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圧倒的熱量でオススメする『TUNAガール』

これは映画だ!
現在ネット配信で見られる小芝風花主演のドラマ『TUNAガール』。
神戸にあるふたば学舎という魅力的な建物で開催されたイベントで鑑賞した。

公民館的な場所で手作りっぽいスクリーンで映画をみるのは久々だ。
覚えているのは小学生の頃、地元公民館で『ゴジラの息子』を観たこと。
ヤンチャな男子が上映中にスクリーンに影絵を写して叱られていた。

今回のイベントでは上映の後にトークショーがあるということで、それも楽しみにしていた。
上映が始まった『TUNAガール』。
観始めてすぐにわかった。安田監督はこれを「映画」として演出している。

大スクリーンにピッタリと合うのだ。映像の演出が。
特にロングショット。望遠で切り取った風景の中で4人の登場人物が動いて喋ってる。
ありきたりなドラマならすぐに喋っている人物のアップにするところを、望遠のまま見せてくれる。

黒澤明の椿三十郎や影武者でたくさん観たレイアウトで見せる演出。僕はそれがとても心地よかった。(伝わるだろうか?)
ネットドラマだけど、これは完全に「映画」なのです。
映画のテーマはマグロの養殖。それを大学の研究室を舞台に描く。

学生の奮闘をドラマにして、アカデミック+青春+恋愛。とても清々しい。
地味な養殖の現場。それを安田監督による丁寧な取材とそれをドラマに落とし込む手腕に舌を巻いた。
終盤の小芝風花の啖呵シーンは必見です!

終了後のトークショーは安田真奈監督と須磨水族館の元館長。
監督による製作裏話で、撮影期間が10日だったことに驚愕。完成度の高さからは想像できない!
元館長の水産大学や水族館を取り巻く人間模様の話も面白かったです。

イベント帰りに寄ったスーパーで、パックに包まれている魚への視点が大きく変わってる自分に気づきました。人を変える力がある映画。
『TUNAガール』はNetflix/ひかりTV/大阪チャンネルで配信中。
上映会を企画したら来てくださるそうですよ!


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