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我慢して言いたいことが言えないタイプで眩暈やふらつきを感じやすい方に。肝脾不和の漢方薬「抑肝散加陳皮半夏」

漢方薬が大好きな方や、お勉強中の方に漢方薬の処方構成と効能について書いています。

「薬膳の部分をもう少し詳しく聞きたい」というご意見があったので、今回からサンプルメニューと、それぞれの効能の食べもの一覧を追加しました。

今回は、うちの漢方薬店でもよく出る「抑肝散加陳皮半夏よくかんさんかちんぴはんげ」です。

抑肝散加陳皮半夏とは?

神戸市中央区にある漢方薬店「咲美堂漢方薬房」で、漢方カウンセラーをしている池田のりこです。

抑肝散加陳皮半夏は、ひとことで言うと肝鬱脾虚かんうつひきょ痙証けいしょうです。

肝鬱脾虚を整える抑肝散よくかんさん陳皮ちんぴ半夏はんげを加えたものです。

陳皮と半夏が燥湿化痰をするので、抑肝散の証に痰や水湿が見られる場合に適用します。

肝鬱化風が痰や水湿を持ち上げると、眩暈、ふらつき、揺れなどの内風の症状が出やすいです。

ひどくなると、吐き気や動悸などの水湿内停の症状が出てきます。

肝鬱傾向+筋肉痙攣、ふらつき、イライラ、不眠などが弁証のポイントです。

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