大学の課題が多い…多すぎる…

課題の量については、どの学校でも問題になっているようですが、課題の量が多い、というよりは、本来の量であると感じています。しかし、とはいえ、

1)学生は日本で定められている学修時間(1単位に付き45時間の自習と授業)について知らない。(教員も?)

2)コロナ禍で精神的な不安、オンライン疲労が蓄積。時間の使い方も不慣れ。

なので、量は減らす必要もあると思うのです。

日本の大学設置基準においては、1単位の学修時間(授業時間と自習時間)は45時間とされており、半期1単位の授業であれば自習時間は毎週2時間必要とされています。それを踏まえて履修上限が設定されているわけですが、この事実を学生には周知されていない、1年生の時に1回のみで忘れている、理解されていない、ことが多そうです。

大学、大学院に留学された先生、学生らは日本の課題の少なさを実感されていると思います。

しかし、とはいえ、コロナ禍で精神的な不安も抱え(お互いに)運用も手探りで協力してきたということもあるので、やはり量の調節はとても大切だと思います。また、課題のゴール、何がこれで身につくのかなどが曖昧になっていると学生もやりがいを感じなくなっていたり、課題を出してもコメントを付けて返却する時間も取れない教員も多いです。

何よりオンラインで、学生、教職員の心身が疲弊しているということも十分鑑みられるべきだとも思います。本当に、みんなMAX頑張っています。

さらに、文科省の古い時代の学修時間の設定にも無理があると思いますので、制度の改善も必要だと思います。(1単位45時間の根拠が明示されていない)

大学教育とはなにか。就活用の大卒という資格なのか、社会人としての知識教養を身につける場なのか、大学の教育は専門学校化(即社会で使える実技演習)が必要なのか、純粋な研究を目指す学生についてはどうすればいいのか、などを振り返る機会にもなるかと思います。


「学修時間 大学設置基準」で検索されると、様々な大学のサイトに説明が載っています。学生には、「単位は自習時間も含めた学修時間が必要」ということについて理解、教員は自分の科目の単位数と必要な学修時間(周南時間学生に自習をしてもらうべきかの基準)の把握をしてもらい、

なおかつコロナ禍での心身の健康についての留意もあらためて喚起していきたいと思い、授業時に含めていこうと思っております。何かあったらすぐ相談できることがとても重要な時期だと思います。頑張りすぎて疲れている学生や、怠けていると自責の念にかられている学生(実際は自粛生活で精神的に危ない場合も少なくない)を見守る機会がオンラインでは激減してしまっている一方で、チャット、LINE、メールなどで連絡しやすい環境を作りやすくなっています。

大学や政府にも、愚痴聞きホットライン、相談ホットラインなどの窓口をどんどん作ってもらいたいです。学生と教職員向けに。。。


これは、学修時間、大学設置基準についての自分への注意喚起の為に書きました。

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