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2023年の文化的活動を振り返るー映画&観劇編

続きです。

この記事では、2023年に観た映画や芝居を振り返ってみる。あらすじにはあまり触れませんので、どんな話か気になった方は調べてみてください。





映画

2023年5月:Everything Everywhere All at Once

2023年3月の第95回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演女優賞等7部品を制覇した作品ですな。

このブログを読んでからずっと、頭の片隅に引っ掛かってはいたものの、時は既に5月。映画館での公開は軒並み終わっていたところ、マレーシア出張の飛行機(往路は深夜便のため、おそらく帰国便)で観ることができた。

「あの時違う選択をしていたら、あったかもしれない人生」に思いを馳せたことや、家族が大事なんだかうざいんだかわからなくなった経験は誰しもあるはず。それに納税義務と、全ての宇宙を呑み込む虚無をカンフーで倒すミッションが加わったと思って下さい。何のことだかわからないでしょう。でも泣きましたよ、私。我ながら驚きました。

上記ブログより

ホンマにこれ読んで、はぁ??と思ってたのだけど、でも泣きましたよ、私も。我ながら驚きました。

還暦近くても身体キレッキレでカンフーこなす、主人公ミシェル・ヨーの演技も素晴らしかったし、この映画で助演女優賞を受賞したジェイミー・リー・カーティスもよかった。けど私は、同じく助演女優賞にノミネートされたステファニー・スー推し!!!娘目線で観ていたのだと思う。何とも言えない憂いを含んだ表情に終始やられっぱなしだった。20代でそんな表情できるの…私なら助演女優賞はステファニー・スーを選ぶ。

後日談。
ミシェル・ヨーの受賞スピーチに号泣。
ちなみに彼女は中華系マレーシア人で、クアラルンプールで授賞式を見ていた母親へ捧げるオスカーも胸熱。


それ言ったら、彼もか。キー・ホイ・クァン(TT)



2023年6月:戦場のメリークリスマス

監督・脚本:大島渚、出演:デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし等々という、今じゃ考えられない豪華過ぎる面々(そしてほとんどの方々が鬼籍に入られている…)、その美しい旋律で超有名なテーマ曲で飾られた本作。教授追悼企画ということで公開している映画館があったため出かけてみた。そーいや最初から最後までちゃんと観てへんよね、と思って。

ところどころ知ってる場面がありはしたが、改めて通しで観て、凄まじいまでの男たちの濃密な愛憎劇に、羨ましいやら呆れるやら。

いずれにせよこんな映画、後にも先にも出て来んのやろうなぁ。



2023年6月:TAR

戦メリとの2本立て苦笑。我ながら濃いな~と思いつつ…

こちらも第95回アカデミー賞で、名門オケ、ベルリン・フィルの首席指揮者を演じたケイト・ブランシェットが主演女優賞にノミネートされていた。受賞したミシェル・ヨーとの差はいったい何なのさと首を傾げる程の、鬼気迫る演技。
オーストラリア生まれの彼女、この映画のためにアメリカ英語に加えドイツ語もマスター、ピアノと指揮も学んだ上で、全ての演奏シーンを自身で演じきったとのこと。そのプロ意識に頭が下がる。見倣わねば…

物語としては、そんな天才指揮者ケイトの”心の闇”を巡るサイコスリラー的展開で、ハラハラドキドキしまくりだった。心臓に悪いぜ…


指揮者と言えば、のだめで千秋先輩を演じた玉木宏もすごいなーとは思っていた。役者なんやし当たり前やろと言えばそれまでだが、音楽的素地もない方が指揮者って…こちらも脱帽。



2023年10月:沈黙の艦隊

いや決して、玉木宏繋がりなんかじゃ笑
公開直前、たまたまこの映画の情宣番組を見てしまい、まんまとハメられた説。

日本の撮影技術もここまで来たのねぇと思った。一時期はハリウッド一色で邦画の危機なんて時代もあったと記憶しているが、今や海上自衛隊全面協力の元、潜水艦に取り付けられたGoProにより潜水もしくは浮上の映像を拝めるなんて。

個人的には、大沢たかおの話す英語と、艦隊にServiceって英単語をあてるのがツボった。更に主題歌、AdoちゃんにB'zが楽曲提供ぉぉぉ!





芝居

大学時代~新社会人なりたての頃は、劇団☆新感線に始まり宝塚、劇団四季等々に通いまくっていたものだが、最近は下火。そりゃ役者さんと共有するその場限りの空気感は唯一無二のものだけど、チケット争奪戦に参戦する元気もなく…
という訳なので、劇団☆新感線の舞台を映画館で観ることのできるゲキ×シネを大いに活用させてもらっている。


2023年8月&9月:薔薇とサムライ2 海賊女王の帰還

実はこれ、ライブビューイングならぬディレイビューイングで2022年12月に観たのだが、その興奮が忘れられずゲキ×シネで2回も観たという作品。だってもぉ天海祐希姐さまがかっこよ過ぎる&美し過ぎるもの。これで彼女の魅力に落ちない人類がいたら教えて欲しい。

あらすじは覚えてしまっているけども、何度観たってよいのだ。
天海祐希の、天海祐希による、天海祐希のための舞台。



2023年10月:レイディマクベス

チケット争奪戦には参戦しないと舌の根も乾かぬうち、薔薇サム2でその魅力に虜になってしまった私、どーしても生身の天海祐希姐さまにお会いしたくなってしまった。もう既にチケット完売、でも奥の手があるのさ。


チケット流通センター。お世話になりました。


劇団☆新感線のような、愉快痛快冒険活劇といった内容でなかったけれど、演劇人天海祐希を堪能いたしました。ありがとうございました。





2023年に観た映画や芝居を纏めてみた。
そのプロフェッショナル感や、ライブ感に圧倒された。
クセになる、、、如何にしてくれよう。再訪するしかないではないか。




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