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コーチングを受ける前に

私たちは、赤ちゃんだった時「話せるようになれる気がしない」という考えを持っていましたか?
きっと、「大人のように話せるようになる」という前提の元で、何度も何度も挑戦してきたのではないでしょうか?
人は時間と共に、自分にとって【居心地のいい世界】を作り、そこから離れる事が怖くなります。
例えば、上司から「1週間後からアメリカで1年間会社の経営をして倒産寸前の会社を立て直してきて。」と言われると心が拒絶しませんか?
これは、今いる【居心地のいい世界】から離れていくから起こる反応です。
私たちは、知らずのうちに【居心地のいい世界】を作り、赤ちゃんの時の「言語を習得する」といったダイナミックな挑戦ができなくなっています。
人の成長速度は「挑戦の幅」で変わります。

コーチングセッションにより、あなたが心から「本当にやりたい事=自分では気づいていない深層心理からの欲求=want to」を言語化します。
want toに忠実なGoalを設定します。
このGoalは【居心地のいい世界】の外側=【現状の外側】のGoalになります。
現状の外側のGoal】を設定した瞬間にあたなの見える世界が変わります。

設定したGoalに向かう際に重要な概念が5つあります。
これから、その概念を説明します。

説明する用語

・エフィカシー
・RASとスコトーマ
・コンフォートゾーン
・セルフトーク
・ゴール設定

【エフィカシー】

初めに質問をします。
Goalを達成するために必要なものはなんだと思いますか?

認知科学的な答えは一つです。それはエフィカシーといいます。
エフィカシーは「Goal達成に対する自己能力の自己評価」です。
少し難しいので、簡単な例を出します。

あなたの周りに「失敗を恐れないで立ち向かっていける人」はいましたか?
そんな人は、自信に満ち溢れていたと思います。
自信には「根拠がある自信」と「根拠なき自信」があります。
Goalを達成する際に必要な自信はどちらの自信だと思いますか?

正解は根拠なき自信です。
根拠なき自信は「できる気がする!」や「できる気しかしない!」という、未来の自分がGoalを達成できると信じられる感覚です。
この感覚がエフィカシーです。

エフィカシーのイメージ図

【RASとスコトーマ】

あなたは、自宅から駅までの道中にある全ての情報を認識していますか?
人は生きているだけで数多くの情報に晒されています。
それらの全ての情報を得ようとすると、「自分にとって必要のない情報」で脳が溢れがパンクします。
それでは、駅までの道中であなたはどんな情報を得たいですか?

数多くの情報から、必要な情報を得るシステムをRASといいます。
RASはReticular Activating Systemの略で、日本語では脳幹網様体賦活系といいます。
難しいのでRASとだけ覚えておいてください。
RASは元々医学用語であり覚醒や睡眠を司っています。
脳幹は無意識的に機能しており、コーチング用語で使うRASもまた無意識的に機能します。

例えば、受験勉強が始まった瞬間にどうすれば志望校に合格できるか?
一人暮らしが決まった瞬間に、そんな家具が必要か?
など、目標が決まった瞬間に今まで存在していたが、認識していなかったものが認識されるようになります。この状態は「RASが発火」している状態といいます。

逆に、存在しているが認識できないものをスコトーマといいます。
スコトーマもまた医学用語で、盲点のことを指します。

普段身につけている時計を詳細に描いてみてください。
きっと上手く描けないと思います。
それは必要な情報(RAS)は時間であり、必要のない情報(スコトーマ)が時計のデザインだからです。
このように存在するのに見えないものがスコトーマです。

Goalを設定すると世界が変わります。
例えば志望校に合格するというGoal設定をすると
合格するために必要な情報が勝手に目に入ってきます。これはRASが発火しています。
RASが発火した事により、今まで目に入ってこなかったものが目に入ります。これはスコトーマが外れています。

Goal設定をする事による脳の変化について、理解できましたでしょうか?

RASとスコトーマの関係性

【コンフォートゾーン】

Goalを設定すれば、世界の見え方が変わり、自分はなんにでもなれるんだ!

