見出し画像

私と語学の素敵な関係 後編

これまでGlobal News Podcastだの、BBC Learning Englishだの、と好き勝手に書いて来たけれど、語学について語るからには、今の立ち位置を晒し、それまでの付き合い方を総ざらいしておくべきかと思ったので。後編。



社会人になってから - マレーシア1回目 -

何を隠そう、って別に逃げも隠れもしないけれど、今から数年前の2017年から2018年にかけて、1度マレーシアで働いていたことがある。今と同じ会社に、研修生という立場で。
「仕事が忙しいから」という尤もらしい理由で、会社で受けられるTOEICの団体IP試験を回避する人が多い中で細々と受け続け、600台は常にキープ。となれば、日系企業だと”グローバル人材”なるものにお呼びがかかる訳ですよ。
当時関わっていた大規模プロジェクトで、身も心も疲弊していたときに行われた面談。そのときの上位上長である部長から放たれた一言とは。


マレーシアに興味ない?


???
マレーシア?


まだまだ日本の呪縛が解けておらず、部長の意図も図り兼ね、「私がいなくなることで今のプロジェクトに迷惑がかからないのであれば、おもしろそうですね…」という答えを捻り出すのに精一杯だった私。いやいやあんたの代わりはいくらでもおったのによ。たぶん。
ハイハイハイ!私行きます!行かせてください!!と手を挙げた訳でもないのに、

あれよあれよという間に決まる、マレーシア赴任。

後から同じような面談をされた人の話を聞くに、「子育て大変なんで!」「家買ったばっかですから!」「親の介護がー」等々、全力で否定した人が圧倒的に多かった模様。そんな中私と同じく、消極的意欲を見せた後輩も同時に、シンガポール行きが決まっておりましたとさ。


…とまぁ始まりはなんであれ、1年間、海外で働くチャンスを得ることができたのである。年齢はほっといて名目は”研修生”であり、現地で働きながら英語を学ぶことも推奨されるので公費が使える。
これは…!
活用しない手はないんじゃない…!!!



で、思いつく限り、考えつく限りのことはやり尽くしました。
できる限り、日常生活を英語で埋め尽くすようにしました。



マレーシア人家庭教師とのレッスン。2時間×週2回。
今でも形を変えてご縁は続いている。

この人だけでなく、別の人にも家庭教師をお願いしたことがある。結局半年も経たずに彼女のオーストラリア留学が決まってしまったけれど。

BBC Learning Englishを、朝ごはんを用意しながら&たべながら聞く習慣。

マレーシアは本当に旅に出るには便利がよく、マレーシア国内外を問わず旅行に行きまくった。その情報収集ならびに予約は英語で。
ありがとうエアアジア!Skyscanner!Booking.com

オーストラリア留学を決めた家庭教師から教わった、Toastmastersにも挑戦してみた。これは流石に全く歯が立たず、あえなく1回こっきりで敗退。行ってみよーと思った無謀極まりない自分に拍手を送りたい。


もちろんマレーシア人の上司や同僚とも、なるたけコミュニケーションを取るように。Skype on Businessが社内ツールのひとつであったことも手伝い、チャットが大活躍。
そもそも離職率が日本に比べて半端なく、普段座っている場所を訪ねて行っても違う人が座っていたりするので、名指しで直接やり取りできるチャットツールには助けられました。


数年経った今振り返れば、これもできたんちゃうんか、あれもできたんちゃんか、と思うことも多々、本当に多々あるのだが、このときの実力からするとよくやったなーとも思う。
最初のうちは慣れない生活環境に加え、超多忙プロジェクトに突っ込まれたこともあって、英会話レッスンを受けることもままならず。別に病気でもないのに受ける気力がなくキャンセルする(=サボる)ことも1回や2回ではなかった。もったいないことしたなって、今なら思えるけれど、24時間日本語環境だったところから一転、朝から晩まで英語漬けでもう脳ミソから煙が出るような日々やったからやむを得ないでしょう。


そんな調子だった初めての海外赴任。マレーシアに来て数ヶ月で受けたTOEICは鳴かず飛ばずだったが、帰任後日本で受けたところ150以上スコアが伸びていた。初めてみる700超の数字を前に、まもなく不惑を迎えようとする人間でもまだまだのびしろはあるねんなと感無量だった。
やり切ったね、Good Job自分、と呟いた日。
英語にかけた時間は、裏切らない。



社会人になってから - マレーシア2回目 - 

で、今がある。

1年の研修期間を終え半年も経った頃、私をマレーシアへと送り込んだ部長と、またもや面談する機会がありまして。


マレーシアに興味ない?


