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対話の条件。

 先日、仕事での話。
 段取りについて話をしているんだけど、何だか噛み合わない感じ。
 その人とはもう何年も一緒に仕事しているし、今は隣の席(今の時代に固定席は珍しいですが)で、普段からいろんな話をしているのでそんなに違和感を感じずに話できる関係性なのですが、何かその時には妙に噛み合ってなさが浮き出ていました。

 で、話を突き詰めていくと、前提条件が違ったんですよね。だから段取りが違って当たり前なんですよね。説明をしていくと理解して貰えて、その後はつつがなく進んでいったんですけど。

 何気ない日常のひと場面だったんですけど、その時に「あー」って繋がったことがあって。

 ある本の中で、「対話」について書かれていて、「1人1人の暗黙の認識が場に可視化され、相対化されることで、自分自身の認識が問い直されたり、相互理解したりするきっかけ」になるってことがあって、まんまこれやなぁって思ったんです。

 日常の中でメタ認知(客観的に自己を捉えること)って、普段から心がけていても、なかなかできるもんじゃないじゃないですか。それが、一気に可視化されているし、客観化されていくことで、自分の中の暗黙の前提が出てきて、説明する中でお互いが背景を理解してっことを行なっていく中で、「あの本で読んだことがそのまま出てる!」って感じたんです。

 知識が実生活と繋がって、自分の中でしっかり認識出来るってのが楽しいんですよね。特に、自分が気になっている分野で、書いていることは納得できているけど、なんとなく入ってないと言うか、自分のものにできてない時ってあるのですが、そう言う時に実体験で感じると強烈に自分の中に入ります。そして、忘れることもなくなるので。

 こういった経験を平易に人に伝える人になりたいですね。

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