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世の中が落ち着いた時に「割を食う」のはやはりサラリーマンなのか

皆さん、こんにちは。

東京をはじめ世の中のコロナが落ち着いてきました。理由は良くわかりませんが、この結果は皆にとって良いことは間違いありませんよね。

このように世の中が落ち着いてくると次第に冷静に周りを見ることが出来るようになります。今回はこちらのニュースでお話出来ればと思っています。

このように無許可でビラを公共の場所に張る事は違法ですし、苦境に立っている飲食店の方の気持ちを考えると決して良い行為とは思えません。ただ、「事実は事実として理解」する必要があります。

この金額がどのようなお店のことを言っているかわかりませんが、皆さんもご存知のように飲食店には相応の補償がされています。こちらは政府が営業活動に制限を課しているため当然かと思いますが、そのための補償が発生しているのは紛れもない事実です。

私も保有しているビルではテナントとして飲食店等にもご入居頂いております。コロナ前にはテナント料も遅延や滞納することもあったお店がこのコロナ発生後はそのようなことは一切なくなりました(苦笑)。まったくの偶然かもしれませんが…。

量的緩和による世界的株高の原資は?

また、ご存知のように世界でもコロナによる景気後退を防ぐために量的緩和を実施した結果、世界的株高の状況が続いております。この施策自体は適切に実施されたと思っていますので、文句を言うつもりは全くありません。

実際、私のような長期投資家でもそれなりに利益を上げさせていただいていますし、個別株の短期売買をする方は大きな利益を得た方も多いかと思います。日本の株式マーケットはパッとしませんが、ニューヨークダウは史上最高値を伺おうかという勢いです。

この量的緩和の原資となっているのは、ざっくり言いますと「今後の成長」となります。成長を期待できる国ではこのような皮算用が可能ですが、日本のように大きな成長が見込めにくい国では、今後は増税やインフレ等で緩和分のコストの回収が発生する可能性もあるかと思っています。

このように今回のコロナ対応の補償と量的緩和で、「飲食店はマイナス幅の縮小」「投資家はプラス幅の拡大」という恩恵を受けています。このような状況で「割を食う」のはやはり、今回の騒動で一見無風で安定していたサラリーマンの方になってしまうのかなと思っています。

やはり「リスクを取らないリスク」はある

というのも増税だろうがインフレだろうが、今後はサラリーマンの方に影響が大きいのではと思っています。

増税であればご存知のように取りやすいサラリーマンの方に課すことが一番簡単ですし、インフレになった際は賃金上昇がこの30年間停滞しているサラリーマンの方はインパクトが大きいと思っています。

我々人間はこのコロナのように「短期間に大きなインパクトを与える」イベントには強く意識が向きますが、「長期間で小さなインパクトを与える」イベントには「慣れ」という独特の機能を持っています。いわゆる「ゆでガエル」理論ですね。

短期的に見た時には、このような危機が発生した際に何もなかったと胸をなでおろすことが出来たかもしれませんが、長期的には大きな果実を得る機会を失ったかもしれません。

なにせ、飲食店の休業の補填分と投資家・資本家の儲かった利益分を「国民全体」で負担するわけですから。

「ある程度」自らの身は自らで守る

少しネガティブなことを書いてしまいましたが、今回の国の対応で再確認したことが「日本はしっかりした補償がある国」ということです。これがASEAN諸国でしたらこんな手厚い補償はあり得ません。「生きているだけでありがたいと思え」的なノリですからね(笑)。

これだけセフティーネットがしっかりした国ですので、「自身が出来る自己防衛≒リスクテイク」をこれを機に少しずつ増やしていくこともアリだと思っています。

貯蓄から投資を促すために設置されている長期投資の「iDeco」「積み立てNISA」などは税優遇もありますし、「副業」「パラレルワーク」で収入を複線化することで収入のリスクヘッジも可能になります。

また、今月末には衆議院選挙もあります。今回はどの政党もバラマキ施策を前面に出していることは気になりますが、こちらも皆さんが出来る自己防衛のひとつかなと。

私自身は日本の「非居住者」で選挙権はありませんので、今回も皆さんの正しい判断にお任せしたいと思っています(笑)。


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