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交渉力アップ。準備編

私たちは日常的に、様々なシーンで、様々な「交渉」をしています。

ビジネスにおいては、社運がかかるほどの重大な交渉を担うこともあるでしょう。交渉対象の重要度が高ければ高いほど、緊張、不安、あるいは「必ず成功させよう」という意気込みも大きく湧いてくるものです。

交渉力を磨くためには、先ずは交渉準備の要点を抑え、情報精度を高めることが有益です。

交渉前に準備しておきたい5つのポイントです。
1. 相手と自分(達)の立場

どのような状況にあるのか、障壁は何か、決裁権と権限範囲等。
2. 相手と自分(達)の目的
何のために交渉するのか。交渉によって、得られるものは何か。物理的な成果だけでなく、協働関係の構築や、信頼関係の構築、対立関係の軽減等も考えられます。
3. 自分(達)の選択肢
自分(達)の望む合意に達することが出来なかった時、他の最善の選択肢(BATNA: Best Alternative To Negotiated Agreement)は何か。
4. 自分(達)の留保価値
交渉妥結の最低条件(RV: Reservation Value)。これを下回れば、交渉決裂となるラインの設定。
5. 自分(達)の交渉可能範囲(ZOPA: Zone Of Possible Agreement)
最大・最小条件、選択肢、留保価値を整理し、交渉可能範囲を認識しておく

十分理解していると思われるポイントかもしれませんが、交渉前にあらためて確認しておくことが大切です。


交渉時には、相手との議論、対話を通じて、相手の立場、目的、選択肢、留保価値、そして交渉可能範囲をあらためて想像したり、確かめたりしつつ、合意形成にむけて共創していくことになるのです。
十分な準備が功を成すことは、想像に難く無いですね。

基本的には、「交渉」の相手を敵視・攻撃するのではなく、合意に向けて協働・共創していくという心構えが大切です。
相手に対する敬意や誠実な態度は言うまでもありません。

十分な準備とともに、余裕をもって臨みたいですね。

村上紀子


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