男が必要以上に怒るとき
同じような時期に2つの映画にものすごく怒った人が多数現れた。
ひとつはドラゴンクエスト:ユアストーリー。
もうひとつはスターウォーズ:最後のジェダイ。
どちらも怒っているのは男性がほとんどだ。
ユアストーリーに怒った理由は明白で、自分たちが大好きなゲーム、ドラゴンクエストⅤの映画化だとワクワクして観たら、映画のラストでゲームにハマっている自分たちを否定されたから。
怒る気持ちはちょっとわかる。
わかるけれどもその怒りが監督の人格否定にまで及ぶのはどうかと思うし、ユアストーリーの監督作だからゴジラ-1.0も絶対見ないってのはアホらしい。
映画を見るとわかるけれど、ユアストーリーはドラゴンクエストⅤ自体を否定しているわけじゃない。
ドラゴンクエストもいいけど他の世界もいいよって言っただけ。
いくら映画の中で大好きなドラゴンクエストⅤを否定されたような気になったとしても、ドラゴンクエストⅤはその怒ったファンの持ち物ではないんだし。
こちらの怒りはわかりやすいのだけれど、最後のジェダイに怒った理由はもう少し複雑だ。
怒った理由にご本人も気づいていない方が多数派なんじゃないかと疑っている。
何かと理由をつけて最後のジェダイが酷い映画だとおっしゃるのだけれど、酷い映画なら他にもいっぱいある。
愛するスターウォーズをだめにしたから怒るのだともおっしゃるけれども、ユアストーリー同様にスターウォーズはあなたの私物じゃない。
同じくスターウォーズを愛しているけれども最後のジェダイが大好きだという人もいる。僕もその一人だ。
最後のジェダイに怒っている本当の理由。
それは映画の中の男性の英雄的行為が、ことごとく女性に邪魔されるから。
無意識のうちに自身の中の男性性や英雄的行為への憧れを否定されたと感じるのだろう。
なぜ否定されると怒るのか。
それはちょっと自信がないからだ。
これはユアストーリーに怒る理由とも共通している。
ドラクエにハマって、大人になってもハマり続けている自分。
スターウォーズが大好きで、キャラクターの英雄的行為に憧れている自分。
が、ちょっと子どもっぽくって後ろめたい。
そこをストレートに突かれたから必要以上に起こるのだ。
必要以上に怒っていなければ僕はこんなことを書かないし書く必要もない。
ユアストーリーの監督、最後のジェダイの監督とプロデューサーと出演者にまで、石を投げている人が多いから書いた。
最後のジェダイへの批判については別記事も書きました。
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