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気を整えれば、春を元気に過ごせます♪

漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のり子です。

漢方薬店での相談や薬膳セミナーなどで、最近ご相談が多いのが…

・花粉症
・不眠
・胃の不調
・イライラや鬱々

すべて…という方も多いです。

これらの症状の共通点は、気のコントロールができていないこと。

「気」という漢字は、「元気」「気分」「気持ち」「天気」などたくさんの言葉に使われます。

私が勉強している九星気学は、まさに気の学問。
天の気、地の気、人の気で運気などを見ていきます。

漢方医学でいう気は体内の気であって、必要な量があってきちんとめぐることが大切です。

春は、気が乱れる

自然界では、春には風が吹きます。
その風は、ふわふわ舞い上がったり、突風が吹いたり予測がつきません。

人間の体の中の気も、不安定になってきます。

気のめぐりをコントロールしているのが、「肝」というシステムです。

その肝がバランスを崩したときに、症状を出して教えてくれる場所が目
肝がコントロールしている感情は「怒り」や「焦り」で、液体は涙

感情的になって涙があふれるのは、春の特徴でもあり、感情のデトックスでもあります。

泣きたいときは、思いっきり泣いて♡

気が「ある」だけではダメ

気はとても大事なので、一定の量が必要なのですが、ただあるだけではダメなんです。

「きちんとお仕事をしているか?」が大切。

気のお仕事は、6つあります。

(1)動かす
やる気を出すのも気ですが、内臓や体液などを動かすのも気。
声を出すのも、消化をするのも、排泄するのも気が必要です。
この働きができていないと、疲れやすい、声が小さい、食欲がない、消化が進まない、排泄すると疲れる…などの症状が出ます。
食べ物を消化するにも気が必要なので、疲れているときは食事量を減らしたり、よく噛んで食べましょう。

(2)温める
気は体の中で温かさをキープする仕事をしています。
疲れてくると寒く感じるのは、この働きができていないから。
人間の体は病気を治そうと気が働いてくれます。
病気を治さずに放置していると、ずっと気が働いて減ってしまい、体が冷えて冷え症になってしまいます…。

(3)余計なものを入れないように守る
体の表面で、外からの邪気を入れないように守っています。
少人数で守っていると、悪いものが入ってこないかと緊張しますよね?
たくさんの人数で守っていたら「あら、花粉さんね♪」と思っていたものが、「いま守っている人が少ないんだ!ぜったい入れないぞ!!入るなー!入るなーー!!」となっているのがアレルギーです。
「今年は花粉症がひどい」と思う方は、去年気を消耗していないか振り返ってみてくださいね。

(4)漏らさないように守る
体の中には体液や血液など、大切な液体があります。
それを出さないように守っているのが、気です。
疲れてきて気が減ると、扉を締めていられなくなって漏れてしまいます。
暑くないのに汗が出る、汗が止まらない、頻尿や尿もれなどの症状が出やすくなります。

(5)変化させる
食べたものを栄養に変えたり、汚れた水を汗や尿に変えるときに、気の変化させる働きが必要です。
気が減るとその仕事ができなくなり、食べても元気になれない、汚れた水を出せずにむくむなどの症状が出てきます。

(6)内臓の位置を守る
内臓はぶら下がっています。
下がらないように持ち上げているのが気。
気が減ると持ち上げられなくなり、下垂します。
胃下垂、子宮脱、脱肛、重だるい腰痛などが出てきます。
疲れると痔になる…という方は、これが原因かも…。


気を減らさないために

「気って大事だ!!」と思っていただけましたよね?
「この気をたくさん持っていたい!!」と思いますよね?

でも、人間は心臓を動かしたり、肺を膨らませたり、消化で胃腸を動かしたり…とたくさんの気を使います。

「ぜったい使わない!」ということはできないので、できるだけ消耗を控えて、新しい気を作ることが大事です

気の消耗は…
汗のかきすぎ、しゃべりすぎ、動きすぎ、起きる時間が長過ぎる(睡眠不足)、気持ちの使いすぎ…など。

気力が足りない方は、少し控えめにしてくださいね。


気を作るために食べすぎない?!

消耗を控えても、新しい気を作らなければ増えてくれません…。

気を作ってくれるのは食べ物ですが、その食べ物を受け入れて気を作ってくれる工場が稼働していないといけません。

その工場のことを「脾」といいます。

この脾は西洋医学でいう脾臓ではなく、消化吸収システムのことです。

この脾が嫌うことが、5つあります。

(1)ストレスや緊張
(2)冷え
(3)湿度
(4)思い悩むこと
(5)食べすぎ

「気は食べ物から作られるんだから、たくさん食べなきゃ!」と思うかもしれませんが、食べすぎることで脾がダウンしてしまいます。

暴飲暴食はもちろんNGですが、ここでいう「食べすぎ」は「脾がご機嫌に消化できる量を超えたとき」です。

体がとても疲れて話すのもしんどいときは、内臓だって疲れています。

そのときに、いつも通りの食事をすると、「私だってしんどいのよ!!なんで分かってくれないの?!もうやだーー!!」と脾は拗ねてしまいます…。

製造工場、ストライキ…。

これでは、気が増えません。

ストレスフルな世の中ですが、音楽や香りでリラックスしたり、お風呂に浸かってほっこり温まったり、適度な汗をかく運動をしたりしましょう。

明るくポジティブな気持ちになれないときは、空を見上げて口角を上げてにっこりスマイル。

あごの力を抜いてお口をぽかんと開けて、自然界のステキな気をしっかり吸って、気を循環させてくださいね。

毎日食べてほしい♪気を作る食べ物

気を増やしたいときにおすすめなのが「補気」の食べ物。

米・芋・豆類がおすすめです。
関西では頭に「お」を付けて、最後に「さん」を付けます♪
お粥さん、お芋さん、お豆さん…ステキ。

米、芋、豆以外では、豆腐、納豆、アスパラガス、枝豆、えんどうまめ、かぶ、かぼちゃ、しいたけ、しめじ、そら豆、なめこ、アボカド、なつめ、穴子、いわし、えび、かつお、さけ、さば、さわら、たこ、ひらめ、ぶり、まぐろ、牛肉、牛筋、鶏肉、羊肉、豚肉、うずら卵、酒粕…なども。

脾に拗ねられないように、しっかり噛んで召し上がってくださいね。


4月以降、薬膳を身近に感じていただけるイベントがたくさん!!

ぜひご参加くださいね。

4月26日(月)ウェーブ産経様で講演会
※詳細は3月下旬に確定

4月29日(木祝)香川県三豊市「みとよ未来創造館」で講演会
※詳細は近日中に…

気学・薬膳・食事&ワインコラボイベント
神戸で大人気のお店「ビストロ・レクレ・神戸」様で開催
20名様満席のお申し込みをいただきました!

美と健康の薬膳セミナー&ランチ
神戸ポートピアホテル様でのスペシャルランチ付きセミナー
初回6月1日(火)は、「胃腸ケアでむくみを改善する薬膳」

産経新聞連載「薬膳のススメ」
次回は、3月29日(月)掲載予定です。

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