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和んぴプロジェクトで福島から日本中・世界中に恩贈り!ペイ・フォワード記事Vol.45

和んぴプロジェクトに込められた想い

心の交流をさせてくれる和んぴプロジェクト

前回の記事で、七夕の日に行われたにじいろマルシェにともだち・カワン・コミュニティとしてブース出展したことをお話ししました。ともだち・カワン・コミュニティでは常に、「心の交流」を意識した居場所作りや体験活動を実施しています。にじいろマルシェのブースに並べた物の中で、くるくるレインボーとコマが、東日本大震災の時に受けた恩から始まる恩贈りの形だということは前回お伝えしました。

今回は、あの日ブースに並んでいたアイテムからもう一つ、恩贈りのお話をさせていただきたいと思います。

それが『和んぴプロジェクト』です。

ポストカード用の撮影は福島市の写真家さんにお願いしました

シゲさんと埼玉県のご友人の絆から始まった和んぴ

2011年3月11日に起こった東日本大震災では、東北の沿岸部が甚大な被害を受けました。そのときに、福島市のシゲさんが、以前彼女が住んでいた埼玉県のご友人から「震災で大変だと思うけど頑張ってね。」とプレゼントしてもらったのがこの浴衣のリメイクワンピースでした。シゲさんはこの浴衣ワンピースをとても気に入り、ご自分でも縫えるようになりご友人に譲ったりされていました。その着心地のよさ、デザインのかわいらしさに、これをもっと広めましょう!とシゲさんに熱い声がたくさん届くようになりました。そこで立ち上がったのが、『和んぴプロジェクト』。日本の古きよき文化を大切にし、それぞれの違いを認めながら得意なことを持ち寄って浴衣のアップサイクルをする活動です。私もこの活動に参加しています。
私たちはこの活動を通して、東日本大震災の際に支えてくださった日本中の人たち、世界中の人たちに福島から恩贈りとして元氣を伝えたいと考えています。

一枚、一枚 丁寧に

福島県には「までい」という言葉があります。この言葉には、手間暇惜しまず丁寧に、という日本古来の美しい生き様が現れています。

和んぴを作る工程は次のようになっています。
・ほぐし(浴衣の糸を切ります)
・洗い(浴衣の表面についた汚れを落とします)
・アイロンがけ(縫いやすいようにきっちりアイロンをかけます)
・縫い(ポケットの柄合わせも丁寧に行います)
・検品(チェックリストの項目を確認します)
・たたみ(丁寧にたたんで保管します)

これらの作業は、和んぴプロジェクトの理念に共感したメンバーが、自分の得意なこと、できること、やってみたいことを分担しながら丁寧に丁寧に行われます。年齢も障がいも関係なく楽しく取り組んでいます。

最近では、宮城県岩沼市にあるJOCA東北の就労継続支援J's Workさんにほぐしの過程のご協力をいただきました。和んぴプロジェクトを通して、様々な方と心の交流ができると嬉しいです。


和んぴの嫁入りの瞬間の喜び

まずは、ご自分の感性にしっくりくる和んぴを見つけた方の表情をご覧ください。

この方は、前の記事でも書いたにじいろマルシェで来てくださり、どれがいいかじっくり検討してくださった結果、この赤と白の格子柄に決められました。ご一緒に会場にいらした旦那様からのプレゼントとなったようです。お気に入りの和んぴを見つけてくださった方のこの表情が、和んぴプロジェクトに関わっている物としての最高の贈り物です。

また、次の方は、一目惚れ!?で即決してくださったパターンです。きっとこの和んぴが輝いて見えたことでしょう。満面の笑みでピース!

この和んぴを迎えてくださった数日後、保育園でのコンサートで和んぴを着てクラリネットを演奏されていました。暑い天気の中の和んぴは見るからに涼しげで、コンサートの美しい音を引き立ててくれているようでした。

そして、木村まさ子さんにも着ていただきました。「ことのは語り」という屋号で、美しい言葉を美しい声で伝えてくださるまさ子さん。和んぴで和の美しさを現してくださいました。

その他に、仙台市在住ガーナ出身のサッカー選手にも着ていただきました。性別や国籍を超えて和んぴを気に入ってくれて嬉しい限りです。よく似合っています!アフリカにも素晴らしい布文化があるので、なじみやすいのかも知れませんね。

ちなみに、これまで和んぴが嫁いだ国はこんなにあります。ジョージア、インドネシア、フィリピン、エルサルバドル、アメリカ、スイス・・・。今後も和んぴに乗せて「和の精神」を海外の皆さんに届けてほしいものです。

和んぴプロジェクトのストーリーを語って恩贈り

この日も、アメリカから来ていたグループの方に和んぴの紹介をする機会がありました。写真の右のアメリカ人女性が私の友人で、彼女の所属する教会の繋がりの方たちや、彼女の故郷の教会の方たちが時折来日します。今回は、彼女と同じ故郷の教会に所属する方たち5名が宮城県に滞在していました。


教会を通して来日しているので、ボランティア活動に熱心な方たちです。そこで、東日本大震災がきっかけで誕生した和んぴプロジェクトの話をしたら興味を持ってくれました。そして、和んぴを見せたらすぐに気に入ってくれてアメリカに連れて帰ってもらえることになりました。
右から二番目の男性は、奥様へのプレゼントにとじっくり選んでくれていました。奥様に2枚の和んぴの写真を送りどちらがいいか聞いたところ、彼が直感でこれが奥様に似合う!と思っていたブルーの和んぴと一致して安心した表情です。
皆が自分の好きな和んぴを選び終わってから、和んぴプロジェクトのなりたちを話したところ、とても真剣に話を聞いてくださいました。そしてこのプロジェクトの話を地元の友人に伝えたい、ということで、どのように作っているのかなど質問してくれて、想いの深さに感激しました。
和んぴを見せながら、東日本大震災の時の支援に感謝したり、今は福島の人たちはこういう風に過ごしています、と伝えることができました。このような心の交流ができるということが和んぴプロジェクトの最大の魅力です。
それとともに、恩贈りの話も伝えました。彼女たちはアメリカ出身なので、アメリカ映画「ペイ・フォワード」の話をしながらこのコンセプトを伝えました。みなさん深く頷いて聞いていらっしゃいました。
和んぴと共に恩贈り、お互いさまの精神も日本中、世界中に届いています。


東京でも和んぴ!

いつもは対面販売、福島県や宮城県でのイベントでの販売が中心ですが、東京の日本橋にある福島県のアンテナショップMIDETTEでもイベント的に販売させていただいています。間近に開催するミデッテでの和んぴ販売会は2024年7月30日(火)です。イベントカレンダーはこちらです。

もっと、和んぴ!


月に一度、和んぴプロジェクトのメンバーになった和んぴのファンの方たちの交流会を実施しています。まずはのぞいてみませんか?また、お手持ちの浴衣を和んぴにアップサイクルしたいというオーダーメイド、浴衣があるので寄付したい、という方からのご連絡もお待ちしています。ご連絡は下記メールアドレスまでお寄せください。

wanpi2021@gmail.com

和んぴプロジェクトの最新情報が見られるInstagramはこちらです。どうぞフォローしてくださいね!

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