アートと食のパリ旅④オランジェリー美術館、ルーヴル美術館、エピス・ロランジェ、タルタルステーキ
せっかくのパリ旅、三大美術館に行っておきたい。
今、パリの美術館はweb予約制で、予約してないと並んで待って入館するシステム。
ルーヴルはこの日の11時半に予約済み。
昨日オルセーは行ったから、残るはモネの睡蓮が見られるオランジェリーなのだが、予約してない。
よし、朝イチに行ってさっと見て、隣りのルーヴルに回ろう。
オランジェリー美術館。
気合い入れて8時半に着いたら、一番乗り。
予約済みの人たちの後に、サクッと入れてもらえた。
モネの睡蓮といえば、一昨年の夏、瀬戸内海は直島の地中美術館でこのシリーズの一枚を見たのだ。
安藤忠雄建築のステキ空間で、おずおず見た睡蓮。まさかその時、パリに行くとは想像してなかった。ご縁を感じながら部屋へ。
楕円形の部屋に4枚の絵が展示され、ぐるりと360°絵を鑑賞できる。
静かなモネのタッチに癒される。
いすにすわってしばし思いを馳せる。
気づかないうちに随分疲れている自分に気づく。
天井は直島と同じく自然光を採用。空が見える。
心が落ち着いた。
さて、ルーヴルまで時間がある。
散歩に出かけた。
おっと、野田岩だ。パリでうなぎ、乙だなぁ。
この界隈は日本食ストリートもある。フランス人が行列を作り、ラーメン、うどん、お弁当とうきうき日本食を楽しんでいた。
とらやはフランスマダムの憩いの場になってたし、おにぎりの権兵衛は若い人たちで大行列。人気あるのね、日本食。。。
だが、私はせっかくパリに来たんだから、おフランス文化に染まりたいのよ。
カフェでアロンジェを頼んだ。
エスプレッソをお湯で伸ばしたのをアロンジェと言うそうだ。
贅沢な時間を過ごし、いざルーヴルへ。
ピラミッドのエントランスから美術館に入っていく。
ルーヴルはすごーく広いと聞いてたが、予想以上に広い。。。どこに何が展示してあるかまったく分からず、一瞬パニクったくらいに、広い。
ちょっと道を間違えると大変で、体力をロスった、やらかした、しくじった感がすごい。
地図で探し、学芸員さんに聞き、やっとたどり着いたこちら。見たかったのよね。
アモルの接吻で蘇るプシュケ
1700年代の、イタリアの彫刻。
なんて美しい、可愛らしい、品がよい。。。
『プシュケーが永遠の眠りから愛の接吻によって目覚めたところを表現している』のだそう。
私はどうやら彫刻とか造形が好きみたいだよ、と今さら気づくパリ旅。
絵よりもワクワクする。踊ってるせいだろうな、人の身体の美しさが好きだし、イメージを立体で表現する世界も好き。
天井高すぎる。
ゴージャスすぎる。
絵すごすぎる。
異空間すぎてぽかーん。
有名なナポレオンの戴冠式。
めっちゃ大きい。
すごい絵ばかりゴージャス空間にどかんどかん展示してあるので、感受性が麻痺してくる。何見ても感動せず、「あ、そう」な印象。やばいやばい。
我に返った。
まずは一生に一度は見たかったモナリザを見よう。見た後に、その後どうするか、考えよう。
いやいや、いつかゆっくり館内全体を見るとして、今日はさっと帰るのがいい気がしてきた。
せっかく来たのにもったいない!のだが、あまりにも異空間すぎて落ち着かないのだ。
モナリザ、モナリザ、、、と探すが、行きつ戻りつしてもモナリザが見つからんのよ。学芸員さんに聞いてやっと入り口が分かった。
ここだけすごい人だかり。
各国の人々の写メ祭り。
最前列にやっと来たけど、遠っ!!!!!
写メ祭りの上に遠いので、絵と向き合う心持ちになれず、気がついたときには鑑賞ゾーンから出てた。あわわ、写メ撮りまくって終わっちゃったよ。
一生に一度は見たかったモナリザ、これにて終了。。。
とりあえず館外に出ようとしたが、まぁ遠い。
なんとかかんとか外に出て、行きたかったお店へ。
スパイスの魔術師の店、エピス・ロランジェ。
シェフのロランジェは魚介類や海藻などをばつぐんのセンスのミックススパイスで食べさせるのだそう。
スパイスのいい香りがたまらん!ワクワクと香りを楽しみ、店員さんとニコニコやりとりし、生のお魚やほたてにかけるシチミ(日本の薬味からインスピレーションを受けたのだろう)と、フランスの伝統的なハーブミックスを購入。
幸せな時間のあとは、メシだメシ!
ガソリン入れないと身体が持ちませんのよ。
命綱Googleマップ様にオススメされたビストロへ。
生肉大好き!
フランスのビストロで、唯一食べてみたかったのは牛の生肉のタルタルステーキ。
メニューの中にタルタルあったぞ!
ところがね、いざとなると、おなか壊したらどうしようとためらい出した。
え、なんのためにフランスまで来たの?アートと美味しいもの食べて弟と楽しむのが目的じゃないの?よし、頼んじゃえ!!
すごいの来た、300gくらいの生肉。
加えて、山盛りポテトとかごいっぱいのパン。
ソースで味つけてあるから白い。
ちょっと食べたらフレッシュで美味。
ただ、味が薄い。
ウスターソースと塩胡椒で最強。
あっという間に食べつくした。
あっさりしてるから、えんえん食べられる。
食後はコンコルド広場そばでお茶。
おしゃれカフェNOIRのアイスアメリカンと浅草は小桜のかりんとう。
緑の中でひと息ついてから帰途へ。
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