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音楽と映画。私のためになるエンタメ

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音楽や映画、ドラマ、小説、お笑いなど、私のしがない生活を彩るエンタメのことを。
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#エッセイ

ネブワースが絶頂期だった 【映画感想】

全世界同日公開の映画「oasis ネブワース1996」を見てきた。 oasis関連の映画はいくつも見てきたが、今回のはドキュメンタリー映画で、主役はギャラガー兄弟というよりも、ファンだった。 1996年にoasisが行った25万人のネブワースでのライブのドキュメンタリーだったのだが、何とも胸が震えた。 もう私の青春ど真ん中で、1996年と言うと19歳。音楽に夢中だった。UKロックの盛り上がりに熱狂していたし、TSUTAYAでCDをレンタルする時代にデヴィッドボウイやクイーン

それでも私はフジロックが好きだ

私の大好きなフジロックフェスティバルが悪い意味で注目されて炎上しまくっている。 大好きな場所なので悲しい。 色んな賛否両論がある。 この時期にフェスをやる意味、オリンピックを反対していた人たちがフジロックには参加することへの批判、音楽業界の大変さ、意思表明という名の言い訳をしなければミュージシャンが出演できにくいムード、そしてそれに対する炎上、ドタキャンした出演者への賛否、日の丸を歌ったMISIAへの賛否、ロックとは何か論、怒りの矛先は政府へ向けるのが正解なのか、分断がー、

旅とドラマと壁の色について

壁を青くしたい問題における最適の青について頭を悩ませている。43歳の春。 こうタイトルをつけていたが、例の如くnoteが脱線しまくったので最後にタイトルを変更した。 ここに至るまでの、壁の色に募らせてきた思いをまずは振り返りたい。 壁を白以外のカラフルな色にしたいという願望は昔から持っていて、アメリカのドラマの「フレンズ」のモニカの家みたいに、薄いパープルの部屋にしたい、というのはずっと思っていた。 まだ学生で実家暮らしだった私は、友達にも「一人暮らしをしたら絶対にモニカの

まったくどうなってんの、が鳴り止んだ時

まったくどうなってんの、ということがよく起こるコロナ禍なう。 医療従事者がワクチン最優先のはずが、1割位にしかいきわたっていない中での高齢者のワクチン接種スタート。 我が職場で働く高齢者でもある看護師さんたちが、どちらでワクチンを受けたらいいのか相談に来られて、色々行政に問い合わせてみると、医療従事者として受けるよりも高齢者として受けた方が早いからそっちで受けてくださいとの見解。なんじゃそりゃ。それ打つの看護師さん達なんですけど。 で、どこに申し込むんですか?といった疑問に

行けなかった石岡瑛子展と、パリで見たデヴィッド・ボウイ展のこと

そうなるだろうと薄々分かってはいたけど、私が今週末に乗る予定だった伊丹-羽田便が欠航になったとANAからメールが来た。 貯めたマイルで特典航空券を押さえていたから、そのうちキャンセルしようかなと迷いながら、ずるずるとそのままにしていたからちょうど良かった。と言いつつも、ちょうど良かったと思うのも切ない。 石岡瑛子展に行くためには14日までに大阪から東京に行かなければならず、緊急事態宣言が昨日であけていれば堂々と今週末に行けたはずだったが、緊急事態宣言が大阪と東京が(それと岐阜

「水曜どうでしょう」に感動した大晦日

私の愛してやまない番組の一つ。 「水曜どうでしょう」 「どうでしょう」は「ロードショー」のイントネーションで読む。ただの素人大学生だった大泉洋を大人たちが振り回して旅する番組だったが、今や、スター大泉が大人たちに振り回されてボヤくおじさん番組になった。 前回、と言っても6〜7年前の「初めてのアフリカ」の回は、アフリカロケにぞろぞろと4人以外の大人がついてきていたのが分かったから、少し冷めた。ビッグになった大泉洋には、あゆのように何人もお付きの人がついて回らないといけなくなった

ピントを合わせる【甲本ヒロトのことば】

先週の土曜日、「まつもtoなかい」という松ちゃんと中居くんの特番に私のヒーロー、甲本ヒロトが出た。 ネットでは「ヒロトさん」という言葉が並んでいて、驚いた。ヒロトはヒロトだったのに、もういまや「さん」付けされるカリスマアーティスト人間なのかとびっくりしたのだ。私はと言うと、中学の時に友と2人で彼を私たちの永遠の恋人と決めたため、ヒロトをヒロトくんと呼んで生きてきた。ヒロトくんは57歳らしく年老いていたが、かっこいいままだった。スタイルも最高。 そして、今のヒロトくんの話すこと

