【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第72話
N♠「今回は、前回の回転運動を更に深く突き詰めて、呼吸の自然原理を発声へ、リンクさせてみよう。
回転する事の重要性は世の中の動作を見れば歴然だ。電車があんなスピードで動けるのは、電気(虚数君)が中心軸(実数君)を回転運動に変えた後、直線運動に変えているんだ。物体を動かす初動に「電気=虚数君」が起因となっているのは、あらゆる動作に見られる自然原理だというう事が分かるよね。
「発声」が「息(虚数君)」で生成される過程で回転が絡んでいる事も決して見逃せない現象だ。
さて、呼吸動作の場合、肺エンジンが骨格に力を伝えて回転運動を作り出している訳だ。」
B♡「えっ、骨が回転軸になってるって、意識した事無いわ。脱力した緩い筋肉が、呼吸の回転渦で影響される事は理解できるけど、骨の使い方なんてまだ私には無理。」
N♠「Bincoのこれからは、骨運動にテーマが移るから違った楽しみが待ってるぞ。
日本古来の武道(剣術・空手・柔道・合気道・・・)の初動には、「息づかい」と「骨関節」の対応が欠かせない。ボイトレも全く同じと考えるべきだぞ。中でも、骨関節は難度の高い呼吸との関わりを要求されるので、楽しさは倍増するかもね。この辺りからは、筋力の脱力は当然だけど、関節動作に集中すれば、筋肉の緊張は多少軽減されるかもね。」
B♡「なるほど、筋肉と違って骨自身の脱力は必要ない物ね。骨に集中する為に、姿勢が大切なのね。骨格だけで立っていられるバランス感覚は、関節の為への思いやりだったのね。」
N♠「という事で、これからは、息(虚数君)のお友達は筋肉(実数君)から骨格(実数君)に変わるぞ。様々な形で、まとわりつくから、お茶目なBincoには退屈しないはずだ。」
B♡「あら、面白そうね。それでボイトレのレベルアップに繋がるんだったら、思いっきり励んじゃうわ♪」
N♠「よしよし、それじゃ骨格の大枠を勉強しておこう。
腹式呼吸で重要な寛骨(骨盤)・尾骶骨・背骨が最初に慣れておきたい骨格だ。これら骨々に息(虚数君)が作用するとその状況に応じた回転振動が生まれるぞ。例えば息を吸った時、上部から見て骨盤の左半分が左回転し、右半分が右回転して尾骶骨を圧迫する。この動作を息だけで出来れば、おおむね完成だ。息を吐けばその逆となって、尾骶骨の圧迫は緩まる。」
B♡「という事は、息(虚数君)の進む方向と骨盤(実数君)の回転方向を関連付けて置けば、呼吸と骨との連携プレイに慣れて来そうね。」
N♠「そういう事だ。ただ、左肺・右肺で構成された人体は、回転方向が逆に組み合わされて安定を保っているので、最初に混乱する所なんだ。例えば、同じ回転同士のコマが、ぶつかれば反発し合い、逆回転同士のコマは吸収する。自然界は吸収し易い相手を選んでペアーを作り、安定化を図るんだ。これは量子力学にも見られる自然現象だ。この事が、最初に理解出来て無いとボイトレ進化速度がアップしないから頑張りどころだ。」
【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
限りなく小さな量子の世界でさえ「UPスピン・DOWNスピン」のペアーで構成され、相性のいい同士が助け合いながら1つの量子を完成させています。
その相性の良さを活用する量子コンピューターも日々、進化の道を驀進しています。自然界は例外なく回転というう安定化運動を内在して無駄のない動きを最適化している訳です。人体もその例外ではありません。そこで、この回転運動を取り込んだボイトレで、無駄のない身体内動作に適応させるのが、これからの試練なのです。ここで障害となるのが人間の生存本能としての緊張化です。この筋肉緊張本能は回転運動にブレーキをかけてしまいます。生きている人にとって、脱力は至難の業です。筋肉の脱力化は、ボイトレの主要な課題です。様々な武道で試されている意識(虚数)トリック・意識(虚数)フェイントは、その為の物に違いありません。
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