ことばの力
「必ず」という言葉を最近使わなくなった。
いつの日だったのか、覚えてはいないけれど、「必ず」という言葉に秘められた強さを、しみじみと感じたから。
言葉を選ぶという事
自分において、この言葉を使う時は、
それは強い決意に変わったりだとか、
自分への誓いを、肝に据えたい時だったりだとか、
きっと強さを味方にして、自分の人生を生きていこうと、希望や期待を含んだ時に使う言葉なのだと思う。
言葉というのは、
使うシーンが変わると、その景色は、一変してがらりと変わることがある。
その言葉を相手はどうとらえるのか。それが問題だ
「必ず」という言葉を、他人の行動に向けて放つとき、どんな雰囲気を纏っているか、考えてみる。
それはとてつもなく強く、
聞くだけでも苦しい言葉に変わる。
そう感じる瞬間があった。
「必ず 」 叶えてほしい
「必ず 」 守ってほしい
これまで、人に対して、この言葉を使ったことは、もちろんだけれど、幾度となくあるのだろう。
ところが、今の私に、この言葉の放つ強さは、
少し強すぎるようになった。
そして、きっと、今私の大切な人にとっては
少し重たすぎるようにもなった。
認め合いたいなら、言葉で縛るのをやめること
今の私は、今を懸命に生きたいと思っている。
そのせいか、周りにいる人も、そんなふわりとしながらも、地に足の着いた、自分の人生の真ん中を、模索しながらも歩くタイプの人ばかりだ。
今を懸命に生きていたら、必ずという言葉を使うのに、とっても躊躇するもので、誰かと約束なんて、簡単にはできないんだ。
そういう不確実性を認め合って、
人とは寄り添って生きていきたいとも願っている。
だからきっと、私はこの先
「必ず」という言葉で
誰かを縛ることはしないでおきたいと思う
それでも、傍にいてくれるような、そういう人と、深く長く
続いて行けたら幸せだろうなと思うのです。
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