とまで甘くは行きません。
なぜならば人の脳は、「変わりたくない!」と必死に抵抗してくるからです。

人の体は体温が36.5〜37.2℃が平熱だと言われています。
体はそれぞれの臓器が機能しやすいような「適温」に自動的に調整されます。
人のマインドも同じように、今と同じ生活をしたいと無意識の内に感じています。
これまで過ごした生活の延長線が、マインドにとっては一番居心地がいいのです。
自身が作り出した居心地のいい現状の世界をコンフォートゾーンといいます。

例えば、1ヶ月で3キロ痩せるぞ!とダイエットをはじめたとします。
でも、3日後にキツくなり、結局7日後にはダイエットをやめている。と言った話はよく聞くと思います。
それは、元々の食生活や運動習慣がコンフォートゾーンになっているからです。
一度コンフォートゾーンから抜け出したあと、必死でコンフォートゾーンに戻ろうとするマインドの力をモチベーションといいます。

コンフォートゾーンとモチベーションの関係

【セルフトーク】

一度脱線します。
目を閉じて想像してください。
長い長い梅雨が明けたあと、久々の晴れの日に公園を歩いていると、虹がかかっていました。
その虹は、今までみた事のないほどの大きさで、色もはっきりと映っており、公園にいる人みんなが夢中で見上げていました。

今、あなたの頭の中で、言葉、感情、映像の関係性はどのような順番でしたか?
虹の話を聞いた言葉→虹のイメージ(映像)→イメージからの感情
そう言った順番で流れたと思います。

言葉が感情を支配します。
そのためどんな言葉を使うか?が非常に重要になります。
認知科学に基づくコーチングでは自分に向けて使う言葉をセルフトークといいます。

セルフトークは感情を支配し、パフォーマンスそのものを決定づけます。
セルフトークエフィカシーに影響します。
エフィカシーとはどんな用語でしたか?

例えば、「俺はなんてだめなんだろう」が口癖ならエフィカシーは下がります。
「できる気しかしない!」が口癖ならエフィカシーが高まります。

失敗をしてしまっても「自分らしくない」と言えばいいのです。
セルフトークで自分を否定せず、常に思い描いたゴールの世界であなたが使っている言葉を使ってください。
あなたならできます。

言葉が感情を支配する(Word→Picture→Emotion)

【ゴール設定】

ここからメインイベントに突入します。
一緒にゴール設定について考えていきましょう。

はじめに、認知科学に基づくコーチングでのGoalは現状の外側に設定します。
ちょっと頑張ればできるGoalを設定すると、現状の内側、すなわちコンフォートゾーンから抜け出せません。すると現状の延長線を目指すことになります。
現状の外側にGoalを設定した瞬間にRASが発火します。
Goal達成をする手段の見つけるためにRASが発火し、今まで目に入らなかったものが目に入るようになります。つまり、スコトーマが外れます。

でも、マインドは「変わりたくない!」と訴えかけてきます。
そこで重要なものがセルフトークエフィカシーです。

現状の外側にGoalを設定した際に、あなたにはどのような情景が思い浮かぶでしょうか?現状の外側のGoalを達成した時、あなたはどんな言葉を使うのでしょうか?
現状の外側のGoal世界であなたが使う言葉=セルフトークエフィカシーを高めます。

すると、コンフォートゾーンは未来の自分のイメージに移っています。
人の脳は今いる物理世界ではなく情報世界にコンフォートゾーンを設置できる能力を持っています。
コンフォートゾーンに向かう力をモチベーションと説明をしましたが、マインドはイメージする未来の自分に向けてモチベーションを働かせるようになります。
さらにセルフトークにより、エフィカシーが上がると現状の外側のGoalに臨場感が維持でき、あなたは現状の外側のGoalから逆算した行動を取るようになります。

現状の外側のGoal設定をした際の心象風景

そして、人生は大きく前進します。

まずは、私たちであなたが深層心理から本当に望むもの=want toを一緒に発見します。そして、現状の外側のGoalを設定しましょう。

現状の外側のGoal設定はセッションを経て8つの項目で行なっていきます。
オールライフにおけるGoalを設定することで、それぞれのGoalが影響し合います。

バランスホイールを用いて8つの項目のGoal設定を行う

【終わりに】

これからあなたの人生には大きな変革が待っています。
僕は仕事のGoal設定をした途端に他のバランスホイールに影響を与え始め、人生に大きな変化が訪れました。
仕事も、趣味も、家族も、知識も・・
健やかなGoalを設定し、人生を楽しみ尽くしましょう!
セッションを行う日をお待ちしております!

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