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風に揺れる秋の草花

今年の夏はとにかく暑い夏でした。

こんなにも夏が暑くなったのは、一体いつからなのだろうと毎年思いながら、地球の危機を感じ、人の暮らしの在り方を、改めて考える夏となりました。

暑い夏の日差しの中に、冷たさの混じった風が吹き始め、「あれ?なんか涼しいな」と、僅かな風の変化が、毎年変わらず秋の知らせを届けてくれて、あたりを見回せば、秋の草花がめに止まる季節に変わっていました。

ススキに、萩の花、オミナエシ。

華美な華やかさはないけれど、線の細く楚々とした美しい草花たちは、秋風が吹くたびに、ゆらりと揺れるその姿が美しくて、つい見入ってしまうほど。

まるで、自分たちが一番美しく映る季節を知っているかのよう。

誰かと比べて、落ち込むことが少なくない私は、「どうせ私なんて」と思ってしまうことだって少なくないのですが、秋の草花を眺めていたら、自分の一番心地の良い居場所やタイミングがわかっていないのではないかな?と気がつきました。

誰かにとって、心地よく咲ける場所や、咲ける時期だからと言って、私も同じとは限らない。

だったら、誰かと比べて落ち込むくらいなら、自分の咲ける季節を探してみてもいいのだと。

今度くすぶっているような自分が出てきたら、「そこじゃないだけかもしれないよ?」「今じゃないだけかもしれないね!」とそんな優しい言葉をかけてあげようかな。


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