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「地元柳川に帰省し、人とのつながりを強めるお抹茶カフェ」私の物語②

ノリッス、3回目のnoteです。
前回書いたnoteから順番に読んでいただけるとうれしいです。

前回書いた、海苔の歌をプロデュースしたあと。地元柳川にいなければ海苔のことはできない。と思い、2017年10月に地元に帰省し海苔の勉強をしながら、
まずは、地元柳川をうろうろして情報収集していていました。
それで興味を持ったものが、柳川の京町商店街の中にあるカタロウベース32というところ。

築100年位の古い古民家(お茶屋さん)の手前部分を改装して作られていて
商店街が管理しているフリースペース。


そこで月に一回、「マチアソビ会議」という集まりがあり、商店街でお店をやっている人たちや関わりのある人たちなどが商店街の活性化などのために色々なことを話し合ったりしていて、私も何度も参加させて頂き、まずは商店街のみなさんと交流しました。

マチアソビ会議でアイデアや意見を出し合う。
これは意見交換会みたいなので、こうだったらいいのにな!
を面白おかしく書いて発表しているところ。

柳川は立花宗茂と銀千代で歴史好きには有名ですが、城下町で京町商店街は城内に通じる門の部分にあたります。昔はお殿様や、武士が駕籠(かご)や人が頻繁に行き交い、一本中に入ったら花町もあり、大変栄え賑わいに満ちていました。
その後も昭和60年代頃まで、お店が所狭しと集まり、昔は夜市もやっていて沢山の子供でかなりの賑わいだったようです。
ちなみに私が小さい頃はまだ、今はなきコトブキヤというデパートがあり、サンリオショップに足繁く通っていました。(元キティラー)

現在柳川市は、消滅可能性都市に指定されていて、人口は六万四千人程。
今は悲しくも、シャッター商店街となってしまっていて開いているお店はほんの少しになってしまいました、、、

でも、柳川の三大祭りのひとつに「さげもん祭り」というおひなさまのお祭りが、2月11日頃〜4月3日まで焼2ヶ月間行われます。
「さげもん」とは”つるし雛”のこと。
7列7段、合わせて49のアイテムを吊るし、真ん中にはマリを2つ。
合わせて51コの飾りがついています。
江戸時代、なかなか50歳まで生きられない時代、女の子の成長を願い、せめて51歳までは生きてほしいという願いが込められ、51の飾りが付けられています。
つるし雛は基本的にはおばぁちゃんや近所の方々が作ってプレゼントする。という風習があります。

大体どこの家庭もこんな感じに派手に飾りつけて、近所の人たちが「あの家、女の子生まれたから見に行こう!」という風に、うわさを聞きつけてどんどん知らないおばぁちゃん達が見に来ます。お家の人はお土産のお菓子を準備していて、帰りにもらって帰る。という、おばぁちゃんのハロウィン的な感じの、昔ながらの風習があります。笑

これは、お花という立花藩の別邸の様子ですが、
一般家庭でもこれくらい飾りつけする所も多いです。
ちなみに私の実家も、当時もの凄いことになっていました。


話は戻りますが、「さげもん祭り」の時ばかりは観光客が増えて、空いてなかったお店のシャッターが突如開いたりして、笑
急に活気づきます。

うろうろしていて感じたのですが、普段はシャッター商店街で、
観光客は来ないため、急に観光客が増えても気軽にお茶できたりするお店がなく、
ほっと一息つける場所があったらいいのになぁ。と思ったりしました。

そして、まずはもっと地元のことも知りたいし、人とのコミニュケーションもとって行きたい。と思いました。

柳川商店街おもてなし大使に立候補。笑


そこで私が考えたことは、わたしを京町商店街の「おもてなし大使」に自ら立候補しました。


左はキーマンとなる商店街の理事長。


夜な夜な手作りしました。笑

お抹茶カフェを運営


カタロウベースを使って、「さげもん祭り」にあう、お抹茶カフェをしてお抹茶や和スイーツを作り、観光で来てくれたお客さんへおもてなしするという企画。

商店街のお店の紹介コーナー


それだけでは無くて、商店街のお店はなかなか初めての人は入りにくかったりするので、
これは売れる!という掘り出し物を探してきて、カタロウベースに置き、そのお店の特徴やお店の人のプロフィールなども添えて紹介するポップも作り、
初めての人が行きやすいきっかけづくりをして、商店街のお店を紹介する。

このスヌードは大ヒット!
かなり売れました。(売り場が荒れています。笑)

そうすることで、商店街のお店の人にも出入りしてもらい、人との結びつきをつくっていこうという取り組みをしました。
また、周辺のお家やお店に、地元の人たちからも盛り上げてもらおうと、サービスチケットを配りました。

DIY でカフェに変身!


