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「台風来襲の準備」に入ったIT業界?

【twitterとイーロン・マスク】
最近のネットでの話題は「イーロン・マスクがtwitter社を買ったのは是か非か」が結構多い。電気自動車大手の米国テスラ社の創業者、イーロン・マスク氏がtwitterを買収。CEOに就任して、大鉈を振るい、半数以上の従業員をリストラ。ベンチャー投資で湧いていたIT業界で営業赤字が大きく、株価上昇だけでなんとか持っていた、というIT企業は多いが、その中の筆頭で有るtwitter社は、その先が無いにしろ、あるにしろ、まずは「営業収益のある会社」への転換を図っている、というわけだ。

【え?Amazonも?、Appleも?】
一方で、ネット通販の最大手Amazonもリストラをしている、という。そしてまたApple社も大規模なリストラが始まる、という話も出ている。米国の半導体大手インテル社もリストラをはじめるという。また、AppleからiPhoneなどの発注を受けて製造をしていた中国の鴻海精密工業もすでに2018年頃から人員削減を始めた、というニュースが流れていて、今もそれは加速している、という。更にGoogleもリストラの話が出ている。「軒並み」だ。

【世界的大不況の足音】
現在、日本は急激な円安で、どこでも値上げの嵐だが、これは米合衆国での金利の急激な上昇が原因だ、という話が流れている。米合衆国政府は、政策金利を急激に引き上げ、このところの物価高騰をなんとか抑えたい、という目的がある、ということだが、その副作用は、この後、米国の大不況になってやってくる、ということも多くの経済学者が指摘するところだ。実際、米国の株価のこのところの動きは大不況の入り口に来ているように見えなくもない、と、私は思う。

【もしも大不況が来るのであれば】
では、もしも大不況が来る、ということが確実なのであれば、どうするか?特に企業の経営者はどうするか?まだお金のある今のうちから人員削減をして、不況に備える、と考えるわけだが、おそらく、米国のIT企業のトップは、それを考えているのだろう。台風に遭遇する帆船は、台風が来るのを察知したら、帆を下ろし、強い風で船が横転しないようにする。自らの身を小さくして、自らの身を守る。IT業界の賢いトップたちは、今から台風の襲来を見据え、皆、帆を降ろして船を守る体制に入った、と見るのが正しいだろう、と私は思う。

これまでと同じ世界ではない。誰もが成長の恩恵に預かり、誰もが平和に生きられる、そういう社会ではなくなるのか?誰を置いていき、誰を残すか?を、真剣に考えなければならないときがやってくるのか?そういうことが始まろうとしているのではないか?

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