見出し画像

周防大島町議会定例会での上関町中間貯蔵施設に関すること(2023.9)

8月に上関町が使用済み核燃料中間貯蔵施設の調査受け入れを表明してから、周辺市町の首長や山口県知事が、それに対してどのような考えをお持ちで、どのように発信をされるのか、大変注目が集まっていました。

議会での行政報告や、議員からの一般質問によって、それぞれの考えやスタンスが伝えられています。

〇町長からの行政報告

周防大島町においても、議会初日(9月1日)の藤本町長の行政報告で触れられました。

現段階で詳細な説明は受けておらず、今は情報収集をする段階だと認識している。上関町の調査受け入れの条件の一つに、「周辺市町への適切な情報提供等を行う」とされていることから、情報共有は確実にされると考えている。周防大島町長として、町民の安全安心の確保に努める責務があるので、国・県等の動向を注視し適時適切に対応していく。

〇田中議員による一般質問

本町の一般質問は、スケジュール的に周辺市町の中で一番遅い日程でした(9月22日)。それまでに、田布施町、平生町、柳井市の議会でも、それぞれの議員さんが一般質問をされ、首長の意見を引き出しておられました。
本町議会の一般質問では、同僚の田中豊文議員が「上関町での使用済み核燃料中間貯蔵施設建設計画について」という質問事項で、直球で追及をされました。

町長の答弁(一回目)を抜粋すると

・まだ調査段階なので、賛否の表明はできない。今後の推移を見守りながら町の意向は判断していく。
・町民の安全安心の確保に努める責務があるので、計画が進むとなったら、各方面から十分な説明を受けたうえで本町の意向を伝えることが必要
・国の重要なエネルギー政策の一つなのだったら、国や電気事業者から町や町民に対して納得が得られるよう説明を尽くしてもらうべき。
・協力関係にある柳井広域地域で情報を共有し、一緒に課題解決に努めていく結束を強めていくのが情報提供と安全安心を確保していくスタート。
・定住促進や観光交流への影響は、現状上関の計画がどのようなものが想定されているかわからない状況なので、わからない。本町はまず自身の課題にしっかり取り組むのみ。
・民の意見もうかがいながら町の意向に集約していくことも必要。

and more

気になる方は、ぜひ動画にて全編生の声をお聞きください。

〇中間貯蔵施設は日本のどこかに必要なのか

福井県が、関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)、高浜原発1、2号機(福井県高浜町)の再稼働の条件にのひとつに、2023末までに県外に中間貯蔵施設の計画地点を確定すること、を挙げられています。
上関町での話がすごいスピードで進もうとしている根本は、私はここにあると考えます。
中国電力と関西電力に対する計画中止を求める署名集めに携わっているとき、
「原発にも反対だし、今回の計画についても反対だよ、でももし今すぐ原発を廃止するとしても、日本のどこかが中間貯蔵施設を受け入れなければならないとしたら。。。上関じゃないどこかだったらいいとも、思えないんだよね」
と、率直な気持ちを教えてくれる方がいました。そこは、私も同感。
上関町や、近隣市町に住む私たちや、原発立地自治体だけの問題ではない。全国的な課題だということを多くの人に気づいてもらう必要があると思います。
仮に国が進める核燃料サイクルが回ったとしても、最後の燃えカス(?)を処分するには、やはり中間ではない、最終処分場はどこかに必要になります。それはどこ?電気事業者が見つけるの?それは、やっぱり国が責任と覚悟をっ持って判断していかなければならないと思います。
エネルギーとして原発を使う、使い続けるということは、将来どこかの土地で誰かが引き受けなければならないということ。
これ以上はNO!というためには、代案を用意し、そのために自分ができることをする覚悟が必要だと思います。
そこで私は、周防大島町で脱炭素社会に向けて動き出す必要性をうったえ、取り組みについて提案する一般質問を行いました、


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?