見出し画像

♪雑記 〜朝ごはんしらべの呪縛〜

オチのない雑記 _ 2021.6.30


わたしは、朝ごはんをしっかり食べる派である。

卵か肉のどちらか1品、野菜4〜5種類と、果物1〜2種類を使うのが毎日の目標。これに加えて、パン、ヨーグルト、牛乳。これが基本的なメニューで、気分とその日の材料によって、ちょっと変化する。ミキサーでガーッとバナナミルクを作ったり、牛乳をやめて粉末のカップスープにしたり、ごはんがたくさん余っていたらオニギリにしたり。

朝ごはんって、学生のときは「いかにおなかを鳴らさずに午前中の授業を乗り切るか」という意味で、重要だった。

そして、朝の快便のためでもある。しっかりと良い便を出して、1日を始める。これ、大事。しっかり覚えておくように。テストに出ます。


そんなわたしも、実は娘が小学校にあがるまで、朝ごはんはパンに何か乗せる程度、天空の城ラピュタに出てくるパズー的な感じであった。あの目玉焼きが乗った食パン、おいしそうだよね。わたしだったら、パンと目玉焼きは一緒にガブっとかじるけどね。マヨネーズを間に塗るのは必須だけどね。いや、なんの話をしてるんだい。

じゃあ、いつからちゃんと食べるようになったのか。このしょぼい朝ごはん (パズーごめん) を変えるキッカケとなった事柄は、今でもはっきりと覚えている。

小学校の「朝ごはんしらべ」である。

これは、おそらく学習指導要領に食育が盛り込まれたころからで、それがいつからなのかはわからないけれど、娘が小学校にあがったときには、すでに食育に力を入れられていた。

娘が1年生になり、学校から配られた「朝ごはんをしっかり食べましょう」というおたよりには、栄養バランスの良い朝ごはんの例が載っていたが、当時は「朝からこんなに食べられないよ。時間もないし」と思っていた。

しかし、学校側もよくわかっている。こんな紙っぺら1枚配ったところで、改善する家庭がどれだけあるのかということを。そこで「朝ごはんしらべ」の登場である。

おそらく全国的な調査をして、県別に実態を把握でもしているんだろうと思う。親に向けて「いつも食べている朝ごはんを書いてください」という手紙が配られた。しょぼいパズーの朝ごはんを書いてもいいんだろうかと(パズー2度めのごめん) ちょっと迷ったが、毎日食べているわけでもない果物を、あたかも毎日食べているかのように付け加えてみたりした。

だって、果物って高いんだもん。バナナを時々買っていたから、嘘ではないよね?  果物なんて、そんな毎日は買えないよと当時は思っていた。今は買える。あの頃よりちょっと裕福になった。ちょっとだけ。

しかし、そんな手紙だけで済めば良かったが、そりゃあね、保護者が毎日食べていない果物を付け加えちゃうことなんて、学校側はお見通しってもんだ。

そこでだ。子どもへの「抜き打ち朝ごはんしらべ」である。

これはヤバい。相当ヤバい。何がヤバいって、しょぼいパズーの朝ごはんのときでも(そろそろパズーも諦めモード)、そのまんま、色もつけずに書かれてしまうからだ。子どもは正直。うん、良いことだ。良いことだけども。

でもさ、料理名なんてなくて曖昧なおかずもたくさんあるし、下手したら毎日「野菜と肉 炒めたやつ」になっちゃうし、「ハム」って書かれて「いや、ハムって言うとペラッペラのを想像しちゃうでしょ? これは厚切りハムステーキなのよ」と言ったところで、子どもはキョトンだし。

もう腹くくるしかない。ちゃんとごまかさずに作ろう。栄養バランスを考えて、朝ごはんしらべで花まるもらったろーじゃないのと奮起してから16年、今に至るというわけだ。

抜き打ち朝ごはんしらべは頻繁にあるわけではなかったが、いつあるかわからないと思うと、毎日ちゃんとしようと思うようになり、慣れてくると、ちゃんと食べないとおなかが減っちゃう、力が出なけりゃ、うん○も出ない……となるので、ちゃんと作るのも、朝早く食べるのも、苦ではなくなっていった。


というわけで、今回 言いたいのはこれだ。

小学校にあがる前のお子さんを育てているあなた、小学校には朝ごはんしらべがあることを頭に入れておくこと。

できれば、栄養バランスの良い朝ごはんの練習を、今からしておくこと。

それから、分厚いハムを朝ごはんに出すときは「これはハムじゃないから、厚切りハムステーキだから」の一言を添えて。

現場からは以上です。


(全国的に朝ごはんしらべがあるかのように書いているけども、自治体や学校によってはないかもしれないよ。なかったらごめんね、許して)





この記事が参加している募集

私の朝ごはん

最後までお読みいただき、ありがとうございます。読んでなかったらごめんなさい。わたしをサポートしようだなんて血迷ってしまった方がいらっしゃるなら、まずはちょっと落ち着いて。それより「スキ」をポチッとしてみては? 作者がたいへん喜びます。