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コーチングを学んで気がついた⑧

今回はフィードバックについて書きましょう。コーチはクライアントとの対話の中でフィードバックを行います。

コーチがクライアントから感じたものをそのまま素直に伝えることにより、クライアントが自分自身では見えていない事に意識が向きます。意識が向くと視点が広がり、様々な事に気がつきます。

日常の中で素直にフィードバックする事はあまり無いかも知れないと感じています。コーチが行う様なフィードバックを日常でもできるようになるためにはどうすればいいでしょう。

コーチが行うフィードバックは鏡のように、相手の話を聴いて感じた事や見えた事などを、そのまま伝えます。

この時、あくまでコーチが感じている事なので、クライアントの感じている事や発言した事と食い違う事もあります。それでも素直に「私には〇〇に見えます。」「私には〇〇の様に感じます。」と伝える事になります。

この「私には」と言うIメッセージを使う事はとてもわかりやすく、また伝えやすいと考えています。ポジティブな言葉もネガティブな言葉も、私のはそのように感じているのだと伝えるのです。

もちろん鏡の役割として相手に向き合うためには自己基盤がしっかりとしていないと出来ませんし、信頼関係もできていないと素直にフィードバックできないかも知れません。

従ってフィードバックを正しく活用するためには自己基盤から信頼関係まで確立されている必要があるという事になります。

信頼関係も意識しつつ、日常の中で使う際には、まずは"Iメッセージ“を意識して活用してみてはいかがでしょうか。


また、「鏡は悟りの具にあらず、迷ひの具なり」(斎藤緑雨)という言葉があるそうです。

鏡を看よといふは、反省を促すの語也。されどまことに反省し得るもの幾人ぞ。人は鏡の前に、自ら恃(たの)み、自ら負ふことありとも、遂に反省することなかるべ し。鏡は悟りの具にあらず、迷ひの具なり。
一たび見て悟らんも、二たび見、三たび見るに及びて、少しづヽ少しづヽ迷はされ行くなり。

鏡を見て悟ったつもりになっても、二度三度と繰り返し見るたびに、ますます迷わされていく、との解釈です。この話も納得できるものの、今の私には鏡は迷わされていくではなく、ますます気がつくの方が合っている気がします。

鏡を見るたびに様々な気づきに直面して、他の人から見たら迷っている様に見えても、本人は気づきによる変化を体現しているのだと思っています。

そんなわけでクライアントの鏡になり、様々な気づきを得られる手助けができるようにフィードバックを続けていきたいと思います。

ぜひコーチングを体験してください。そしてできればコーチングを学びより豊かな人生を歩んでください。

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