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議会活動報告「のりこ丸通信」Vol.13

2020年に町議会議員にならせていただいてから、本会議と本会議の合間、年4回の活動報告書を作成しています。
基本印刷物を配布させていただいていますが、議員ホームページにpdfで掲載してきました。

ただ、スマホなどでは読みづらいため(自分自身が老眼が進み実感…!!)、こちらのNOTEでもほぼ同じ内容を発信してみることにしました。これならリンクも貼れるし、深い情報が伝えられるかも。


脱炭素と周防大島町

環境問題にはずっと関心があって、最近は“脱炭素社会”について考えていたところです。
そんな中で、上関町の中間貯蔵施設の話が出てきました。このまま国の原子力政策を地方は受け入れるしかないのか。周防大島町のような田舎で、脱炭素社会を目指して何ができるのか。そもそも意味があるのか、暮らしが不便になったりしないのか?
そんなことを考えて、9月議会の一般質問では、「周防大島らしい脱炭素の取り組みを!」と題して、一般質問をさせていただきました。

また、10月初旬には、タイミングよく全国の自治体職員・議員向け研修で、「地域からゼロカーボンを考える」というものに参加させていただくことができました。「脱炭素/ゼロカーボン」とは、二酸化炭素などをはじめとする温室効果ガスの排出量から、木々などに吸収された値を引いた合計がゼロになった状態を指します(環境省)。
今回の通信では、特にこういったエネルギー問題への自身の考えについて、お伝えしたいと思います。

エネルギーを消費しているのはどこ?

日本社会で、どんなところで多くエネルギーを使っているのか?部門をみてみると、家庭が16%、運輸が22%、企業や事業所が62%。そして家庭でのエネルギー消費のうち、給湯が24%、暖房が21%。以外にも、冷房は3%だそうです。

脱炭素による生活へのメリットは?

ZEH(ゼッチ:ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ゼブ:ゼロ・エネルギー・ビル)と呼ばれる建物は、屋根に乗せた太陽光発電によるエネルギーの生産が、使うエネルギー量を上回る性能の建物のことです。どれだけ大きなパネルを置いたらそうなるの!?と思ってしまいますが、省エネの工夫がちりばめられています。

  • 熱が逃げる原因No1は、ガラスの窓。二重サッシにしたり、断熱スクリーンを設置したり。枠も、アルミサッシより樹脂製のサッシのほうが断熱効果が高いそうです。

  • 床、天井、壁に断熱材を入れる。エアコンの利きが全然違う。また、断熱性能の高い家は、エネルギー消費を抑えてお財布にやさしいだけじゃなく、健康にもいいと言われています。

〇ヒートショックを防ぐ!
冬になると、入浴時など寒い空間と暑い空間を急に行き来することで心臓に負荷がかかり、倒れてしまうヒートショックという事故がよく起こります。これは、暖かい居間、寒い廊下や脱衣室、そして熱い湯船の関係で起こります。断熱性が高く、家全体が温かいと、この事故を防ぐことができます。

〇災害時に強い!
太陽光パネルが家にあると、万一の停電の時など、電気を確保することもできます。電気自動車もあると、太陽光から車に充電したり、車に充電した電気を家で使うこともできるようになります。

自分の周りでエネルギーが確保でき循環する。理想ではありますが仕組みを取り入れるのに、初期投資がかかります。
リフォームや買い替えのタイミングで、長い目で見た選択ができるといいと思います。暖房・湯沸かしに、島に降り注ぐ太陽光や、木材・竹をもっと活用することもできそうです。

研修に来ていた全国の自治体職員

10月12日から3日間、滋賀県にある研修施設で受講。定員30人のところ46人も参加していました。私以外にも議員がもう1名。
「昨年担当部署ができ、事業を具現化するために勉強に来た」という方が一番多かったようです。中には先進自治体の方もいて、話をすると既に“観ている世界が違う”と感じました。「担当課から首長にゼロカーボンに取り組む提案をしたら、必要ないと言われ、説得するために研修に来た」という熱意ある方も。政策はトップダウンで進めるのが早いとは思いますが、担当課からボトムアップで動かすということが、具体的で地に足の着いた施策展開になるのでは、とも感じます。

研修を通して

様々な自治体が、地域課題をベースに、どのような脱炭素施策を取り入れるかを考えていると知りました。脱炭素を切り口に地域課題の対応策を考えるということは、環境部局だけではなく福祉、教育、民生、農林、移住定住等多岐にわたりできることがあり、メリットもあると確信できました。

周防大島町の方向は

議会一般質問では、町長から次のような回答をいただきました。

近い将来ゼロカーボンシティ宣言を行うことを目標として、脱炭素に資する具体的な施策を全庁的に検討し、脱炭素先行 地域への提案につなげていきたい。

また、今回、同じ研修に周防大島町の職員さんも参加しておられて、頼もしく期待が膨らみました!私は議員として、伴走し施策提案していこうと思いを強くしました。

住民による、地域課題への取り組みのご紹介

周防大島町有志~上関中間貯蔵施設案件をきっかけに、これからの社会を考える~

地域の方々と話をする中で、「中間貯蔵施設の何が問題なのかよくわからない」ということや、「上関町の問題というけど、近隣に住む周防大島町民として、『反対』って言いたい」という声も聞かれます。
そんな中、有志の方々が、中間貯蔵施設の問題をわかりやすくまとめ、知ってもらい、町として反対してほしいと署名活動を展開されています。

映画「六ケ所村ラプソディー」上映会

“上関の中間貯蔵施設を考える周防住民の会”が、各地の地元と連携して映画「六ケ所村ラプソディー」上映会が予定されています。まずは知るところから、始めてみませんか?

  • 日時:2023年11月30日(水)13:30~

  • 会場:橘総合センター

  • 参加費:無料(カンパ制)

柳井市・上関町・周防大島町で計4か所で開催予定

おススメ本

毎号1冊ご紹介しているおススメ本。今回は、こちら↓↓↓

地域再生事業家の木下斉さんの著作。都会に出て働く“フツーの”青年が、母が守ってきた商店を畳むつもりで地元に通い始めたら、まちづくりに飛び込む羽目になったというお話。“凡人のための”というのがポイントで、
「いつまで待っても地元にスーパーマンは来ない」
「どの地域だって、“始める”ことはすぐにできる」

ということを読み取ってほしいと木下氏。アイタタタ...
必要なのは才能じゃない。「始める勇気」だとも。
木下さんの経験をもとに、物語調で進んでいくので、とても読みやすく、主人公に感情移入してしまいます。

11月のまちづくり意見交換会予定

月に一度を目標に開催している、意見交換会。これまで町内の様々な公共施設を巡ってきましたが、今回は初めて、民間の施設をお借りします。

  • 日時:2023年11月15日(水)13:30~15:30

  • 会場:美容室ka-kaんち

2022年4月日見にオープンした、昔ながらの蔵をリノベーションした美容院「Ka-Kaんち」さん。定休日に二階フリースペースをお借りします。


以上、つらつらと発信しております。過去の発行号については、サイトからpdfをごらんいただけます。


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