そして、ちょっとカフェとしては味気ない雰囲気や、足りないものなどもあったので、
DIYでカウンターの側面をタイル張りにしたり、見せる収納棚を作ったり、
他にもIHクッキングヒーターや業務用冷蔵庫を入れたりと商店街の理事長の大いなる協力の元、少し手を加えさせていただき、なんとか少しカフェらしくなりました。
(食品衛生責任者の資格も取りに行きました。)

期間は1月11日から4月3日までの約3ヶ月間。
休みは体調不良以外はほとんど無しで、毎日オープンが目標でほぼ毎日休み無しで続けました。

カフェの名前は「matcya de 39」(マッチャデサク)

タペストリーも母に手伝ってもらいながら手作りしました。
手作りしたメニュー表

さげもん祭りが始まるのは2月中旬あたりからですが、
1月から試運転しながら始めてみました。
そして始まっても3月まではガラガラで、3月になっても土日以外は結構少なかったりしました、、、涙
一日中ひとりという日も・・・笑
それでも毎日やるということは、あまりにも人が来なさすぎて精神的にも辛い時はあったのですが、毎日やると決めた、自分との戦いでもありました。
商店街の理事長も目を光らせて私の動きを見ています。笑


抹茶は星野村の山の上で無農薬で作る、原島さんのこだわりの抹茶を使用。
毎回こんな感じで抹茶を立てます。
たまにこんなカフェラテも作りました。
3月限定「おひなさまおいなりさんランチ」
特徴である、飾り巻き寿司もメニューに。
通常カフェメニュー。
メインは特製「くろごましるこ」白玉は豆腐白玉です。
こちらは、柳川市主催のイベント、
柳川へ移住プランで見学される方々へランチを提供しました

商店街を通じて柳川市とのつながりも作っていく。


期間中、商店街も関わった、柳川市のイベントにも積極的に参加させていただき、市との繋がりを作りました。

柳川市主催の「ゆるり旅」というイベントに参加。
私が柳川のディープな場所を案内しながら
食べ歩きするという企画。
商店街の理事長と一緒に、
何回かやらせていただきました。

これは自分で考えた企画で、笑
篠笛大好きおじさん達とも交流して篠笛吹きながら、商店街を練り歩き、お店の宣伝をしました。


お店で篠笛の演奏会も!笑


また商店街の推薦で、日吉神社の節分の豆まきで福女になりました。

あたりが豪華なため、かなりの人!!
奥の隣は市長。

「さげもん祭り」が始まる2月の初めには・・・
「おひなさまパレード」というイベントがあり、商店街の推薦でお雛様に選ばれました。笑(商店街の推薦が凄い!)
柳川中を山車で練り歩き、さげもん祭りのはじまりを盛り上げます。

ローカルニュースに出てました。前の三人官女は柳川市の水の精。


私がやったわけではないですが、「ゆるり旅」抹茶カフェの椅子を作るイベントを開催されました。
さげもんを作る先生が、さげもんの糸の使い方を教えにきてくれました。
ホームスティで韓国からの子供達も来てくれました。
イラストが得意なお客さまが書いてくれました。
飾り巻き寿司教室を開き、地元のおねぇさまと交流。
これの作り方を教えています。↑
地元ラジオ「FMたんと」にも出演したり・・・
友達のプロレスラーの神取忍さんと井上貴子さんが応援に来てくれました。


match de 39」をやることで、柳川の抱える問題や、地元の人たちの心情や地域性など色々なことを知ることができたり、地元の人達との最初の繋がりができました。
私の活動を応援してくれる人も出てきました。
商店街の理事長と副理事長が、全面的にバックアップしてくれたことで最後までやり切ることができました。
二人には感謝しかありません。

今から約5年前のことで、本当に懐かしい・・・
辛かったけど、楽しかった!!
この後もすぐにまた次のミッションが始まりました。
お楽しみに・・・







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