着物を着る時間
休日やテレワークなどで着物を着るようになってから、私にある変化がおきました。
これまでは、仕事柄、スーツに近い服を着るため、基本的に黒、グレーといった真っ黒コーデ。しかも、平日は時間との戦いなので、慌ただしく服を選んで着る。休日は平日の延長で、特に何も考えずに、手元にある服を適当に選んで着るという感じでした。
(この年齢になるとデートもないので、あまり身なりには気を使わないですね。)
初めは、着物を着る時間は、この普段の延長でした。着付け教室で習ったことを忠実に守りつつ、いかに正しい着方をするかということに囚われ、慌ただしく、着ていました。
その私の行動を変えたのは、実家の箪笥に眠っていた着物たちでした。
普段着になりそうな小紋は、目にも鮮やかな明るい色のものが多く、帯に至って赤い色しかないのか?というくらい赤しかない。
また、着付け教室で習った通りの着方をしようとしても、生地の質感が違ったり、身幅や丈が微妙に自分とは合わなくて、工夫が必要でした。さらに、何度も着ているうちに着物にシワができたりと、あれ?これをどうするんだろう?の連続でした。洋服と異なり、着るための準備、工夫や手入れの時間が必要で、とにかく時間と手間がかかる。
さらに、着物を着る時は、鏡をみながら着ることが多く、最初は、鏡に映ったデブな自分の姿をみるのが嫌でした。でも、何度も鏡を見ていたら、それほど気にならなくなり、逆に、こういう鮮やかな色も着れるんだ〜と思ったり、洋服では決して着ない柄を着ている自分を目にするようになり、新たな自分を発見し、いい意味で刺激的でした。
着物を着るための時間。
それは、お出かけ先などを考えて、ベースとなる着物を選び、帯を選び、帯揚げや帯締めなどの小物を選び、草履やバックを選んで、コートを着るか、羽織を着るかを考え、そして着るという日常生活から離れることができる、優雅で楽しい時間。いつ、この優雅な時間を持とうかと思うだけでわくわくしてきます。
本日は月曜日、この時間を楽しみに一週間、仕事を頑張りますか。
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