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「風の時代」の経済コンセプト

ホリスティック(全人的)な温かさを感じ、日本語版出版という形で、私がドイツから吹き飛ばした「公共善エコノミー」のタンポポの綿毛は、風に乗って生まれ故郷の日本へ飛んでいきました。

占星術によると、ちょうど「地の時代」の終わりに企業視察がきっかけでドイツ語の原著に出会い、2020年末、「風の時代」に入ってから翻訳出版事業の準備を開始しました。

お金や物質など目にみえるものに価値が置かれていた時代から、情報や体験、人脈といった目に見えないものの価値を大切にする時代への転換です。所有からシェアへ、安定から革新へ、蓄積から循環へ、競争から協力へ、成功や成長から心の喜びへのパラダイムシフトです。

「地の時代」から「風の時代」への占星術上のこの大転換のことは、実は私は、昨日知りました。
「公共善エコノミー(Gemeinwohl-Ökonomie / Economy for the Common Good)」は、お金の増殖が主要な目的となっている現在の資本主義市場経済システムを、共感や協力、信頼やリスペクトといった人間の共同生活の価値を基盤に、みんなの幸せを目標とする本来の経済システムに転換していくことを実践的・具体的に提案しています。そして草の根の運動が世界中に広がって行っています。まさに風の時代にぴったりのコンセプトだ、と思った次第です。

2022年末の出版からわずか1年、私が風の時代に乗せて飛ばしたコモングットの綿毛は、私と同じように、この温かい市場経済のコンセプトに魅力と希望を感じた日本各地の人々の多様な土の上に舞い降り、芽吹き始めました。

そして、芽吹いた植物をしっかり大切に育てよう、もっと芽吹かせよう、という気持ちが集まって、日本でも小さなコミュニティができました。現在、そのコミュニティの中心メンバー8人で、「公共善エコノミーJapan協会」を2024年4月に設立する準備を進めています。世界の運動とつながって、日本でも普及と実践を促進していくためです。

3週間前に、その中心メンバーとドイツ視察を行いました。「運動の震源地である中欧で、実際にコミュニティの活動家や企業に触れ、体感することが大切」という私の呼びかけにメンバーが応えてくれました。価値を大切にする金融、女性と子供の支援、農林業による地域おこし、核軍縮・非拡散の研究、自己組織型組織への転換支援、経営コンサルティング、マーケティング、と多様な分野で活躍する頼もしい仲間です。

3月14日20時より、濃密なドイツ視察の報告会(参加無料)をオンラインで行います。
アーカイブもありますので、興味のある方、ぜひご参加ください。今後の日本での草の根活動の展望についても話をします。

https://economyforthecommongoogj.peatix.com/





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