漢方薬では病気は治らない。漢方カウンセラーが手を抜いていはいけない大事なこと
漢方カウンセラーとして、お客様の心と身体を診断して漢方薬を選ぶ仕事をしています。
この仕事はやりたい!と思ってすぐにできる仕事ではありません…。
薬剤師や登録販売者の医薬品を扱える免許が必要だし、漢方薬局・薬店は人を雇えるほど余裕がないことが多いです。
その上に、一人前になるまでかなりの年月を要します。
最低でも3年、毎日診断をしないとできません。
10年間この仕事をしてきても、まだまだ勉強が欠かせないのです。
でも、それは漢方薬の勉強ではないんです。
漢方薬を知っているからといって、できる仕事ではないんです。
今日も爆笑の咲美堂
神戸市中央区の漢方薬店で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。
10000人以上に中医学で心を笑顔にしてきた池田のりこです。
薬膳のセミナー、講演、企業様での研修、漢方薬のカウンセリング、レストランの薬膳監修などをしています。
先日から薬膳スクールのセミナールームの電球が切れておりまして…。
店舗スタッフS子に「電球替えて♡」とお願いしていました。
私は鈍臭すぎて、脚立に乗れません…。
ケガをすると多くの方に迷惑を掛けてしまうので、ここは素直にS子にお願いを。
「電球の予備あったんで、替えときますね~!」とひょひょいと電球を替えてくました。
が、しかし…
「電球の色が違うやーーーーん!!!!!」と大爆笑!!
左がセミナールームに10個以上はある電球。
右がS子が付け替えた電球。
これだけ見ると大したことないのですが、セミナールーム全体で見るとそこだけ「ぽわん♪」と黄色いのです。
朝からふたりで大笑いで、今日も咲美堂は平和です!
漢方相談員が学ぶべきこと
ずっと笑っている咲美堂ですが、漢方相談は真面目にしております…。
あ、爆笑していることも多いか…。
年に数回「漢方相談員をしたいのですが、雇ってもらえますか」と連絡をいただきます。
うちが漢方相談員を雇うことはないのですが、いろいろとお話を伺います。
私も昔、働けるところがなくて苦労したからね。
だから、会社を作ってお店を構えたんだけど。
「漢方薬が好きだから仕事にしたい」という方が多いのですが、「それだとすぐに自分が潰れるよ」ということを伝えています。
あなたが相手にするのは、漢方薬じゃなくて人だから。
漢方薬のことを知っていても、漢方相談はできないのです。
学ぶことは、これ一択。
人の思考やコミュニケーション。
そこから確信的な情報を得られたら、処方なんてすぐに決まります。
「いかに本当の情報を自然に聞き出すか」なんです。
お客様のすべてが自分の体のことに興味があって、まったく間違いなく伝えられるとは限らないのです。
というか、そんな人はいない…。
辛い症状があって、不安いっぱいで来店される方が流暢にしゃべることなんてないんです。
「みんな自分と同じ」と思っている人は、めちゃくちゃ危険!
だって、いろんな人がいるから。
「普通」とか「私は」という言葉をよく使う人は、目の前の人を不機嫌にしてしまうかもしれないし、お客様が発した言葉に傷ついてしまうかも。
ましてや「薬を飲んでから体調が悪い」なんて言われたら、胃がキリキリしたり…。
漢方相談員の9割以上が退職するというのは、こういうことが原因だと思うのです。
有名な大きな漢方薬局だと販売ノルマがあるし…。
「隣について勉強させて下さい」とよく言われますが、それに給与は支払えないし、そもそもお客様は心地よくないですよね?
必死な顔でメモを取る人が目の前で聞いているなんて…。
じゃ、壁の向こう側だといいか?というと、それもまた不自然で…。
私が10年間やってこられたのは、「諦めなかったから」だけです。
そりゃもう、胃がキリキリするし、頭はクラクラするし、ストレスで円形脱毛症になるし、全身に皮膚炎は出るし、動悸やめまいなんてしょっちゅう出るし…
そこに経営者としての仕事もあったので、毎日フラフラでした…。
客観的にみる力
「共感力が低い人の方が、漢方相談員に向きます」と言うと不思議がられるのですが、いちいち共感していたら真髄を見抜けないのです。
「わかる~!」とか「ありますよね~!」ぐらいは、共感力が低い私も言いますよ。
でもそれは心からの共感というより、それを言いながら頭の中ではロジカルに考える時間なんです。
「なぜその人はそう思っているのか?」「なぜそれを言っているのか?」「この人は普段どんな生活をしているのか?」ということをずっと考えているんです。
そして、その答えを引き出すための質問をし続けるのです。
「こういうことありませんか?」と聞いて、「あ!あります!!そうそう、前からあったんです。なんで分かったんですか?えー!すごーい!!」とお客様が驚く会話もします。
読解したり、パズルのピースを合わせていく感じ。
これって全体を見ていないとできないでしょ?
