富士登山のノウハウ③

登る前に目的をより明確にしておくべきである

①富士山山頂に到達 ②山頂付近でご来光が見たい

真っ暗の中富士山を登り続けることはお勧めできないので②の場合は1泊2日が前提となる。ただ、山頂に近づくほど富士山の山小屋は混んでいて、寝るスペースはあまり確保されていない。かつ、日の出前は、夏でも氷点下近い気温の中で待機となり、余程強い希望がない限りお勧めできない。

正直富士山ではなく、ほかの山の山小屋に泊まった方が、いいご来光が見えると思う。

ということで①富士山山頂に到達を主目的としたプランを紹介する。

富士山にはルートが4つある。

①吉田ルート ②富士宮ルート ③須走ルート ④御殿場ルート

私は静岡側からしか登らないので、その中で初心者におすすめは②富士宮ルートだ。

途中の山小屋に泊まらないためには、朝一の6時~7時に登り始める必要がある。そうすると選択肢は2つ。

①早めに駐車場について車中泊 ②6合目の山小屋に宿泊(登山口に近く2つ山小屋があるため、割とゆっくり滞在できる)

富士宮ルートは1合目おきに山小屋があるので、非常に登りやすい。一方で、急勾配で道幅の狭いところもあり、混雑も起こりやすいが、登りは疲れやすいので渋滞が良い休憩となる。

下りのおすすめは、御殿場ルートから降り始める。途中から、プリンスルート(今上天皇陛下が昔登った際に使った宝永火口を経由するルート)で富士宮ルートの6合目に合流する。

御殿場ルートは、最長の登山ルートで山小屋も少ないため、使う人が少ない。下りは登りよりも休憩が少なくて済むし、空いているのですいすい自分のペースで降りられる。なにより富士山の醍醐味である大砂走が体験できる。(慣れれば本当に走って降りれるが、疲れて踏ん張りがきかないと転倒して火山灰まみれになる)

難点としては、さすがに迷うことはないと思うが御殿場ルートからプリンスルート行きそびれるリスクがあること。宝永火口から最後登りがあること。

それを差し引いても、これ以上のルートはないと思っている。

初心者でも往復12時間あれば登山口に帰ってくるはずなので、そのまま帰宅するには少し体力的にキツイ。下山後温泉に入って1泊し、翌日富士宮を観光して帰るというのはどうだろう。

ただ、温泉旅館というと芝川温泉などちょっと離れた場所にしかない。スーパー銭湯は富士宮市内に何件もあるので、ビジネスホテルに泊まる前に入ってから行くことをお勧めする。

次回はついに登り方の話をする。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?