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投資家が考えるコロナ後の経済の流れ

皆さん、こんにちは。

一都三県では緊急事態宣言が再延長され、3/21まで延長されることが決定しました。元々の解除の基準もあいまいであったため議論を呼んでいるようですが、そろそろ経済にも目を向けて真剣に考えなければいけない時期に来ている気がしているのは私だけでしょうか。

というのも経済というものは良くも悪くも必ず「粘着性」というのもがあります。このまま「非日常的な」対応が続くとそれが「日常」になっていき、既存のビジネスは大きく転換を余儀なくされてしまうからです。ただ、単に「耐え忍んでいれば良い」わけではなくなってしまうんですね。

それではその「粘着性」とは何ぞやということを、私が個別株で保有しており、だいぶ凹まされている航空株を例にお話させてくださいw。

経済の「粘着性」とは

ちなみに私はANAさん派なのですが、コロナ前と比べると株価は▲30%くらいは凹まされています。ただ、保有株数は最小単位で年2回の優待券を貰えれば良いかなという感じですので、資産全体に大きな影響はありません。

現在航空会社はコロナにより活動に制限があり、業績も株価も低迷していますが、コロナが収束し「GO TO」が再開されれば株価は元に戻るかと言えばそんなに簡単なものではないかと思っています。

まず、航空会社の収益は大きく「観光」と「ビジネス」の2つに分けられると思っています。観光に関しては現在は難しい状況ですが、コロナが収束して社会が安定すればまた同程度まで回復していくと思っています。

問題なのは「ビジネス」領域です。これはご経験もある方もいるかもしれませんが、今までは出張が多く存在していました。対面で会うことはもちろん効果があると思っていますが、ROIの観点から言うと出張自体の効果が怪しいモノも多かったと思っています。

ただ、今までは必要な予算も確保していたし、非対面になって売上が減少した場合に責任問題になってしまう可能性もあり、なかなか対面をスパっとやめるというリスクが取れなかったはずです。

これが今回のコロナ騒動で大きく変化します。問答無用で非対面に切替られたために今度はギアが逆回転しだしているのです。

今回のコロナの影響で非対面が「日常」になり、最近は一定結果が見えてきているはずです(以前より減っているかもしれませんが)。その中で今度はあえて「コストを載せて」対面で会おうとすると今度はその分の効果を求められ、成果の差分が見えやすくなってきます。ROIとしてきっちり見合っているかをしっかりトラックされるようになるということですね。

このようになると非対面で多少効果は減ったとしても、コストを「上乗せ」しあえてリスクを取るという「非日常」のアクションを取ることに二の足を踏むようになるのは当然のことかと思っています。一度定着してしまったモノは間違っていてもすぐには戻らない。これが「粘着性」です。

「元に戻らない」業種や企業もあるということ

航空業界はこのように「二本柱のうちの一つは完全に元にも戻らない」可能性が高くなってきます(このままこの状態が続けば)。このような業種や会社は他にもたくさん存在します。私自身はテクニカル分析の短期売買のスタイルではなく、ファンダメンタルズ分析の長期投資なので今のこの「静かで大きな変化」には注目しています。

現在はマーケットがだいぶ高騰し熱量も多いので、今までの出遅株を盲目的に追加購入するという動きもあるかと思いますが、コロナが収束すればすべからくそれらの株価が元通りになるというモノではありません。

この「見極め」をしっかり出来、投資を集中投下出来る方が短期間に大きく資産を増やせる方だと思いますが、これは言うほど簡単ではありませんし、リスクや投下すべき時間と労力も大きくなります。

「そこまでは…」と考えられている方は、気軽に手を出してはいけません。ただ、簡単でないということで投資を控えることはそれもリスクとなります。そのような方には運用コストの安いETFや投資信託でインデックスの「長期・国際・積立」の投資をしておくことをお勧めします。

火遊びで大ケガして再起不能になってしまっては元の子もありませんので。

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