バンクシー展はアートかフェイクか

バンクシー展が大阪にやってくるから行かないかと誘われて、行きたいと答えた。バンクシーの描くダークなユーモアに興味があったし、横浜でやっていた時に、大阪に来たら行きたいなと思っていたから。 調べてみると「バンクシー展 〜天才か反逆者か〜」はバンクシー本人非公認のものだった。まあ、当たり前とも言える。 謎の匿名のアーティスト(集団?)であり、公共の場に落書きを繰り返す犯罪者でもあるから当然である。 バンクシー側がはっきりと非公認で「フェイクだ」と言っているそのバンクシー展に、どう

何を選ぼうとも自由だと歌うリアムと私たち 「whatever」

本当なら苗場にいたはずの先週末、フジロックの配信ライブを部屋で寝転びながら見続けていた。 過去のライブ映像を見ながら、この時の私は20代だったなぁとか、レッチリのギタリストがジョン・フルシアンテの時代だなぁとか、OASISの解散直前だったなぁとか思いながら。OASISのライブ映像を見ていてふと、2年前の2018年の秋、リアム・ギャラガーの単独ライブに行った時、20代の頃に知り合った旧友の男子2人と偶然再会して一緒に並んでライブを見たおセンチな出来事を思い出したのでそのことを。

音楽フェスへ行く覚悟、旅する覚悟

本当なら今週末はフジロックだったなぁ、と思うとなんともやりきれない気持ちになる。私の2020年の夏は音楽フェスに行かずにもうすぐ終わる。サマソニもないし、単独の誰かのライブもない。炎天下で誰かのライブを見ることをしていない。それなのに、今までなったことのない熱中症に初めてなった。そんな夏は初めてだ。意味がわからない。 先週末はライジングサンロックフェスティバルのYouTube配信があったので、それをチラチラと見た。 北海道でやる邦楽バンドのフェスなので行ったことはなかったが

フジロックで見かけたロックな女

フジロックの中止の誤報が出て、誤報を謝罪する文が出る騒ぎがあった。 オフィシャルからの発表をただ黙っておとなしく待つしかないし、どんな結果であれ、まだ粘って悩んでくれているだろう日高さんには感謝しているし、フジロックを毎年夏のライフワークにしている私は祈るような気持ちでステイウェイトしているのだけど、 フジロックで思い出すのは、3年前にキャンプサイトで朝ごはんを食べているときに、横で食べていた20代後半〜30代くらいの男女のことだ。 また雨なのは仕方ないとして。 朝食のサ

インド映画「WAR」を見てウォー!!

先週は、緊急事態宣言以降初めて映画館でレイトショーを見にいけた。大阪はコロナが猛威を奮っているが、ストレスMAXで私の心はコロナよりもヤバいものに感染しそうなリスクもあったので、治療として映画館に出向くことにした。 こんなに映画館で映画を観なかったのは何十年ぶりだろうか、と感慨深い気持ちでしっとりと… と思いつつ見たのは、まるで違うテンションのインド映画 「WAR ウォー!!」だ。ウォー!! 今日はひたすらウォー!と心で叫びながら映画の感想を綴ることにする。 この映画は、ミ

映画館でレイトショーの映画が見たい

コロナでいろんなものを自粛していた。 旅は確実にまだまだ自粛しないといけないし、 夜中まで飲みに行くというのはもちろん、 外食もまだ少し自粛中。 中でも、地味だけど、 確実に私の普通の日常生活で 自粛を余儀なくされて圧倒的な痛手を負ったのが 「映画館に行けない」ということだ。 映画は、持っているDVDや Amazonプライム、Huluでいっぱい見れる。 普段あまり見ない邦画作品や 何度も見たお気に入り映画なんかを ステイホームしながら見たが、 そのうち、お気に入りの海外ドラ

有吉は優しい

有吉は優しい。 常々私はそう思っている。 いわゆる毒舌と呼ばれ、きついことを言っているようだけど、笑って許される器用さと愛らしさがある。 そして有吉は弱者には優しい。 お笑いを真面目にやっている芸人に対しては先輩後輩関係なくリスペクトがきっちりとある。 笑いに対して汚い奴のことは先輩後輩関係なく見下してそうな気もする。 頑張る若手にうまく助け舟を出してやる有吉の、見過ごされがちなパスを見つけるのが私は好きだ。 細かいエピソードを有吉だけが覚えているということがよくある。大