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これが作品に対する愛ってもんだ 〜ドラクエ1の世界を現代の物価にしてみた〜

森岡ケンヂさんの記事『ドラクエ1の世界を現代の物価にしてみた』
が非常に面白く、面白い以上に心地よかった。どうして心地よかったのかを考えたので書く。
ゲーム、漫画、アニメ、SFはフィクションだ。しばしば矛盾や物理的、論理的におかしいところはある。

どんなに面白くて完成度の高いフィクションでもそれはある。
たとえばガンダムは果たしてリアルなのか?問題。
いくら世界観や設定を緻密に作っていても、そもそも人間が操縦する虚だりロボットで戦争することがリアルなのか。という根本的な?

たとえばゴジラ2万トンは重すぎて、ガメラ80トンは軽すぎるという数値的な?
たとえばタトゥイーンには太陽が2つあるのに、影が一つという映像に映った?
間違いとかとも言えるけれど、あえて?で止めてみた。なぜかというとこれらのことを現実と比べて間違いということは簡単だからだ。

その簡単なことを指摘してベストセラーになったのが『空想科学読本』シリーズ。
僕はこのシリーズがあまり好きじゃない。
なぜなら「おかしい」って書いているだけだからだ。作品に対する愛がない。そして「おかしい」で止めてしまうのは思考停止である。

ある意味「おかしい」ことなんて気付いているし、「おかしい」ことを受け入れる。
全てを受け入れた上で18メートルの巨大ロボットで戦う理由を見ている側が考えるのだ。ゴジラ2万トンの理由も、ガメラ60トンの理由も考えられるはずだ。
僕はタトゥイーンの影が1つになる理由の仮説を3つ持っている。?はそのまま受け入れて、自分が解くのだ。それが作品対する愛ってもんです。

で、森岡ケンヂさんのドラクエの物価の話。
これがどうして心地いいかというと、ドラクエ世界の価格設定をそのまま受け入れているからだ。
竹竿が割高なことを受け入れて、その理由を仮説を立てて考察しているところ。しびれるほど面白かった。


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