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血流を良くすれば、寒暖差アレルギーに強くなる

漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のりこです。

今朝の出勤時に、ベニスモモがかわいく咲いていて嬉しくなりました♪

もうすぐ春ですね!!

でも、春になる前に私たちを悩ませるのは寒暖差…。

寒暖差で、咳、くしゃみ、鼻水などのアレルギーが出る方も多いのではないでしょうか?

そのような方は、血流を良くしましょう!


血流とは…

「血流を良くしたい」と思う方は多いですよね。

「血流が悪い」というと、ドロドロ血をイメージする方も多いですが、実はみんなドロドロしているわけではないんです。

そもそも血流とは、「血管の中を血液がスムーズに流れること」

血流が悪くなる原因はいろいろで、サラサラにすることが良いとは限りません。

原因に合わせて対応しないといけないのです。

1.血が足りない貧血タイプ

血流を良くしようと思っても、血の量が少ないと流すこともできません…。

漢方医学でいう血(けつ)は、血液だけでなく内臓、肌、つめ、目、筋、心、脳、髪にも栄養を届けていると考えます。

その血は、目と心と脳を使うとどんどん減ります…。

貧血タイプの方はもちろんですが、血液検査で問題がない方も血の消耗が多い方は要注意。

肌が乾燥する、ドライアイ、筋がつりやすい、感情のコントロールができない、眠れない…という症状が出る方は、まずはゆっくり休みましょう。

血が増えてくると、血流も良くなります。

血を作るためには、原材料の気と製造工場が動くことが必要です。

こちらの記事も読んでくださいね。

2.パワーが足りないお疲れタイプ

血は液体なので、自分では動けません。
気が運んでくれることで、やっと動けるのです。

疲れている人は気が少なくて、血を運ぶことができません。

また、気は血の材料となるので、そもそも血を作ることができません…。

そして、内臓を動かしている気が働いていなければ、製造工場の脾も動かないのです…。

無理をせずパワーを充電して、血を運んであげましょう。


3.緊張で止まってしまうストレス蓄積タイプ

血を運ぶために気の推し進める力が必要ですが、その働きが渋滞を起こしてしまうことがあります。

それは、ストレスを感じたり緊張しているとき。

ホースの中を気が流れていると思ってください。

ストレス時には、そのホースをギュッと握ったような状態なので、そこで動かなくなります。

そうなると、血を運んでいた気が止まってしまい、血流が悪くなります。

このタイプの特徴は、緊張していないときは血流が良いということ。

ストレスといっても、人間関係とか仕事だけでなく、気温差や環境変化なども含みます。

サバンナのライオンは、獲物を仕留めるためにものすごく緊張しています。

だから、風が吹いたり、地鳴りがしたり、獲物が動いたら敏感に反応します。

みなさんも、話し声や匂い、人の動作や言葉が気になることはないですか?

そんなときは深呼吸をして、ライオンのたてがみを外してにゃんこのようにゴロンとしてみましょう♪


4.寒くて動けない冷え症さんタイプ

寒いときは血管も縮むので、めぐりが悪くなります。

自然界の動物が寒くなると冬眠するように、人間の内臓も軒並み冬眠…。

しっかり温めて内臓を動かしてあげないと、血流が良くなりません。

低体温や冷え症の方は、漢方薬や薬膳で温めてあげましょう。


5.汚れた水が邪魔で動かない水溜めタイプ

漢方医学でいう血(けつ)と体液を含む水(すい)は一緒に動いています。

血のめぐりが悪いと水のめぐりが悪くなり、その逆も。

必要以上の水分や冷たいアルコール類などをたくさん摂っている方は、胃腸がその処理に追いつきません…。

そして、内臓が冷えてしまうと働かなくなって、血や水を動かしている他の内臓たちも働かなくなります。

どんどん汚れた水が溜まって、さらに冷えて…の悪循環。

舌を見て水分でキラキラしていたら危険信号!!


まとめると…

1.血が足りない貧血タイプ
・目が疲れる
・足がつる
・肌や髪が乾燥する
・感情コントロールが難しい

→ 補血の食べものを
黒豆、にんじん、ほうれん草、なつめ、あなご、いか、牡蠣、鮭、ひじき、ぶり、牛肉、鶏レバー、鶏卵など

2.パワーが足りないお疲れタイプ
・疲れやすい
・疲れるとむくむ
・食後に眠い
・下痢や軟便になりやすい

→ 補気の食べものを
米、芋類、豆類、アスパラガス、枝豆、かぶ、きのこ類、アボカド、いわし、えび、鮭、牛すじ、鶏肉、豚肉、甘酒など

3.緊張で止まってしまうストレス蓄積タイプ
・体に力が入りやすい
・歯を食いしばる
・イライラしやすい
・焦りやすい

→ 理気の食べものを
セロリ、豆苗、トマト、ピーマン、マッシュルーム、玉ねぎ、グレープフルーツ、ゆず皮、ジャスミンティー、そば、しそなど

4.寒くて動けない冷え症さんタイプ
・体温が低い
・手足が冷たい
・寒さに弱い
・お腹が冷たい

→ 温陽の食べものを
しょうが、ねぎ、にら、らっきょう、よもぎ、羊肉、酒粕、山椒、唐辛子、きんもくせい、八角など

5.汚れた水が邪魔で動かない水溜めタイプ
・冷たい飲み物をよく飲む
・汗をかくことが少ない
・体が重だるい
・眠いことが多い

→ 利水の食べものを
はとむぎ、小豆、黒豆、アスパラガス、えんどう豆、きゅうり、冬瓜、とうもろこし、とうもろこしのひげ、白菜、水菜、スイカ、マンゴー、アサリ、昆布、たい、わかめ、鴨肉、牛タン、烏龍茶など


どのタイプでも、血流を良くす「活血」の食べものを一緒に使いましょう!黒米、こんにゃく、黒豆、納豆、玉ねぎ、青梗菜、なす、菜の花、にら、バジル、パセリ、モロヘイヤ、グレープフルーツ、ブルーベリー、もも、赤貝、いわし、鮭、さば、黒砂糖、酒粕、酢、味噌、甘酒、金木犀、酒など


血流が悪いと、舌の裏側の筋(舌下静脈)にこぶができたり、枝分かれしたり、大きくうねってきます。

歯磨きのときなどに、舌の裏も確認してくださいね。


4月以降、薬膳を身近に感じていただけるイベントがたくさん!!

ぜひご参加くださいね。

4月26日(月)ウェーブ産経様で講演会
※詳細は3月下旬に確定

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※詳細は近日中に…

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初回6月1日(火)は、「胃腸ケアでむくみを改善する薬膳」

産経新聞連載「薬膳のススメ」
次回は、3月29日(月)掲載予定です。

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