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独立初日 今後の展望について

いよいよこの日を迎えました。

昨日付で監査法人を退職し、今日から晴れて独立です。

といっても月初が土曜日だったので、いきなり稼働があるわけではないのですが(笑)

昨日は独立開業前夜ということで、今までの仕事を振り返ってみました。よろしければそちらもご覧ください。

今日はタイトルにもあります通り、今後の展望について書いてみたいと思います。

何を軸に仕事をしていくか


独立に限ったことではありませんが、仕事をする上では「自分の軸はこれだ」というものを持っておきたいと思っています。

他人軸でやる仕事はやらされ感もあり、どうしてもモチベーションが上がりにくいですよね。

そんな中で私が中長期的に軸にしていきたいのは、「『会計』になじみのない方々にも『会計』を身近に感じていただくこと」です。

私のキャリアで一番長い経験としては会計監査になりますが、少なくとも今の段階ではこれを軸にはしないかな、という感触を持っています。

会計監査は経済社会を支えるうえでなくてはならない仕組みであり、素晴らしい仕事です。一方でどうしてもクライアントより法人や公認会計士協会、金融庁を向いて仕事をするケースが多くありました。

必要な監査手続を実施したことを証明するために文書化は必要ですから、仕方がないのですけどね。

やはりサービスを提供したい方と直接向き合って同じ方向性でよりそう、私のなけなしの知見をシェアしてより豊かな考え方を持っていただく、こういったほうが私の性に合っている気がします。

ではどんなサービスを具体的に提供するか、となったときに、一人でも多くの人に「会計」という世界に触れていただくための情報発信・教育・研修を通してこれを実現する、という発想に至りました。

「会計」を知るとものの考え方が変わる


「自分には会計なんて縁のない世界だし、知らなくても別に生きていけるよ」と思われる方もいるかもしれません。

ですが、「会計」というのはものごとの価値や成果をお金の面から測定・説明するための手法です。

そして今話題となっているiDeCoや新NISAを含めた資産形成についても、バランスシートという考え方をわかっているかどうかで取り組み方が全く変わってきます。

例えば、より経済的に豊かな暮らしをしたいと望むときに、通常は「どう収入を増やすか」とう点にのみフォーカスが当たりがちです。

もちろんまったく収入を無視するということはできませんが、そもそも「資産形成」というのは

「資産」=「お金を生むもの」
「形成」=「作り上げる」

という意味ですから、資産とはそもそもなんなのか?ということがわからないで本当の意味での資産形成などできるものではありません。

私はここ数年、尊敬する経営者の中村公一さんという方から資産形成に関する本質的な考え方を教わりました。その中で外すことのできない考え方が「バランスシート」です。

バランスシートをすごくざっくりいうと

いま「資産」=「お金を生むもの」をどれくらいもっているか
いま「負債」=「お金を払うべきもの」がいくら残っているか

を数字で表現したものです。

人は収入を増やすとそれに応じて支出も拡大してしまうものです(これをパーキンソンの法則と言います)。稼ぎが多くなるとついつい旅行に行ったり高価なものを買ったりしてしまうのはこういうことですね。

「収入」≒「支出」になっていては、「資産」はいつまでたっても作れません。何かのトラブルで収入が途絶えた場合、支出だけが残って経済的に苦しくなることになります。

「資産」をいかに作るかということを念頭に置く必要があります。こういったことも、難しいレベルまで極める必要はないので、入門レベルのことだけでも会計を勉強しておくことがいかに日常生活でも重要になるかがわかります。

いまのは資産形成を例にとりましたが、ほかにも経済ニュース(各企業の決算発表や日銀の金利に関する動向など)も、会計の知識が前提にあるのないのでは読み方、ひいては今後の未来予測が大きく変わってきます。

日本はこういった分野を義務教育含む学校教育でまったくと言っていいほど教えてきていません。

そりゃそうですよね。そもそも教える側の先生が会計になじみがないのですから。

私は、こういった点を変えていきたいと思っています。

まだどういう仕組みで取り組んでいくかは検討中ですが、少しずつ動き始めている点もあるので、お知らせできるタイミングになればこちらのブログでも書きますね。

~編集後記~
・ペン字
・昨日の退職日に、監査法人にて貸与PC含むIT機器を返却。職員カードも返却し、本格的に監査法人に感謝とお別れを告げてきました。
・自宅の仕事スペースを不法占拠する猫

ここはあたしの場所よ(ウメコ)



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