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「フレキシブルで公正で透明な職場」 ECG グット・プラクティクス20選⑽ C2: 雇用契約の形態

本シリーズでは、ECG(公共善エコノミー)グット・プラクティクスに選ばれている20優良企業・団体を、公共善マトリックスの20項目に沿って、1社づつ紹介。

10社(団体)目は、ドイツ・アシャッフェンブルク市にあるbio Verlag GmbH (ビオ出版有限会社)。個々の要望と能力に合わせたフレキシブルで透明な雇用契約で営業している。

C2: 雇用契約の形態

サスティナビリティとフェアトレードをテーマにした出版物を製作販売する「bio Verlag GmbH (ビオ出版有限会社)」は2011年に設立された若い会社。従業員は75人。民主的でフレキシブル、透明性のある雇用形態を確立し、実践している。まず、幹部役員も含めてすべての従業員の給料は内部で透明。最高賃金と最低賃金の差は3倍。個々の従業員のレベルアップは定期的に審査されている。各従業員の週労働時間は、コアタイムなしに、フレキシブルにチーム内で調整して決めることができる。家族や子育て、趣味やその他プライベートの需要と仕事のバランスを可能な限り、みんなが調整できるようになっている。この会社では、従業員がみんなで決めた規定フルタイムは週35時間。70%の従業員(75人のうち56人)は、50%勤務や80%勤務など、フルタイムでない契約(幹部職も含む)。従業員の平均労働時間は週27時間。長期休暇を取ることも可能。

https://web.ecogood.org/media/filer_public/bc/c0/bcc041d5-3bc2-4e7a-8d2e-3896554bda6e/2021-04-07-good-practices-web.pdf


https://www.bioverlag.de/

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世界35カ国、3000以上の企業・団体が参加するECG(公共善エコノミー)運動の主要ツールは「公共善決算」。横軸に人間社会の基本価値4つと縦軸に5つのステークホルダーからなる「公共善マトリックス」で、企業や団体の倫理的・社会的・エコロジカルな経営をホリスティックに評価する。SDGs17目標もすべて含む「公共善決算」を行う企業・公益団体、自治体、教育機関は、世界的な草の根ボトムアップ運動の先導役。

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シリーズ一覧はこちら:
https://note.com/noriaki_ikeda/m/m13ff063cc3f9


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