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言葉のチカラ

こんにちは。今日は、美しいものや文章に触れたいなと、いつもと違うジャンルの本を手に取りました。

詩集 幸福論 若松英輔

美しい文章が読みたいと探していたところに出会った詩集。最近ふと、平和だなぁ。穏やかだなぁ。幸せだなぁ。と思うことがあるんですが、
そんな時の状態、心の内側や頭の中に浮かんだぼんやりとしたイメージを言葉にしたような詩集です。あーこういうこと。と思いながら読み進めました。
上手く行かない時に陥りがちな心の状態を見てるかのような文章にはっと気付かされるような詩もあり、詩とは短い文章でこんなにいろんなことに気づかせてくれるものなのかと改めて文章の深みを知りました。

画集 おはようからおやすみまで 室伏志保

お散歩の途中でふと立ち寄ったギャラリーで出会った、画家さんの画集。お話をさせてもらった室伏さんは「東日本大震災で、生きていること・生かされていることの尊さを感じた。精一杯生きると決めた。」と、サラリーマンを辞め、好きだった絵の勉強をして、現在、画家として活動をされている強い意志を持った方でした。そんな、室伏さんの芯の強さから生み出される作品や言葉は、とても優しくて、何でもない日常をそのまま切り取っているのになぜかそこにあったかさを感じるものばかり。
お家の柴犬をモデルにした「ご飯まだかな」は、思わず見ているこちら側が笑顔になる素敵な作品でした。

絵本 ぼく モグラ キツネ 馬 Charlie Mackesy 訳)川村元気

世界で100万冊売れてるとのことで、何気なく手にとってみました。抽象度のある絵と、特徴的な字体でぼくとモグラと馬とときどきキツネの会話。その会話を中心に旅の物語が進んでいきます。
子供にも伝わるほど素朴で普通に使っている言葉で書かれているのに、自分自身の言動を思わず振り返らずにはいられなくなるような、深みのある問いかけをされる場面がいくつもありました。絵も文章も、しっかり情景を伝えるものではないので、あれこれ場面を思い浮かべながら読むのは気分転換にちょうどよかったです。
頑張りすぎてる大人に、肩の力を抜いてもらうための絵本なのかもしれません。

本棚の一角。

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ここ数週間、カウンセリングを受けて頂く機会が多く、改めて言葉のチカラに気付かされました。自分の言葉にしてみるって本当に大事ですね。

普段専門書やビジネス書ばかり読んでいるので、たまには違うジャンルの本で心穏やかにのんびり休日を過ごします。

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