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音楽と映画。私のためになるエンタメ

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音楽や映画、ドラマ、小説、お笑いなど、私のしがない生活を彩るエンタメのことを。
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2020年5月の記事一覧

フジロックで見かけたロックな女

フジロックの中止の誤報が出て、誤報を謝罪する文が出る騒ぎがあった。 オフィシャルからの発表をただ黙っておとなしく待つしかないし、どんな結果であれ、まだ粘って悩んでくれているだろう日高さんには感謝しているし、フジロックを毎年夏のライフワークにしている私は祈るような気持ちでステイウェイトしているのだけど、 フジロックで思い出すのは、3年前にキャンプサイトで朝ごはんを食べているときに、横で食べていた20代後半〜30代くらいの男女のことだ。 また雨なのは仕方ないとして。 朝食のサ

有吉は優しい

有吉は優しい。 常々私はそう思っている。 いわゆる毒舌と呼ばれ、きついことを言っているようだけど、笑って許される器用さと愛らしさがある。 そして有吉は弱者には優しい。 お笑いを真面目にやっている芸人に対しては先輩後輩関係なくリスペクトがきっちりとある。 笑いに対して汚い奴のことは先輩後輩関係なく見下してそうな気もする。 頑張る若手にうまく助け舟を出してやる有吉の、見過ごされがちなパスを見つけるのが私は好きだ。 細かいエピソードを有吉だけが覚えているということがよくある。大

小沢健二の「自作最強」説は、めんどくさい私に、更なる自信を与えた。

昨日、Mステでオザケンこと小沢健二がこんな朗読をしていた。 オザケンの自作の詩、エッセイだ。 忘れた頃に時々思い出したように夢中になる、 私の趣味はざっくりと「手作り」だ。 何らかのものを「DIY」する。 それは、料理、お菓子作りから始まり、 服作りなどの大掛かりな洋裁から、 手縫い、刺繍、編み物などを駆使した小物やアクセサリー作り。 ハンドクリームを作ることもあるし、 なんならそこから派生してリップスティックも作った。(「生活の木」には手作り用のリップスティックの本体

沢木耕太郎の言う「旅の密度」と、少し的外れなモロッコのミントティー

昨日5/16は「旅の日」だったので、旅の話を。 私のバックパッカー旅の師匠は、ベタ中のベタでやはり沢木耕太郎なのだが、『深夜特急』を初めて読んだ時の興奮を超える旅行記に出会ったことはまだない。 沢木耕太郎の本は旅行記以外はあまり読んでいなかったが、それ以外のジャンルもちょこちょこ手を出してみたら案外面白かった。と言ってもまあ、旅がテーマになるのだが。 『貧乏だけど贅沢』という対談集も面白かったのだが、「その通りです!沢木!!」と声をあげたくなった箇所があった。 僕はたいてい

生きるとは、自分の物語を作ること

ステイホームついでに部屋を片付けようかと思ってたら、 大学時代によく読んだ河合隼雄の本が出てきたので 久しぶりに手に取ってパラパラ読みしてみた。 高校時代、 河合先生の本を読んで大学の進路を決めたことを 思い出して懐かしかったものの、 ここ10年くらいはほとんど読んでいなかったので、 何となくKindle版で河合先生が亡くなる直前に 「生きるとは、自分の物語を作ること」という 好きな小説家の小川洋子氏と河合先生との対談を 河合先生の死後にまとめた本を ポチって一気に読んだ。

岡村と矢部と私のもやもや

岡村の言葉を批判している人たち。 全員に差別意識、偏見はある。 私は自覚もしくは無自覚で誰かを差別している人間にしか出会ったことがない。 もしもアイドルがお金に困ってヌード写真集を出すことになったらめちゃくちゃ歓迎され売れるのではないか。 他人の貧困をあからさまに楽しみに思う人間は人としてとても下劣でとても残念な人間だが、それ以上でもそれ以下でもない。 そんなんだからモテない、女を下に見ている、50になろう男が結婚できないのはやっぱり人間性に問題があるからだ、といった、とても