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イーロン・マスクの買収劇で注目されているTwitterを考察してみた

今回の記事について


記事の前半部分では、Twitterの創始者ジャック・ドッシーの想いと、新たに株主となったイーロン・マスクが目指すTwitterに触れたいと思います。
その後自身の学習も含めて、Twitterアナリティックスを活用した、自身のツイートの分析をしてみたいと思います。

注意:
文章が長くなってしまったので、お時間が無い方は目次で興味をもった箇所だけお読みいただければと思います。

ジャック・ドーシーがTwitterにかけた思い

創設者であり長年にわたりTwitter社のCEOを務めてきた、ジャック・ドーシーはTwitterを以下の通り定義しています。

Twitter本社(サンフランシスコ)-Wikipediaより引用

長年にわたりTwitter社のCEOであった創設者のジャック・ドーシーはTwitterはSNSではないとし、「インタレスト(興味)・ネットワーキング・サービス」であると定義

Wikipediaより引用


"SNS(Social Networking Service)ではなく、Interest Networking Service(インタレスト・ネットワーキング・サービス)とはどういうこと?
以下ジャックドーシーが定義しているTwitterを、自分なりに解釈してみました。

「広い意味でのネットワーキング」でなく、「趣味がある分野に関して、自由に話せる交流の場」

イーロン・マスクがツイッター社を買収、ジャック・ドーシーの反応は?

昨日から、あちこちで記事を賑わしていますね。
イーロンマスクのツイッター社買収提案が昨日正式に受け入れ合意されました。

NHKニュース引用

イーロン・マスクは「言論の自由」を実現させたい

イーロン・マスクの昨日の自身のツイートで、実現させたい思いを吐露していました。

「私の最悪の批評家もTwitterに残ってほしい。それが言論の自由というものだからだ。」

イーロンマスクのツイッターより引用(DeepL翻訳使用)

本人の昨日のツイートはこちら

Tweet by Elon Musk on Apr 26, 2022

ジャック・ドーシーは実は、イーロン・マスクを信頼していた!?


イーロン・マスクの買収について、創始者のジャック・ドーシーはどのように考えているんだろうか?と興味が湧き、物色してみると本人のツイート発見!

イーロンは「最大限に信頼され、広く受け入れられる」プラットフォームを作るという目標を掲げていますが、これは正しいことだと思います。これはまたパラガの目標であり、私が彼を選んだ理由でもあります。お二人とも、会社を不可能な状況から救い出してくれてありがとうございます。これが正しい道だと...心からそう信じています。

ジャックドーシーのツイートを引用(DeepL翻訳使用)

ジャック・ドーシーが信頼を示している、イーロン・マスクが率いるツイッターが今後どのように変化していくか注目ですね。

ジャック・ドーシーの実際のツイートはこちら

Jack's Tweet on April 26, 2022

Twitterアナリティックスを活用した仮説・検証

すいません、歴史的な企業買収の衝撃があまりに大きく、少し前置きが長くなってしまいました。

ここからはTwitter初心者の私が、Twitter アナリティックスを活用した分析を紹介する記事となります。

対象期間の4/18 - 4/25までの8日間、計20ツイート(2.5ツイート/ 日)ししましたが、その結果を仮説・検証してながら、振り返っていきたいと思います。

私のツイッターアカウントはこちら

アクティブユーザの多い時間帯を狙って投稿すれば表示回数が伸びるか?

拡散力が強いツイッターの長所を最大限生かすために、アクティブユーザが多い時間帯を調べてみました。こちらの記事が参考になりました。

【2022年最新版】Twitterの投稿にベストな時間帯は?利用時間の傾向と拡散を狙うコツ版】

上記記事から、20:00〜22:00がゴールデンタイムで、一日の中でアクティブユーザが一番多い時間帯と学びました。

20時~22時のゴールデンタイム以外にも、私がターゲットとしている社会人のアクティブ率が高い時間帯が、7時~8時の通勤時と、12時~13時のお昼時と知りました。確かに、日中は勤務時間で自由な時間は限られていますからね!

上記を踏まえて、意識的に20時~22時、7時~8時、12時~13時のツイートを増やし、全投稿20投稿のうち、12投稿(60%)はアクティブユーザが多い上の3つの時間帯(Best Time)で行い、8投稿(40%)はそれ以外の時間帯(Other Time)でツイートしました。その上で、Twitter Analyticsの情報をエクセルにまとめ、インプレッション数のTop5 とWorst 5の投稿時間が、Best time か、Other Timeかの比較検証を行いました。

※Twitter Analyticsはツイッターのアカウントを持っていれば、無料で使うことができます(Tweetの箇所でツイートの詳細を分析できます)。

ちなみに、インプレッションとは、投稿が表示された回数となります。
下の記事が参考になります。

結果:投稿時間

結果は、Top5のインプレッションを獲得した投稿のうち、3/5(60%)が、アクティブユーザの多いBest Timeの投稿でした。一方で、インプレッションがWorst 5の投稿を見ると、予想に反して、4/5 (80%) がBest Timeの投稿でした。

インプレッション数のTop 5の投稿と、投稿時間帯の検証

【Top 5 60%が Best Time = アクティブユーザが多い時間帯】

インプレッション数のWorst 5の投稿と、投稿時間帯の検証

【Worst 5 80%が Best Time = アクティブユーザが多い時間帯】


結果を受けて、「アクティブユーザの多い時間帯を狙って投稿すれば表示回数が伸びる」という私の仮説は必ずしも当てはまらないということが分かりました。

土日祝祭日のツイートは平日より表示回数を増やせる? 

