温もりの見える街
鎌倉を訪れると、街全体が、暖かな空気感に包まれているように感じて、私は、それがなぜなのかを知りたいけれど、なぜだかよくわからなかった。
そんな曖昧さも含めて、「鎌倉らしい」という表現をしていたのですが、少しだけ、その理由がわかってきたような気がしたので、この 暖かな空気感 の理由を、わたしなりに紐解いてみる事にしました。
その事が、少しだけわかった気がしたのは、鎌倉を行き交う人の表情からでした。
鎌倉といえば、観光地。
日常から解放されて、大人だって、純粋に楽しむための場所。
行き交う人は、本当に皆な楽しそうで、
「雰囲気のいい、優しい街だな」と思ってみていました。
「きっと観光地だから、楽しそうな雰囲気があるのだろう」
はじめは、その程度の理由かと思っていたのですが、鎌倉に通うたびに、もっと鎌倉らしい理由があるような気がしていた。
鎌倉には、沢山のお店があります。
個人経営のお店も多く、
それぞれ、オーナーの個性が色濃くて、
鎌倉のお店は本当に楽しいのですが
そのオーナーさんの多くは、鎌倉が好きでお店を開いているという話をあちこちで耳にします。
住んでいる場所や
働く場所が好きだと言えることは、
さして珍しくなく、当たり前のように聞こえるけど、
では、その当たり前を実現している人って、
いったいどのくらいいるのだろう、、
そんな疑問が頭をよぎりました。
働く事が中心の都心暮らしだった私は、「暮らし」より「仕事」を選んでいました。
優先順位が「働く 」 だったので、当然のように、暮らしの中心の「住まい」を選ぶ基準は、「職場に近い事」「買い物が便利な事」とうい利便性がよくて、効率的な、いわゆる「コスパのいい家」を消去法的に選んでいました。
私こそ「好きだから住んだ街 」で暮らしていなかったのです。
「住んではいたけれど、暮らしてはいなかった」
””住むという事は、日々の経済活動や、衣食住を行うということ。
暮らすという事は、それに「生き方 」 を含んだこと ””
という記事をどこかで見たときに、鎌倉には「暮らし」があるんだ!
と気が付きました。
海が好きな人、山が好きな人、
都会が好きな人、好きな人が住む街が好きな人
それぞれの基準で、それぞれの「生き方」を体現しながら、暮らしている。だからこそ、そこには、人の温度を感じる、温かい空気がながれているんじゃないかなと私は、そんな風に思っています。
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