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日記2023年10月23日〜26日 異なるフロントラインに立つのは、自分にとって戦だ

2023年10月23日(火)餃子と日常

娘氏が「餃子を食べたい!」と話してきたので、パッと食材買ってきて作る。60個を娘氏たちと協力して作り、僕は餃子を焼く。先にお腹が減ってそうだった娘氏たちにご飯を食べさせていたら、「のりが席に着くまで、餃子は一個しか食べない」と娘に言われ「いやいや、キッチンからでも会話できるし、先に食べてよ」「嫌だ!」「いやいや、先に食べてよ」を応酬したが、全くもって譲る気配がないため、わかったよ、もう少し終わったら焼き切るから、と言って僕は餃子を急いで焼く、キッチンを片付ける、明日用のご飯なども作りおく。

うまく盛り付けもできない父親です。まぁ、それでいいのよ。

娘氏たちからは「学校が面白くない」という話を聞く。授業が面白くない、と。そうか、と僕は答える。僕は家で口数はそこまで多くない方かもしれない。餃子を僕が凄まじいスピードで食べる姿を見て、娘氏は「いや、のり早すぎだから、私、待っていた意味ない!」と言い出して、確かに、そうかもしれないな、と言って僕は食べるスピードを下げる。何話したか忘れたが、好きな子が変わったわ、とか一緒にゲームしたいとか、色々と話をされたと思う。

仕事も日々、激務だが、子どもたちがそのまま帰ってきてから床に放置しているパーカーや水筒など拾い上げて片付ける。「箸出してよー」と言いながら、2人の学校に持っている箸を洗う。風呂に入る。筋肉痛に多少なっている。走れなくはない。2日後には走ろうか、と思う。明日は東京か、と思って仕事のスケジュールや準備をする。子どもたちが寝るという、「近くにいてほしい」いてほしいと言われて廊下近くで仕事する、音楽を聴く。今日もそうやって終わる。

2023年10月24日(火)異なるフロントラインに立つのは自分にとって戦だ

朝4時に起きる。夜ご飯の作り置き。暗いうちから洗濯物を出す。今日は東京出張なので、朝6時前には外に出て東京に向かう。

記者会見を行う。自分が映されている場というのは嫌いだ。いつまで経っても慣れない。別に友達とかだったらいいのだが、目立つのは嫌いだ。それでも、物価上昇やオンライン相談の現場で見てきたものを話すことは必要だし、現場で伝える必要があることは誰かがやらなければいけない。食糧支援、今年は昨年対比で1.8倍だし、うちの支援を受けている子たちは基本的にアルバイトしても、食べれていない子が多い。その状況を、見過ごすわけにはいかないし、子どもたちのセーフティネットを広げていきたい。そんな想いで話をさせてもらった。この場を作ってくれた方には感謝だし、報道関係者も多くきていた。ありがたい。

それでも、場に立つ

1日が濃すぎるし、全ての話は様々なことがあるので、詳細は省く。でも、友人と一緒に品川駅の前で軽く飲めたのはよかった。風が気持ち良いし、路上にいると、生きている感覚があるのはなぜだろう。札幌という故郷のことについて語ることもあった。雪国というのは、路上で暮らすことはできない。寒さとは、問題を覆い隠してしまう。外に出れない人は出れないのだ。冬はもうすぐ始まるのだ。

2023年10月25日(水)偶然の出会いと合格

仕事していて楽しい。経営メンバーやスタッフと仕事していることは創業の時も楽しかったが、組織が大きくなってきて自分の変化も感じる。別に楽しいからといって大変なことに変わりないのだが、でも今のスタッフたちと一緒に仕事ができて素直に嬉しいと思うことはある。そんなことを朝の通勤電車の中で感じていた。朝の通勤電車では、スタッフに勧められた「ニューヨーク公共図書館」を見始める(まだ最初しか観れていない)。半分は市のお金、半分は民間の寄付でファンディングして保たれている知の拠点の運営とは何かを、僕も考えたいと思っている。

そのあと、会議や話し合いを繰り返しつつ、子どもたちの相談にも乗る。詳細は書けない。ただ、嬉しかったのはある関わっていた子がショックなことが起きたのだが「これはショックを受けよう。そして、ムカついた時は吐き出そう」と話して一緒にムカつけたのはよかったように思う。ムカつく時はむかつけばいいんだよってこと。あームカつく。

家に帰ってきて今日はパートナーがご飯を作ってくれていたので、楽だった。上の娘氏は「最近の私って怒らなくなったでしょ、◯◯に(妹の名前)」っていうことを言葉で色々と説明してきたので、最近僕もそう思うよ、といったらニコッとしながら美味しくご飯を食べていた。そしたら、妹ちゃんが帰ってきたら、色々とあって喧嘩をしだして、さっき話していたことはなんやったんやー!と急激に思い始めたが、まぁ、そんなこともあるさ、と思ってなだめた。そんなこともあるさ。

そんなことがあるうちにLINEでいい報告があった。この前札幌に行ってパートナーとワインバーに行ったのだが、その隣にいた人が唸りながらワインを6種ぐらい呑んでいた。あれはブラインドやっているな、と思ったら「今井さんですよね?」と声をかけられて「20年以上前に、高校の法律演習の授業で模擬裁判やったと思うんですが、その時に弁護士として僕きていて」と聞いたら、確かにその高校の時に授業に来てくれた弁護士さんでめちゃくちゃ驚いた。で、話を聞いたら、ワインエキスパートの試験があるようで、それでブラインドやっていた、と。「なんかやっているわ、と思っていましたよ」と話していて、「合格したら連絡くださいね!」と連絡とっていたら、今日合格したと連絡がきた。「おおおおおおおおおおおおおおお」と送ってしまった。そんな夜ってまたいい夜。そんな夜って良い。

2023年10月26日(木)メガネって意外に高いんだぜ

スタッフのしんぺいさんの著書「山學ノオト」を読みながら電車に揺られる。日々を刻むこととは時を旅しているように感じる。そういえば、昔は日記を書いていたし、旅の時はノートに鉛筆で刻んでいた。ザンビア、タンザニア、インド、エジプトなど各国で書いた日記は残っている。紙で残しているのは膨大に残る現代社会の中で書き残され、データとして残るオンライン上の日記よりも貴重な気がする。そこにしか記されていないのだから。誰にも、誰にも見えないのだからと思う。

音楽はエド・シーランのAutumn Variations のアルバムを聴きながら非営利セクターの未来を考える。きっと面白い、大変な道のりだし、現場は厳しいのだけど、希望を作っていかなければやってられん、そんなことを考えていた(詳細はいずれ人とはあった時に話す)。気がついたら、特急に乗り換えようと思ったら、普通電車から普通電車に乗り換えていて、頭の中で混乱した。

仕事の詳細は書けない。ただ、人が活きるし、人が集まる組織になってきたと思う。自分が他人に頼れるようになってから、だいぶ組織も未来も変わってきたように思う。自分の変化って大切。だからこそ、日々の学びを忘れずにいたいと思う。

気がついたら、娘氏たちとご飯を食べていた。その前に、娘氏がメガネを無くしてしまったので、三宮にメガネを作りにいった。「いやー無くしちゃったよ」とか気軽にいう娘氏よ、意外にメガネって高いんだぜ、って心の中で思いながら、あーだこーだいう娘と腕を組みながら帰る。そして、ご飯を用意し、風呂に入り、そして僕は机に向かい仕事をする。日々、静かな戦いを家の中からしよう。

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