2つ目に私がたてた仮説は、「祝日のツイートはアクティブユーザが多い分、表示回数(インプレッション)も増える」です。

冒頭で紹介しましたサイトに、曜日別の考察も含まれていました。全体的に土日、祝祭日は、全体的にアクティブユーザの数が増えることが述べられています。

結果:土日・祝祭日

結果は、Top5には土日、祝日の投稿は含まれず、一方でWorst 5に土日、祝日の投稿が1件含まれる結果となりました。
サンプル数が少ないため、更に2週間延ばし、直近3週間の土日の合計11件の投稿で再度検証してみたところ、平均インプレッションは188でした。こちらを用いてもTop 5 には入らず、平日も含めた全体平均のインプレッション数を少し上回る程度であることが判明しました。

結果を受けて、「土日、祝祭日の投稿は、平日より効果がある」という仮説は必ずしも当てはまらないことが分かりました。

ハッシュタグの数を増やせば、インプレッションが伸びるか?

次に、ハッシュタグの数と、表示回数との相関関係の検証をしました。今回検証したかったので、意図的に、ハッシュタグの数を増やしたり、減らしたり、まったくつけなかったりして比較考察を行いました。

結果:ハッシュタグの数

インプレッション数のTop 5の投稿と、ハッシュタグ数の検証

【Best 5】平均ハッシュタグ数 4

インプレッション数のWorst 5の投稿と、ハッシュタグ数の検証

【Worst 5】平均ハッシュタグ数 1

インプレション上位Top5の平均ハッシュタグ数が4に対して、Worst 5の平均は1でした。また全体的に、ハッシュタグが多い記事がインプレッション数で上位に入っていました。

この結果を踏まえて、ハッシュタグは多い方が拡散力が増すという結論に至りました。最初にたてた、私の仮説(ハッシュタグを増やせば、インプレッションは増える)は正しいといえると思います。
一方で、今回インプレッション数が1位となった藤井風さんのピアノ演奏を紹介する記事のハッシュタグは3つで、2位のハッシュタグ9つの機会学習の記事を上回っていることを考えると、タグの数以外の要因がインプレッション上昇に起因することも分かりました。

人気のハッシュタグをつけるとインプレッションが伸びる?

次に、人気のハッシュタグをつけた投稿と、インププレッション数の相関関係の検証をしました。こちらも、人気ハッシュタグを敢えて省略したり、全く使用されていないハッシュタグのみを使用した投稿も行うことで、人気のハッシュタグをつけた場合の、インプレッションに与える影響と比較考察してみました。

【Top 5 は100%人気のハッシュタグを使用】
【Worst 5 は40%のみが人気のハッシュタグを使用】

結果:人気のハッシュタグ

インプレション上位Top5の投稿は全て人気のハッシュタグをつけていた(殆どが複数の人気タグ)のに対して、Worst 5の投稿では人気のハッシュタグがついていたのは40%で数も少ないという結果となりました。人気のハッシュタグは、インプレッションの増加に極めて重要という結論に至りました。

ちなみに、こちらはNo1の藤井風さんの実際のツイッターの投稿です。#藤井風と#ピアノという人気のハッシュタグを二つつけました。

参考までに、同じ平日に似た内容の投稿を、Justin Biberの曲でしました。
但し、ハッシュタグは何もつけていません。

Google Analyticsの結果は以下の通り。左から、インプレッション、エンゲージメントエンゲージメント率です。

インプレッション 766 エンゲージメント61 エンゲージメント率 8.0%
インプレッション 175  エンゲージメント8  エンゲージメント率 4.6%

人気楽曲の投稿1つとっても、人気タグの有無により、表示回数(インプレッション)に大きく影響することを実感しました(#Justin Biber #ピアノのようなタグをつけておけば、数字は変わっていたことが想像できます)。

参考までに、エンゲージメントの計算は以下の通り(↓の複数のアイテムを合計します)。

更にはエンゲージメント率 = エンゲージメント数 ÷ インプレッション数となります

自身の投稿時の熱量が、エンゲージメントを決める?

対象期間中、自分の興味がある分野、主に音楽、ビジネス、投資、アートなど幅広く投稿してきました。熱量が大きい投稿は、結果的に他者をひきつけエンゲージメントも上がるのでは?と何となく考えていました。

結果:熱量の大きさ

インプレッションNo1の藤井風の楽曲は確かに熱量が大きいものでした。
ただ冷静に判断してみると、インプレッション自体は、これまで考察をしてきた、タグ数や人気タグの有無が大きく影響することが分かりました。

エンゲージメントは、いわばユーザの反応を積み上げ評価した指標なので、ここに自身の思いが大きく影響すると考えていました。しかし、藤井風の投稿のエンゲージメントは61、エンゲージメント率で8.0%。
エンゲージメント率8.0%は自身の投稿の中で高い方ですが、特別上位の投稿でもありませんでした。

逆に、自分が何気なくリツイートした複数のニュース記事だったり、投資関連のつぶやきなどのエンゲージメント率が20-35%の高エンゲージメント率でした。

結果を受けての学びは以下となります。

何の情報が求められていて、興味をもってもらえているかは試行錯誤が必要だ、自分の熱量とは別に読み手のニーズを汲み取り、発信したい対象ユーザが求めている情報を理解しながら、メッセージを届けていく気持ちが重要

ツイッターの学び

最後に

長々とまとまりのない文章になってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました!

今回の学びを得て、今後も自分のペースで、発信したいことを気楽につぶやいていきたいと感じました。
その際に、どのような人に向けて発信しているかを明確にして、人気のハッシュタグをつけるのを忘れずに!したいと思いました。

自分も発信してHappyで、他人も受け取ってHappyになるメッセージだったり、情報をもっともっと伝えていければ良いな!

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