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ドイツの暮らし〜徒然なるままに

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南西ドイツのシュヴァルツヴァルトの暮らしや仕事のなかで出会ったもの、考えたことを綴ります。
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記事一覧

アビトゥア −高校卒業&大学入学資格

長女が今、アビトゥア(高校の卒業資格=大学の入学資格)の真っ最中。 親としては、両方とも…

漆喰リフォームで調湿と防菌

我が家の半地下にある2人用休暇アパートメントのキッチンを改修。 前の持ち主が施していた壁…

春の訪れ −復活と再生

欧州は今(4月中ば)、イースターです。クリスマスと共に大切な里帰りの期間。日本のお盆と正…

「となりのパラダイス」は、サバンナと密林だった!

今、ドイツの著名な哲学・神学者でベストセラー作家ヨハネス・ハルトルの新刊『エデン・カルチ…

美はサステイナブル

ドイツの神学・哲学者J.Hartlの本に触発されて、建物の「美しさ」について、考えを巡らせてい…

世界の終わり、パラダイスのはじまり

僕ら家族は、人口2万人の街の郊外、世界の終わりに近いところに住んでいる。 歩いて10分、自転…

住民主役の街

8月初めに、家族でクロアチアで休暇を過ごしました。夏に海に行くのは、北の北海へも、南の地中海へも600km離れている場所に住んでいる私たちにとって、恒例の行事になっています。海水浴が主な目的なので、スプリットの近くの海辺で大半を過ごしましたが、1日だけ、同じ時期に生まれ故郷で休暇を取っていた友人家族に誘われて、彼の実家の近く、ちょっと内陸のイモツキ市を訪問しました。人口1万人ほどの街です。市街地に隣接する有名なブルー湖で泳いで、夕方4時頃に街を案内してもらいましたが、人がほと

アニマルウェルフェア、鶏のジェンダー平等、公共善エコノミー

モバイル(可動式)の鶏舎で鶏卵の生産。数日おきに草を食べる場所を変えることができる。餌場の…

地域コミュニティの共有財産になる河川の近自然化

住んでいる街で嬉しい河川の近自然化。地域コミュニティの共有財産になる公共善の事業だ。 人…

スローシティ CittaSlow

『スローシティ・ヴァルトキルヒ市』 https://www.eic.or.jp/library/pickup/082/ フライブ…

function follows beauty 機能は美に従う

「form follows function (形態は機能に従う)」という有名な文句がある。20世紀以降の現代…

静寂のなかから生まれるもの

ドイツの晩秋。広葉樹の黄色い落葉が街路を埋め尽くし、日照時間が日に日に短くなり、日中も10…

ドイツ初、歌うクリスマスツリー

お祭り好きの町が、また新しいものを持ち込んできた。 私の家族が、かれこれ15年住む南西ドイ…

冬のエデンの園で

昨日、久しぶりに太陽が照ったので、私が「生きた里山—身近なパラダイス」と呼んでいる近くの高原牧草地に、娘たちと一緒に散策に出かけた。 一面真っ白の雪景色。空気は乾燥し、透き通っている。サッカーのワールドカップ決勝戦の1時間前だったので、人もあまり居なく、深い静寂が支配していた。 森に縁取られた開けた牧草地に果樹やミズナラの木がまばらに立っている。アフリカで誕生した人類の祖先が長い間暮らしたサバンナの風景、それから旧約聖書にある楽園「エデンの園」に通じるものがある。 そん