でも、私も最初からこれができた訳ではないんです。
思考やコミュニケーションについて、たくさん勉強をしたし、今もずっと学んでいます。
月に3冊以上の本を読んだりオーディブルで聴いているし、Voicyは時間があればずっと聴いていて、オンラインサロンに参加してコミュニケションを取っています。
自分と違うタイプの人や苦手な人と話すことで、どんなお客様がいらっしゃっても平常心で望めます。
うちには、90代のおじいちゃんも女子高生も来ます。
当然ながら、話し方やトーン、アイスブレイクもまったく違います。
ものすごく上から目線で話してくる人もいれば、ほぼしゃべらない人もいます。
それでも話を伺って処方を決めて、帰るときには笑顔になっていただいています。
初診の方は来店されるまでどんな人か分からないので、実際に話してみないとわかりません。
予測不可能なのです。
これを楽しめる精神力がないと、漢方相談員は潰れてしまいます。
そうならないように、「自分と他人は違う」と認識して、何があっても動じない精神力を持って、客観的にみるクセを身につける必要性があるのです。
言語化する力も必要
漢方薬が病気を治すのではないです。
漢方薬はあくまでもバランスを整えるためのツールです。
効くとか効かないとかではなく、整えるものです。
漢方薬を飲んでいたら治るのではなく、お客様の協力も必要です。
もしかしたら、良かれと思ってしていることが症状を誘発しているかもしれません。
でもそれを否定したら、お客様がかわいそうですよね?
お客様の気持を汲み取りながらも、しっかりと現状を説明して、お客様に納得いただくことが大事です。
一人ひとり、違います。
言いたいことをうまく言えない方もいて、「こういう感じですか?」と聞いて「そうです!!」とホッとされる方もいます。
主語を誰にするのか?
どの目線で話すのか?
結果を先に言うのと、ゆっくり説明するのとどちらが良いのか?
その方のボトルネックは何なのか?
これを瞬時に見極めていけば、短時間でカウンセリングができます。
忙しい中でもVoicyを聞いたりnoteを読んだりするインプットと、音声配信やnoteを書くアウトプットを欠かさないのは、そのセンスを磨くためです。
これは毎日やらないと、すぐに崩れます…。
すぐに「自分が正解」と思ってしまって、事故が起こります。
漢方カウンセラーになるのが夢な人にとって、ちょっと耳の痛い内容だったかもしれませんが、やれることはたくさんあります。
そして、これらのコツコツやる努力は漢方カウンセラーとしてだけでなく、人間力も磨かれて自分のためになります。
とてもありがたい仕事です。
本気で目指す方は、がんばって下さい。
漢方薬局・薬店にぜったい採用してもらえる言葉があります。
「私はどのような人が来ても、笑顔で冷静に話をして、心を乱すことなく客観的にものごとを見て、完璧な処方を決められます。最後にはお客様が笑顔で帰られる自信があります」
間違いなく採用されます!!
というか、うちなら即採用です。
ぜひご連絡下さい!!
週末あるあるリメイクまつり
自分のメンテナンスも大事です。
友人と呑みに行くことも多いので、自宅で晩ご飯を食べるときには、結構きちんとしています。
普段は帰宅が遅いので、月火曜日の定休日に作り置きをして、それをリメイクしながら過ごしています。
だいたい土日になると、冷蔵庫の中のタッパが寂しくなってきまして…。
週末は、リメイクまつりです。
スープは、「セロリ入り鶏つくね」となつめ、白きくらげ、白ネギをボーンブロスに入れて、塩コショウで味付けを。
ご飯は、「ひじき煮」を入れて混ぜたもの。
「かぼちゃ煮」をマッシュして、「さつまいも鶏肉れんこんの甘酢あん」とスライスした玉ねぎ、マヨネーズ、チーズを混ぜてトースターでチン。
あとは、作り置きをそのままお皿へ。
調味料や食材もできるだけ良いものを選んでいます。
外食ではそこまでできないので、それはそれで楽しんで、家でのご飯でバランスを取る感じ。
お菓子もジャンキーなものも食べます。
お酒も大好きです。
だからこそ、普段自分でできることはやろうと思っています。
これも相対的な思考ですよね。
絶対的な思考だと「これはダメ」となります…。
自分を整えられない人は、漢方カウンセラーとして現場に立つのは厳しいのです。
まずは心身ともに自分をしっかり整えて下さいね。
ちなみに…
うちの薬膳スクールでは思考についても学べますよ。
漢方相談でも、希望される方にはがっつり思考についてお話します。
気になる方は、予約してね。
それでは、今日も心と体とご機嫌を整えて笑顔で過ごしましょう~♪
最後に…
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おしまい。
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