シェア
池田 憲昭 Ikeda Noriaki
2021年7月9日 19:20
KANSOモデル棟第1号を新オフィスとして使い始めて3週間が経った頃、もるくす建築社の佐藤欣裕氏に、実感を聞いてみました。「室温はすごく安定している。自分が住んでいる省エネ建築の自宅と比べて、マテリアルの質感が圧倒的で、何か、第6感で感じる心地よさがある」という回答をもらいました。現代の省エネ建築の合言葉は「断熱」ですが、KANSOでは、「蓄熱」と「調湿」を主軸にしています。「断熱
2021年7月9日 03:18
KANSO日本の実験棟「美郷アトリエ」の外構です。地域の優れた庭園土木業者さんが、素早く、丁寧に仕事をされました。建物の外まわりの土や石、緑や水のエレメントは、自然の室内環境調整装置です。建物の中の温度、湿度、光を快適な状態に保つ大切な役割があり、KANSOが追求するローテクを実現するための重要なエレメントです。古来から人間が活用してきた知恵です。
2021年7月9日 03:13
KANSOの日本モデルハウス第1号、もるくす建築社(秋田県大仙市)の「美郷アトリエ」が、ほぼ予定どおり完成しました! 家具を入れる前の写真です。人間が太古の昔から活用してきた自然素材の多面的な性能(蓄熱・断熱・調湿等)を十分に生かして、機械設備(冷暖房や機械換気、レンジフードなど)を使わないで機能するかどうかの実験を開始。寒い時は、太陽光を取り入れて躯体に蓄熱させ、暑い時は遮光し、蓄熱体に
2021年7月9日 03:05
秋田のKANSO建築モデル、仕上げにかかっています。現在、素早い蓄熱体として大切な機能を果たす土床の施行中です。吸熱効果を高めるために色の黒い現地の土(三和土)を3cm、コンクリートのベタ基礎の上に塗ります。冬は、太陽光を素早くたくさん吸収し蓄熱し、室温調整し、夏は、熱気を素早く吸収して、部屋を涼しく保ちます。昔の日本建築にあった土間の効果です。https://www.kanso-bau.c
2021年7月9日 03:03
KANSO建築の日本モデル棟、2020/2021年冬の施工風景です。「断熱」偏重の現代建築の発想から頭を解放し、自然のマテリアルが持つ高い蓄熱性能(吸熱と放熱)と調湿(吸湿と放湿)を軸にした建築コンセプトです。それによって最大限のローテクを実現します。結果的に断熱性能は高いですが、蓄熱と調湿を求めた結果です。中のマテリアルの蓄熱効果を上げるため、南側のサッシのガラスは、断熱性能を落とし
2021年7月9日 02:52
基礎は大切な部分です。重量のある建物を支える、地面の湿気を防ぐ、虫を防ぐ、熱の損失を防ぐ、という多面的な機能があります。KANSOモデルハウス1号の「もるくす建築社の美郷アトリエ」では、下から、発泡ガラス砂利(ガラスのリサイクル部材)200mm、EPS180mm、コンクリート300mmという構成です。この組み合わせで、高い断熱、蓄熱、防水、防虫の機能を実現します。本当は、元祖KANSOのスイ
2021年7月9日 02:42
www.kanso-bau.comKANSOは、秋田の建築士の佐藤欣裕、スイスの建築士・大工のサシャ・シェア、ドイツの森林コンサルタントの池田憲昭(私)が2020年に形成した建築哲学です。中核にあるのは、スイスアルプスのツヴァイジメン村でサシャ・シェア(大工・建築士)氏が伴侶(構造士)と一緒に設計・建設した住居兼オフィスです。標高1000メートルの寒冷地で、2014年の完成以来、暖房も機械換気