ってまた聞かれた。
今度はハイハイハイ!私行きます!行かせてください!!って言いましたよ。研修生と駐在員の違いをよく理解していなくて、その職責に今、若干悩んではいるのですが。私らしいことこの上ないけども苦笑

しかし語学学習に関してはゆるぎなく。


従前のマレーシア人家庭教師によるレッスンは途切れることなく続けています。研修生のときはマンツーマンだけだったが、COVID-19によってオンラインで受けることが主流になり、彼女が主催するグループレッスンも受け始める。

英語の先生って、生徒が言い淀んだり沈黙してしまってもちゃんと待ってくれたり、先読みして言い直したり聞き返したりしてくれるんです。マンツーマンだと特に。更にマレーシア他東南アジアの人って、長い間待つことの耐性がすごくあるからいくらでも待ってくれる。でもそれって実際のコミュニケーションではありえない。
こういう、自分にとって心地いい状況に甘えないようにするため、一般の生徒さんと同じレッスンを受けるって今の自分にとても大事なこと。

英会話学校。これも同じ理由ですな。

申し込んで間もなく、COVID-19による活動制限令が始まりオンライン授業となってしまったが、逆によかったのかも知れない。
例えばネイティブの先生は香港にいるけど、生徒は日本人、タイ人、マレーシア人。もちろん香港人も。様々な国籍・年齢・職業の人がいて、様々なバックグラウンドを持ち、イントネーションも違う人たちと即その場でコミュニケーションを取らねばならない状況。勉強になりました。
個人的には、「鬼滅の刃」のタイ人がいちばん印象に残っている。


そしてBrighture。

実のところ2020年の夏休みはマレーシアからセブへ飛び、留学して英語力爆上げ!と思ってたのにな…またいつか。


その他、BBC Learning Englishは日本に帰ってからも聞き続けていたけど楽しみ方も変わったし、Global News Podcastも聞くようになった。


最後は多読ですね。このためだけにKindleを買い求め、Amazonで100ページ前後の洋書(ネイティブのお子さま向け)をポチってはいたけれど本気出して読み始めたのは2020年8月末から。月平均10冊くらいは読んだから、総計40~50冊くらいはいったかな?
明けて2021年、随分御無沙汰してしまっており、喉の奥に引っ掛かった魚の小骨みたいな感じ。早く再開せねば。読書家の名折れぞ。



これから

TOEICに関して言うと、そこはかとなく目標にしていたスコアは超えてしまったので、高スコアを追いかけるのは卒業かなと思っている。「900超えたくない?」「満点取りたくない?」って悪魔の囁きも聞こえはするけど。
でも、もういいや。これだけが英語の世界じゃないことも知ってしまった。

期限付きの駐在員なのでいつかは日本に戻らねばならないが(そしておそらくは、もう二度と同じ身分でマレーシアに来ることはあるまい)、多読なり、BBC Learning EnglishなりGlobal News Podcastなり、またその他の媒体なりで、英語を通じて世界と繋がるおもしろさも味わうことができたから、自己研鑽は永遠に続けていきたい。身体的に、精神的に?できなくなるその日まで。


この一連の記事ではどうしても、英語との関係性が強めになってしまった。反省。”語学”とボヤかしたにも関わらず。
言語には絶大な興味を持っていて、この活動制限令中にDuolingoで中国語や、マレー語が対応してないためにインドネシア語も学び出した。英語、中国語、インドネシア語、これで世界三大人口が多い国のことばの基礎は押さえたね。

それらの言語で語られる世界にも耳を傾けていきたいと思っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?