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【クルド語ニュース】北シリアの大部族長「我々はクルドと共にある」

北シリアのテレビ局ロナヒ(光)テレビのニュースサイトがアラブ系部族の声明を伝えました(原文クルド語)。以下抄訳です。


デリゾールのアカイダート系(北シリアの大部族)一部族の部族長並びに幹部が、「我々はシリア民主軍(QSD)*を信頼しており共闘していく」と声明を発表した。
部族長以下地域の平和と安定を害する行動を拒絶し協調していくことした。引き続きQSDと協力していくことが確認された。(以上)

QSDは言わずもがなイスラム国を崩壊に導いたクルド人部隊を中心とする北シリア諸民族・部族の連合軍です。これは同じくアカイダート系部族によるQSDとアメリカ軍に抵抗するため武装勢力を結成したという発表に対抗したものと思われます。

https://www.almasdarnews.com/article/syrian-tribe-forms-army-to-fight-sdf-gangs-and-us-occupation/

アサド政権がQSDが占領下の油田運営の下請けをアメリカ企業に決めたことを妨害するため、一部の部族をけしかけたものでしょう。

https://www.reuters.com/article/us-syria-oil-usa/syria-says-u-s-oil-firm-signed-deal-with-kurdish-led-rebels-idUSKBN24Y0FD

アサド政権寄りメディアや人士は全アカイダート族が抵抗を始めたかのように喧伝していますが、実際は一部の部族に過ぎないと思われます。ある部族はアサドにつき、それと対立する部族はQSDにつく、砂漠で繰り返されてきた出来事です。

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