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家族が発熱…「感染したかも?」「感染してしまった…」というときに役立つ中医学と薬膳

「家族が発熱しました」「陽性になったんです…」というLINEが、毎日届きます。
病院は受け入れてくれないし、大切な家族が苦しんでいるし、「なんとかしてあげたいけど分からない…」ともどかしく不安になりますよね。
そんなときに少しでもお役に立てれば…と思い記事にしてみました。

まずは冷静に…

心を笑顔にする薬膳師、漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のりこです。

薬膳スクールの受講生様や漢方相談のお客様から、毎日LINEが届きます。

普段から多いのですが、この2週間ほどは特に「家族が発熱しました。どうしたらいいですか?」というもの。

まず最初に言っておきたいのは、私は医師ではないということ…。

無責任なのではなく、命に関わることはやはり病院に行くべきなんです。

離れていて見えない分、そこは私には判断できません…。

だから、本当に辛いときや大変なときは医療機関に電話しましょうね。

神戸市は「#7119」で相談に乗ってくれますよ。
私も利用したことがありますが、24時間対応してくれます。
診てもらえる(かもしれない)病院も教えてくれます。

https://www.city.kobe.lg.jp/a65055/bosai/kyukyuiryo/telephone.html

それを理解していただいた上で、まず最初にお伝えするのは「落ち着いて下さい」ということ。

「熱にはこの薬」とか「熱にはこの食べもの」なんて、ないのです…。

焦ったり怖い気持ちは分かりますが、まずは深呼吸…。

お辛い方の周りであなたまでバタバタしていたら、その方も辛くなってしまいますよね?

そこは役者になりましょう。
「大丈夫!調べるね。分かったら教えるから、それまで寝ていて」

それだけで、きっと安心してくれるはず。

不安要素が多いときは書きましょう

どうしよう…私も感染しているかな…
仕事はどうしたらいいんだろう…
食べものは?お水は?検査キットって…
と考え出すとパニックになります。

もし頭の中が落ち着かず、心がざわざわするなら、5分間タイマーをセットしてすべて紙に書き出しましょう。

ずっとやると、それはそれでしんどいので、限定5分!!

私は、付箋を使っています。

そして、「超重要」と「今でなくていいもの」に分けます。

もう少し余裕があれば、「緊急で重要」「重要だけど緊急ではない」「緊急だけど重要ではない」「緊急でも重要でもない」という4グループに分けるといいですね。

そうするとね、結構あとでもいいことが多いんですよ。

いったん置いといて、今やるべきことからやりましょう。


診るべきところは「のどの渇き」

「体温が38度あるんです!!」という連絡が多いですが、そこは実は重要ではなく…。

「熱があって、熱いのか?寒いのか?」が重要です。

中医学では八綱弁証はっこうべんしょうということをします。

  1. どこで病気と体が戦っているの?
    体の表面近く?それとも奥深くの内臓?

  2. 体のバランスはどう?
    熱い方に傾いている?寒い方?

  3. 病気と体力のバランスはどう?
    体力があって戦っている?体力がなくて病気に負けそう?

  4. 体全体の陰陽バランスはどうかな?
    陰?それとも陽?

4つのポイントのそれぞれ陰陽を診て8つチェックするので、「八綱弁証」と言います。

これは中医学を知っている人でないと難しいのですが、知らない方でもできることがあります。

それは、口渇。
つまり、のどの渇きです。

発熱して辛い方に「熱い?寒い?」と「のどが渇いて水分が欲しい?」と聞いててみて下さい。

もし、熱くてのどが渇いて、たくさん水分を飲めるなら、体はかなり熱タイプに傾いています。

その際は、とにかく冷やす!!
物理的にも、冷やす作用の食べものでも、なんでもいいから冷やしましょう。

でも、ある時点で変わります。
寒くなった…。

そういうときは、温めてあげて。

これは高熱であろうと平熱であろうと、同じこと。

お辛い本人は考える力がないので、側にいるあなたがきちんと観察してあげましょう。

  • いつどれぐらいお水を飲んだか?

  • どれぐらい尿で出たか?

  • 体を触ってみて熱いか?

これだけでも大きなヒントになります。


咳が出るときの観察ポイント

咳が出ているときのポイントは、3つ。

  1. 痰が出るかどうか?

  2. 痰の色が白いか、黄色いか?

  3. 起きているときと寝ているときのどちらが辛いか?

もちろん、もっとあるのですが、緊急時にそんな細かいチェックはできません…。

もし、痰が黄色ければ肺に炎症があります。
病院でレントゲンを撮ってもらいましょう。

白くて薄い痰がたくさん出る場合は、内臓が冷えています。
のどの渇きがなければ、生姜や紫蘇などを使って温めましょう。

起きているときは落ち着いていても、寝る(体制ではなく睡眠)と咳き込むのは気管支が炎症で狭くなっています。

喘息を持っている方は要注意。
息苦しくなって呼吸困難を起こすので、様子を見て危険だと判断したらすぐに病院に行って下さい。

ここからは、常備しておくと良い漢方薬、ドラッグストアで買える漢方薬と食べものをご紹介します。

ただし、中医学の知識がなく活字だけで判断されると事故のもとになるので、有料記事としています。

中医学や漢方薬がある程度分かる方のみ、ご覧下さい。

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