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地域特性をしっかり伝えてミスマッチを防ごう~移住・二地域居住を推進するということ~


〇二地域居住の表と裏

二地域居住で人を呼び込むことに賛成(賛 成子)
過疎化も進んで、高齢化率も50%超えてるし。空き家率も全国トップクラス。空き家が放置されるよりは、たまに使ってくれる人がいたほうが荒れなくていいよね。まずは”関係人口”として、本拠地からたまに来てもらう”二地域居住先”に周防大島を選んでくれる人が増えたらうれしいな!気に入ってくれたら、将来完全移住してきてくれるかもしれないし。

二地域居住推進懐疑派(反 対助)
住民票を移さないし、自治会費も払わず、住民税も納めず、周辺の草刈りもせず、地域の行事にも参加しない、居たり居なかったりする人。私たちの生活の場である集落を都合いいように使われてない?

…どっちが正解ということもないでしょうが、今のままでは、反 対助さんのような感情を二地域居住者に対して持つ人はより多くなるかもしれません。


〇新たな縁で転入して来る人・二地域居住先にする人

空き家物件がなかなか動かないといっても、以前に比べたらずいぶんと動くようになったように感じます。町の空家バンク取り扱い物件数も、着実に年々増えている模様。


町外の不動産会社が扱う物件もあり、新聞折込の不動産チラシにも、本町の物件もたまに見かけるようになりました。

周防大島町役場には、「空き家定住対策課」という担当課があります。
言ってみれば、他所から来る人にとっては、一番の”顔”となるような部署です。

数年前まで一泊二日の移住検討ツアー「島時々半島ツアー」を実施していましたが、いろいろあって中断中。現在は、移住を検討中で町に来られた方を役場職員さんが個別に案内して回っているそうです。

空き家バンクに掲載の物件も、役場職員さんがご案内されています。

対面でのコミュニケーションを取ることで、
「島に暮らすということ」
「田舎の集落に暮らすということ」

を、滾々と説明されるのだと思います。

〇ここに住んでいる人の傍に暮らすということ


1年ほど前にネットで話題に上った福井県池田町の「暮らしの7か条」。


こういった実情を理解したうえで来るか来ないかを考えてもらう、
というのは

景色や自然環境が気に入って来たけど、ご近所づきあいが合わないから出ていく(離縁)
という場合の双方の(心理的・金銭的)コストを考えると、
「真面目にお付き合いくださる相手を求めています」
という地域の真摯な姿勢にも感じます。

〇ちゃんと町をわかってもらえてる??


一方、最近は空家バンクに登録されていない物件をみつけて、
役場窓口とコミュニケーションの機会もなく、
地域の暮らしをあまり理解しないままに家を買う
ということも、ちょいちょい起きてきているようです。

色々ネット情報は検索されるでしょうが、
たどり着きやすいであろう現在の周防大島町の移住促進のウェブサイトはこちら↓

素敵なデザインのサイトだと思うのですが

町として、先住民として、
関係人口や住民が数として増えればいいということではなく、

まだまだ人と人との関係性が濃く、
人が減って高齢になっても地域の維持管理をどうにか続けていきたいと頑張っている集落がある。
そんな地域を住民と将来に繋いでいきたいと考えるならば

町としての受け入れスタンスをもう少し明確に発信してもいいのではないか。

不幸なマッチングをなるべく防ぐには、町としてどんなことが出来るか?すべきか??

一緒に考えてみたいと思います。

私の友達移住者の場合

〇一人で移住、お店を開いたKさん。

自分の地元は町外の山奥。あるとき親族のお墓参りをしたときに、山奥なのに道の草が刈られ、藪が拓かれ、こぎれいになっていました。
これはきっと、地域のお墓を守ってくれている人たちがやってくれているんだと思った。ありがたかった~。
今住んでいる集落にも墓地があって、定期的な集落での掃除が行われています。
私の関係するお墓はないけど、私は墓掃除に来れない方たちのお墓の周りを掃除しています。

〇夫さんが先に移住、数年後に妻さんも移住したOさん。

私たちが移住してきたのはコロナ禍だったし、県外ナンバーの車に乗っていたので、近所の方が気にしているのが伝わってきました。地域の人が家と畑を行き来する往来にうちがあるので。
自分も住むようになり、「住民票、移したよ!」と報告すると、やっと受け入れられたと感じられました。
田圃を借りているお師匠さんがいて、はざかけ米を作るようになりました。農機具もお師匠さんのを使わせてもらっています。
集落のお堂で毎月”講”が行われるけど、集まる人はお年寄りばかり。私は動けるから、お茶を出したり色々するようにしています。いつか行く道だしね。
今度、子ども夫婦もこちらに引っ越してくることになったのよ。




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