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組織的負債と向き合う

組織改善に取り組んでいると、
「ああ、これあの時にこういう意思決定したのが原因かぁ」
というような課題に度々出会うことがあります。
いわゆる組織的負債ですね。

この負債に出会ったときにとる行動は、以下のどちらかだと思います
①開けてしまった蓋をそっと閉じる。
②全部ひっくり返して徹底的に片付ける

思わず①を選びたくなるのですが、HRBPの矜持として②を選びたいです。
でも、それは過去、幾人もの勇者が挑んでは諦めた負債かもしれません。
なので②を選ぶにしても、出会った負債の解決がどのくらい難しいものか?という判断はしたいところです。あまりにも難度が高ければ①を選ぶというのも悪いことでは無いかもしれません。

では、その事象がどのくらい難しいものかを判断するには?
ですが、簡単にチェックポイントを作ってみました。

☑️ その負債はいつからあるのか?
☑️ その負債はどのくらいの組織を跨いでいるのか?
☑️ 負債の原因の具体的な仮説が3つくらい浮かぶか?

組織の現状把握のためにヒアリングをしていて
「2年前から課題という認識はあるんですが・・・」
なんてコメントを拾ったら、
😭2年間解決できなかった
😭簡単だった問題が複雑化している(だろう)
😭はじめの問題が派生して様々な問題を生んでいる(だろう)
という予測するわけです。

そして
「うちの部署だけではなくてB部署も絡んでいて、それがさらに。。」
こういう話も出てくるので
😭3部門跨いでるから関係者は2桁はいる(だろう)
😭各部門の利害が絡んでいる(だろう)
😭問題を表面的に解決するため部署があったりする(だろう)
と考えていきます。

でもって
「ざっと聞いた感じだと」
🤔・・・・
一旦、状況把握だけしよう・・・
とかなるわけですね。

負債の根が深く、範囲が広いほど複雑なので、原因の特定が難しいわけです。仮に原因を特定できても良い解決方法が見つからないなんでこともあります。
なので、チェックポイントを活用して、その負債の難度を測ったのち向き合い方を決めるというのが良いと思うのです。

チェックポイントには入れなかったのですが、負債に向き合う上ですごく重要なことがもう一つ。
その負債が事業にとってクリティカルかどうか?
これは、事業責任者の方としっかり確認しておいた方が良いです。
(事業責任者が負債の原因だった場合は話が別ですが・・・)

というわけで組織的な負債に出会ったときの向き合い方をまとめてみました。そのうち組織的な負債の仕組みなんかも考えていきたいと思います。


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