「仕事にしばられない生き方」をやってきた人に感銘を受けた話
古代ローマと現代日本のお風呂をつないだ漫画「テルマエロマエ」の作者の #ヤマザキマリ さんって、なかなかすごい人生を送っていたんですね。
https://www.amazon.co.jp/仕事にしばられない生き方-小学館新書-ヤマザキ-マリ/dp/4098253240
先日世界ふしぎ発見!をたまたま見ていたら、ポンペイの回でゲスト回答者でヤマザキさんが出ていらして、さすがに古代ローマについて博識だったのが印象にのこっていて、こちらのヤマザキマリさんの半生を書いたエッセイを購入して読みました。
■仕事に縛られない生き方とは?
そもそも漫画家になろうと思って生きていなかったそうなんです。「世界中をフラフラしながら絵をかく仕事をやりたい」とずっと思って生きてきて、イタリアの大学で油絵をやっていたそうなんです。その間も、詩人のヒモ男のために、ツアーガイドや店の売り子その他いろいろ手当たり次第に仕事をして「とりあえず今日を生きる」を目標に人生の歩みを進めて、いま漫画家という段階に入っただけ。。。ということだそうで。
ああ、そうだよね。それでいいんだよね。と思いました。やりたいことと出来ること、食べていけること、を全部最初からコンプリートしようと思って人生の計画を立てると、良い計画なんて立たないんですよね。
「前は見るけど遠い未来を計画しつくさない」ということ。自分のやりたいことだけで生きれないなら、生きるための仕事をして、「向いている」ことを探していく。
そうすると結局まわりまわってやりたい生き方につながってくる。実際ヤマザキさんは世界各地を旅行したり移住したりしながら漫画家を続けていらっしゃいます。それって「世界中をフラフラしながら絵をかく」っていう生活を実現してますもんね。
■身近に人生を積極的に楽しんで、それでも十分生きていけている人がいた
チリ紙交換から漫画家までこれまでたくさんの仕事をしながら積極的に生きてきた(自分が好きなもの・好きな感覚を殺さずに生きてきた)ヤマザキさんの思考基礎には、お母さまの存在が欠かせないと思います。
お母さんとのエピソードも豊富に記載されていて、このお母様はばあやが学校の送り迎えをするようなお嬢さんで。でもその深窓の令嬢が勘当同然で家を飛び出してヴィオラ奏者として札幌交響楽団に入り、2人の娘(ヤマザキさんと妹さん)を女一人で育てたそうなんです。
自分のやりたいことをやる人生を目の前で見せて、それでも生きていけることを身をもって子供たちに証明していく母親の姿は、「どこででも生きていける。自分に合う場所を探せば良い。人生は何とかなる」という思想を十分な説得力をもってヤマザキさんの中に刻み付けたんだろうなと思います。
この本に感銘を受けて次々とヤマザキさんのエッセイ漫画を読みました。
漫画の方は日本での暮らしではなく、ヤマザキさんが実際に住んだり訪れたりした国での体験が書いてあります。
あー、私も海外に住んでみたいな!
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