眠りに眠った。
時々起きてはお茶を飲み、お菓子を食べて、また眠り、やっぱりまだしんどいなぁと思い、またコテンと眠り、そんな繰り返しで、完全なる目覚めが19時に来た。

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目覚めてふらふらとトイレへ向かった。
私のテント、新幹線くんが霧に飲み込まれている。
周りのテントは撤退しており、またもやソーシャルディスダンシング完璧キャンプとなっていた。
あの世のような気がしてちょっと怖かった。
トイレでおしっこを確認し、無事、いつもの綺麗な白ワイン色をしていて(白ワイン好きの方々すみません)、そういえば頭痛も寒気も無くなっていることに気づく。
よっしゃ乗り切れたか。

そんな訳で3日目の記憶はほとんどない。
しょっぱい朝ごはんと、夜食にホットドッグと焼き小籠包を食べたことと、20時頃から真夜中まで続いた私の映画祭と。
やはり無理は禁物。だけどあの晴れの日は逃すわけにいかなかったのだ。今日は一日休めたし、明日も一日中ごろごろしてやろうと思っているのでまあ良し。

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