「おっさんずラブ」で見えるLGBTの今後

こんにちは、のりちゃんです。

最近Amazon Prime Videoを見る機会が増えました。よって、「おっさんずラブ」を初めて見ることにした。実は、僕の彼女や母も以前見ており、特に女性から莫大な支持を得ていることは前々から耳にしていた。だが、偏見かもしれないが、男である僕が見るような作品だとは1ミリも思っていなかった。

結論、凄まじく面白く、色々メッセージ性に溢れた作品だった。久しぶりに夢中になりすぎて、夜10時から第1話を見始めた僕は、気付けば朝方になっており、朝日の光で時間の経過に気付いた。

そこで、「おっさんずラブ」を観賞して感じたメッセージやLGBT社会の変化について書いてく。

恋愛の無限大の力について

よく恋モノの映画やドラマにありがちなストーリーは、

①好きな人ができる
②告白しようとするが、ライバル出現やなんかしらの問題が発生し、一時妨げられる
③問題が解決される
④付き合って、ハッピーエンド!

と簡単にまとめられる。しかし、「おっさんずラブ」の場合は一般的な恋作品とは決定的に何かが違う。それは男 X 女の恋物語ではなく、男 X 男というところだ。

主人公の春田は、元々男を恋愛対象として見ていないキャラクター設定だ。ところが、物語が進行するにつれ、女性からアプローチが来るにも関わらず、結果作品中は一度も女性とキスをせず、全て男性とキスをする。

僕は女性を恋愛対象として見るが、この作品を通して感じたことは、「恋って何だろう?」というところだ。もし、春田が元々同性愛者であれば話は変わるが、今回の場合は春田は全く男性に興味がない設定だった。でも結果的に男性と付き合いまくった。僕はこの作品上で描かれる「恋愛」は、現実世界で男女が合コンやクラブに行き、性的行為を済ませた後、ノリや何となくな気持ちで付き合うことではなく、「真実の恋愛」だと感じた。彼氏とハワイに行って、その写真をインスタに投稿し、ラブラブ感を友人に見せつけたり、セックス依存症のように毎晩ヤリまくり、ようなことではない。男女関係なしに、相手のことを真剣に想う愛情、真実の愛が描かれている。80歳の老夫婦が感じる「愛」をこの作品を通じて少し感じた。

LGBTに対する見方の変化

海外と日本ではLGBTの受け入れが違うが、この場合日本だけを指して綴る。日本では比較的LGBTの方々は住みやすいと思う。根拠としては、マツコデラックスをはじめとする、多くのタレントの活躍や二丁目のゲイバーなどの認知があること。でも僕は、それ以上に「おっさんずラブ」を通じてLGBTに対しオープンになってきたと感じた。マツコのようのタレントさんは比較的キャラクターが強めで、ドラえもんのようなキャラクター個性を面白がって人気が出てきていると思う。その延長線上にゲイという個性があるだけで。だから、ゲイに対して受け入れがあるというよりは、キャラクターが面白いから付随してゲイの人は面白い人がいっぱいいるかも、という認識なのかと。

でも「おっさんずラブ」では、完全にテーマは「男と男同志の恋」だ。マツコのように、強烈なキャラクターを持つ登場人物はいない。純粋に恋愛系映画で見られる光景が、全て男性だということ。これによって、コメディー性もあるが、テーマの真剣さを感じる。逃げがない。

そして、大ヒット作品として多くの人々が観賞したという事実。シーズン1、2、さらには映画も上映された。この爆発的な人気は、日本のLGBTに対するイメージが完全に変わった瞬間だと思った。

男の僕が全話見入ってしまったのが、紛れもない証拠だ。

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