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上関中間貯蔵施設案件について(その2)


8月25日にnoteに書いた記事。

これをFBでシェアしたところ、北から南から、久しぶりの方々からわざわざコメントや情報を寄せていただきました。

傍観者どころか関心も寄せていなかった

青森県の先輩からは、むつ小川原開発当初から反対運動をされていた政治家、米内山義一郎氏についての情報(開発の構想の裏には初めから原子力関連施設のメッカにしようという考えがあったとの見方など)。

僕は政治家だから政治的観点から、これを「許さず」なんだ。条件闘争という気持ちは毛頭ない。
”開発”そのものに反対する理由はない。ただし、やり方を間違うと開発はできない。開発の第一の目的はコンビナートを作ることじゃない。住民の幸せを確実に保証することだ。これは銭をつかませることじゃない。それを資本として活用してやっていく。それが住民からみた条件だったはず。

昭和59年11月「グラフ青森」 (米内山義一郎)

持ち込まれる大量の核の廃棄物は、未来永劫「核の墓場」として地域の安全を脅かすことになりかねないし、未来の子孫たちにその監視、管理のツケをまわす現在の選択は、未来の子孫たちの生存権を脅かす明らかな犯罪であろう。

米内山さんと核燃料サイクル基地(吉田 毅)環境と公害 第22巻第3号 1993冬

宮崎県の先輩からは、使用済み核燃料中間貯蔵施設の誘致の話が浮上し結局調査受け入れ検討段階で断念した旧南郷町(現日南市)についての情報。

(この連載記事を読むために、いったん毎日新聞会員になりました。2020年3月の記事。初月99円!読む価値ありです)

上関町のことがなければ、私はこういった地域の現状、歴史について思いを巡らせることもなかったです。今の私たちが直面している問題も、発信をしない限りほかの地域の方々、特に強い反原発の意識を持っていない多くの方々には知られることすらないのだと、感じました。

先日、「上関町中間貯蔵施設について考える周防住民の会」の方たちが行った、映画「六ケ所村ラプソディー」の上映会に参加して、ますます深く考えるようになりました。

そしてやはり、「まだ無いのだから、まだ間に合う。誘致を断念してほしい」と強く思いました。近隣自治体の住民の一人として。そして町議会議員として。

近隣自治体(のトップ)は、どう考えてどう動くのだろう

11月末、中国電力から柳井圏域の自治体(柳井市、平生町、周防大島町、田布施町)に、やっと、直接説明に来られたそうです。話が公になった8月2日から3か月以上経っています。

KRYさんの取材に対し、藤本周防大島町長は次のようにコメントされています。

町民の皆さんの中では不安に思っておられるという声をいただきます。そういった声がありますので町民の皆さんに寄り添って頂くように強く要請をさせて頂きました。

12月4日の本会議、行政報告「使用済核燃料中間貯蔵施設の上関町への設置に関する調査・検討に係る事業者からの説明」についての際には、次のような内容で報告が行われました。

中国電力大瀬戸常務執行役員より、この時期まで説明できなかったことに対するお詫びがあり、
・調査検討に至る経緯について
・中間貯蔵施設について
・調査概要について
経済産業省大臣談話について
の4点について説明があった。
町民の安心安全を守ることが町長の使命であり、町民に寄り添った対応を強く要請した。
中国電力常務からは、丁寧な説明を行なっていきたいとの回答があった。

ここまで、周防大島町長として、中間貯蔵施設を同じ柳井圏域の自治体が誘致することに対してどう考えるのかという、核心の部分について、まだうかがうことができていません。
今回の一般質問では、この点について、町長ご自身のお考えを伺えたらと思います。

”中立”は”賛成”していることと一緒

映画「六ヶ所村ラプソディー」に登場された、ある時まで「私は中立です」と言っていた方が、反対だと明言するようになった理由を話されていました。
ネタバレになっちゃいそうですが、私の解釈も少し入れて、ご紹介したい。

勉強会で、ある先生に言われた話
「”中立”というのはいい言葉だけど、核燃の件に関しては、賛成と反対しかない、中立はすなわち賛成なんだよ。中立という人は、何にも行動しなくて、原燃がやっていることをただただみているだけ。みている、ということは、容認しているということで、賛成派なんだよ」と。
(それまでの自分を顧みるというのは、結構心の)ハードルがあるものです。
私は中立で、賛成したことはない。やっている人たちが悪い、あれが悪いこれが悪いとそう思うことで、自分で自分を納得させてきたような気がする。

オンデマンドでも視聴可能なようなので、気になった方はぜひ!


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