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アートと食のパリ旅②弟のアパートメント、グルメバーガーとエッグタルト、オペラ座でバレエ


完徹に近い状態なのに、興奮であまり眠れず。
とりあえず起きて買い物に行き、宿のキッチンで野菜をさっと料理し食べる。マグの中はお味噌汁。


まず、昨秋に亡くなった弟が住んでいたアパートメントに行くのだ。
もちろん中には入れないけど、外から見るだけでも供養というものだ。

現代美術の殿堂的なポンピドゥ・センターのそばなので、近辺でランチし、そのあとに鑑賞しようと決めた。

ポンピドゥ・センターの裏側を通る。

弟の住んでいたアパートメントは瀟洒なパリらしい外観だった。
気軽な食べ物屋さんが多い気さくなエリアで、きっと大変な中にも楽しく暮らしていたのだろう。

アパートメントの1階にはグルメバーガー店、その隣はお菓子屋さん。
よし、ここでランチにしよう。

チーズバーガーをオーダー。
パテは赤身しっかり。
チーズやパテの間に小さな紫玉ねぎがたくさん入っていた。
酸がばしっと効き、変な甘さがない。
ものすごーく好み。飲むように食べた。

隣りにはポルトガルのエッグタルト、パステル・デ・ナタの店。めっちゃ美味しそうで飛び込み、ラテとのセットを頼んだ。

もうね、めちゃくちゃ美味しい。
あったかくてサクッとろっ食感、やわらかい甘み、キルシュのような香り。
外だけど人目をはばからずニコニコで食べた。

お腹が落ち着き、いざポンピドゥ・センターへ。
鑑賞後の空がすごすぎて、弟が喜んでるのだろうと思いを馳せる。


この作品、好きだったなぁ。


Niki de Saint PhalleさんのLe Monstre de Soisy(ソワジーの怪物)。

1966年のローラン・プティのバレエの舞台装置だそう。お名前も作品名も知らなかったが、見た瞬間、妙に惹かれた。そうか、バレエのか・・・納得。



一回宿に帰った後、夜はオペラ座のバレエへ。
バスティーユの劇場へ向かった。

19時半開演とはいえ、まだまだ明るいパリ。この画像は終演後。

オペラ座到着。

ドン・キホーテを観るのです。

前から11列目のセンターそば。
なるべく前で観たくて、予算の関係で補助席をセレクト。

特にエトワール(プリンシパルのこと)二人の素晴らしい身体能力と芸術性に心打たれる。

女性がヴァランティーヌ・コラサントさん、男性がポール・マルクさん。

女性はキトリらしく気の強さを感じる演技だがものすごーーーく軽やか。男性はジャンプの跳躍力とテクニック、当然ながら滞空時間も長く、圧巻。
二人ともアスリートなのに、どこまでもエレガント。さすがはオペラ座バレエ団だ。


とんでもなく素晴らしい舞台なのだが、徹夜明けみたいな身なので、目の前に集中しようと意識してるのに、気づくと眠っている。必死で起きて拍手してはすとんと眠って・・・をえんえんと繰り返す。

身体はきつかったけど、本当に素晴らしかったのだよ。チケット取ってよかった。


晩ごはんはオペラ座のサンドイッチ。


サーモンをセレクト。

むちむち肉厚のサーモンとチーズがめっちゃ美味。


次の幕間には浅草は小桜のかりんとうと白ワインを添えて。

終演後は人並みにまぎれてメトロで帰宅。
22時過ぎだけどタクシーではなく安全にメトロで帰れた。
人が多く出る時間を見計らい、流れにのって大正解。エレガントなおばさまたちと一緒に電車に乗り、安心感たっぷりだった。

実は、パリ滞在でいちばん恐怖だった夜の帰宅。さらっとこなせてホッとした。

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